新しい調査によると、イベント マーケティング担当者は、ハイブリッド イベントがマーケティング戦略で今後も重要な役割を果たし、市場シェアの獲得に欠かせないと考えています。
ハイブリッド イベントの未来
近年、バーチャル イベントのもたらすシンプルさ、リーチ拡大、コスト節減をイベント マーケティング担当者が重視する中で、バーチャル イベントはマーケティング戦略の必須要素となりました。
しかし対面式のイベントが再び開催されるようになって、マーケティング担当者はライブイベントを実施するうえバーチャル体験まで追加する負担を非常に重く感じています。私たちはその理由を突き止めたいと考えました。
この課題の理解を深めるため、私たちはさまざまな組織のイベント マーケティング担当者とイベント プランナーからハイブリッド イベントに関するインサイトを収集するべくアンケートを実施しました。
特に把握したかった点は、以下のとおりです。
- イベント マーケティング担当者がハイブリッド イベントで直面している課題は何か。
- 今日のマーケティング戦略において、ハイブリッド イベントの価値は大きいか。
- イベント マーケティング担当者が長期にわたり順調にハイブリッド イベントを開催するには、何が必要か。
要点
- 大半のイベント マーケティング担当者が「イベント プランニングやイベント管理の未来は、ハイブリッド イベントにある」ことに同意しているため、イベント マーケティング担当者にとって、ハイブリッド イベントは今後も重要な役割を果たす見込みです。
- イベント マーケティング担当者は、両方のオーディエンスを魅了し、リモートでの出席者にも公平で生産的かつ有意義な体験を届けるという課題に直面しています。
ハイブリッド イベントは、対面のみまたはバーチャルのみのイベントに比べ、大規模オーディエンスへのリーチ拡大、コスト削減、データアクセスの強化など、さまざまなメリットをイベント マーケティング担当者にもたらします。 - イベント マーケティング担当者には、ハイブリッド イベントの成功要因は何か、意図した結果を実現するテクノロジーとサービスは何かについての集団理解が必要です。
Zoom の出資を受け、Morning Consult は、現代のマーケティング戦略でハイブリッド イベントが果たす役割、マーケティング担当者が直面する課題、インパクトの大きいハイブリッド イベントの実現に必要な要素を理解するために、さまざまな組織のイベント マーケティング担当者 150 人を対象にして調査を実施しました。
バーチャル イベントは、高い柔軟性と適応力をもたらすことから、ビジネス運営において確固たる地位を確立しました。43% のイベント マーケティング担当者が週に数回のハイブリッド イベントの開催を想定し、25% が毎日ハイブリッド イベントを主催する未来を思い描いていることから、従業員が職場に復帰する中でも、企業ではバーチャルと対面の両方での運営が常態化しつつあり、このペースを落とす予定は立てていません。とはいえ今回のアンケート参加者たちは、予算の 37% をハイブリッド イベントに割り当てようとしており、この割合はそれぞれの対面イベントとバーチャル イベントの予算を上回っています。
イベント マーケティング担当者の 89% はハイブリッド イベントが組織にとって重要であることに同意し、91% はハイブリッド イベントがいずれ重要な役割を果たすと考えており、ハイブリッド イベントは将来も存続するどころか、今後、イベント プランニング戦略からハイブリッド イベントが消えることはないでしょう。
データによると、ハイブリッド イベントは実際に貴重なネットワーキングの機会の創出に役立っています。イベントのプランニングや組織に直接、関わるイベント担当者たちは、ハイブリッド イベントではバーチャル出席者と会場出席者が十二分に交流できることを実感しています。現に 61% はバーチャル出席者と会場出席者の交流が、コスト節減さえも上回るハイブリッド イベント最大のメリットであると考えています。
その交流の中で、イベント マーケティング担当者の 63% は連絡先交換をもっとも理想的な交流方法とみなし、62% はむしろ有意義な会話を重視しています。イベント担当者の 52% はもっとも有意義な交流方法としてアイデア交換を選び、56% はコラボレーションをあげているため、コラボレーションも重要です。
ハイブリッド イベントは、バーチャル オーディエンスにイベントをライブストリーミングして終わりではありません。それどころか、各自のいる場所に関わりなく、両方のオーディエンスが同じコンテンツへのリアルタイムのアクセスとネットワーキングの機会を要望しています。両方のオーディエンスにとって有意義な体験の実現に苦慮している一部のイベント マーケティング担当者にとっては、このニーズが不確定要素となっており、出席者のエンゲージメントが担当者の最大級の懸念事項であることも頷けます。特に以下の結果はその典型例です。
- イベント マーケティング担当者の 46% は、出席者が担当イベントに十分な魅力を感じるかどうかをこまめに検討します。
- 41% は担当セッションが参加者にとってどの程度生産的かを気にしています。
- 39% は会場出席者の体験に比べリモート出席者の体験が見劣りしないかを心配しています。
イベント マーケティング担当者は、ほかにもハイブリッド イベント テクノロジー自体やリモート ユーザーの接続確立の簡単さを中心とした懸念を抱えています。データは以下を示しています。
- 45% はリモート出席者の接続状態が心配です。
- 37% はリモート出席者のイベント アクセスがどの程度困難かについて心配しています。
- 29% は各イベントに最適なプラットフォームの選択に関する懸念があります。
これを念頭に置くと、55% の人がリモート出席者と会場出席者の平等を確立したいと思い、この平等化こそがハイブリッド イベントの成功にもっとも重要な要素であると考える理由が、容易にわかります。
以下を成功の要因とした回答者もいます。
- 出席者にとって関連の深いイベント内容(52%)
- 出席者が交流できる機能(50%)
- ナビゲーションが楽なイベント(43%)
- 適切な所要時間の長さ(43%)
- 出席者間のネットワーキング(39%)
このアンケート結果が示すとおり、ハイブリッド イベントはこのまま定着し、マーケティング戦略で重要な役割を果たすと思われます。イベント マーケティング担当者は、ハイブリッド イベントに固有の課題に直面し、両方のオーディエンスをつなぐ魅力的で有意義な体験の創出を目指しています。本当にこれらの結果を実現するには、マーケティング担当者が古いビデオ カンファレンス ソリューションの制限を理解し、堅牢なバーチャル体験とハイブリッド体験のための専用設計を備えた最新のプラットフォームを採用する必要があります。
オールインワンの Zoom Events イベント管理プラットフォームは、ハイブリッドおよびバーチャル イベント用の専用設計を備え、ホストと参加者の双方にシームレスで思い出深いコネクテッド体験を届けます。お客様ご自身のハイブリッド イベントを主催して成功させる方法を確認するには、今すぐ弊社のチームにご相談ください。
このアンケートは、イベント マーケティング担当者 150 人を対象にして実施しました。イベント マーケティング担当者の定義は、マーケティング、PR またはコミュニケーション部門でイベントの組織、プランニング、マーケティングなどを主な職務として働いている人です。このアンケートは 2022 年 5 月 10~18 日の間に米国内の対象者に対して行いました。データに重み付けは施していません。本調査の誤差幅は ±8% ポイントです。