Zoom Phone1,000万ライセンス突破!
Zoom Video Communications, Inc.(NASDAQ: ZM)は10月9日、自社が提供するクラウド電話サービス「Zoom Phone」のライセンス数が全世界で1,000万を突破したと発表しました。
更新日 October 23, 2024
公開日 September 25, 2023
Zoom プロダクト マーケティング マネージャーの Robin Bunevich は、Zoom AI 部門のプロダクト マーケティングおよび戦略を統括しています。Robin は、3 年にわたり Zoom のイベント ソリューション製品のマーケティングを主導し、Zoom で急成長している製品の 1 つである Zoom Events をリリースしました。現在は、組織が AI をワークフローにシームレスに導入できるよう支援することに注力しています。Zoom に入社する前は、ニューヨーク・タイムズ紙でライブイベントのマーケティングを担当し、2020 年 3 月には同組織のバーチャル イベント プログラムへの全面的な移行を支援するうえで重要な役割を果たしました。Zoom では、15 年以上にわたるマーケティングと広告の経験を活かし、Zoom AI ソリューションの認知度向上と普及に努めています。
最近では、どのようにテクノロジーを活用していても、AIが何らかの形で組み込まれており、それを最大限に生かすことが重要になっています。Zoomの依頼でMorning Consultが実施した調査*によると、AIを利用しているリーダーの75%以上が、タスクの迅速な完了、生産性の向上、仕事の質の改善を実感していると回答しました。こうした結果を踏まえ、Zoomは、会話を実行可能な成果へと変換し、チームの効率をさらに高めることを目的としたAI Companion 3.0を近日中に提供開始すると発表しました。
Zoom AI Companionは、タスクの自動化やインサイトの提示を通じて、よりスマートかつ迅速に仕事を進められるよう支援します。Zoomユーザーアカウントに割り当てられた有料サービスには追加費用なしで含まれており、Zoom Workplaceの体験にシームレスに統合されるよう設計されています。これにより、「より多く働く」のではなく「より賢く働く」ための多彩な機能を提供します。
ミーティングの準備、プロジェクト管理、顧客対応などの場面で、AI Companionをバックグラウンドで活用すれば、次のステップを先回りして提案し、スケジュールを最適化し、最も重要な業務に集中できるよう支援します。
メモを取ったり関連コンテンツを検索したりすることで、会話、ドキュメント、アプリ全体で重要な情報を見つけ出すのに役立ちます。ミーティングやドキュメント、チャットなどの煩雑な作業を引き受けることで、時間をより有効に使い、専門性が求められる業務に集中できます。さらに、近日提供予定のAI Companion 3.0では、コンテンツの作成、顧客からの問い合わせ対応、戦略的な計画立案などを、最小限の指示で的確に実行し、高品質な成果をこれまで以上に迅速に生み出せます。これは、最初から正確な成果を得られるよう設計されており、ウェブ上の新しいAIワークサーフェス(2025年11月提供予定)やZoom Workplaceアプリのホームタブ(2026年3月提供予定)で利用できるようになります。
このガイドでは、AI Companionの有効化方法、主要な機能の紹介に加え、日々の業務でAI Companionを最大限に活用するためのヒントやコツをお伝えします。
AI Companionは、AIを初めて使う方にも、その利点を既に活用している方にも、既存の働き方を妨げることなく日常業務に取り入れられるよう設計されています。会話やドキュメント、タスクの詳細を把握してコンテキストを理解し、最も重要なことに集中できるよう支援します。
インサイト生成: AI Companionは会話、ドキュメント、アプリを実行可能な洞察へと変換します。重要なポイントを抽出し、関連情報を提示して、ミーティングやチャット、ドキュメント全体でより迅速かつ的確な意思決定を支援します。たとえば、AI Companionにミーティングの進行についてのフィードバックを依頼できます。そうすることで、次回に向けてどのように準備すべきかをより深く理解できます。
時間の最適化: AI Companionは繰り返し作業を処理し、メッセージを要約して回答を下書きし、情報を整理します。これにより、優先度の高いタスクや自分にしかできない仕事に集中できます。まもなく、AI Companionにスケジュールの空き時間を作るよう依頼すると、どのミーティングを変更または欠席するかを提案してもらえるようになります。(2025年10月提供予定)
アクションの実行: Zoom Tasksでは、AI CompanionがZoom Workplace全体にわたるタスクのライフサイクル管理を支援します。ミーティング、チャット、メールからタスクを自動作成し、AIの提案でリストを整理し、集中作業のための時間割も提案します。たとえば、ミーティングからアクションアイテムを取り出してタスクに変換し、自動的に適切な人に割り当てることができます。
時間がなくチャットメッセージが山積みでも、AI Companionに任せれば大丈夫です。すぐにチャットスレッドを要約し、アクション項目を特定して、全体像を把握しながら効率的に対応できるよう支援します。強化された「ミーティングの準備」スキル(2025年10月提供予定)を使えば、ミーティング前に議題や過去のアクションアイテム、関連インサイトの概要が自動的に表示されます。慌てることなく、より効果的な議論に直接入ることができます。
AI Companionは、ミーティング要約の作成、議題項目の強調表示、ミーティングのスマートな章分けにも対応し、手作業の負担を減らして優先事項を把握できます。さらに、ミーティング要約だけが必要で、全体のレコーディングは不要な場合も、AI Companionが要約のみを提供します。レコーディングは必要ありません。
メモ機能により、Zoomミーティングや対面セッション、Microsoft TeamsやGoogle Meetなど他のプラットフォームでのミーティングでもインサイトを記録できます。WebExも間もなく対応予定です。AI Companionはメモを整理し、重要なポイントを補足して重要情報を抽出するため、すべての会話を探さなくてもすぐに対応できます。AI Companion 3.0のリリース後は、エージェント検索によってZoom Workplace全体に加え、対応するGoogleやMicrosoftの各アプリも検索でき、プロジェクト推進に必要な情報を迅速に見つけられるようになります(2025年11月提供予定)。
Zoom の委託により Morning Consult が実施したアンケートによれば、リーダーがもっとも AI を活用したいと考えている作業はミーティング中のリアルタイム サポートです。このことからも AI ミーティング アシスタントが貴重なツールになっていることがわかります。
サイドパネルからAI Companionとチャットすれば、フィードバックやディスカッションポイントの取得、ウェブ検索による質問、出席者の役割やタイムゾーンなどの詳細情報の確認など、幅広いタスクをミーティング中に依頼できます。ミーティングホストは、参加者がミーティングに関する質問(参加前に話し合われた内容の確認など)をできるかどうかを設定で制御できます。近日中には、議題項目を自動追跡し、重要な決定事項を強調表示し、次のステップを提案して、集中力を保ちながら議論の生産性を高めることが可能になります(2025年11月提供予定)。
ミーティング終了後は、サイドパネルを使って、AI Companionに「どのようなトピックが取り上げられましたか」「自分の名前は言及されましたか」などと質問できます。AI CompanionはZoom Phoneの通話、SMSメッセージ、ボイスメールも要約し、聞き漏らしがないようサポートします。
「マイノート」を使用すると、ミーティングウィンドウの横で直接メモを取れるようになります(2025年10月提供予定)。AI Companionがミーティング要約を生成している間に、自分用のメモをマイノートに書き込めます。終了後に「Enrich」をクリックすると、ミーティングのレコーディングから生成された文字起こしでメモが補足され、重要ポイントが自動的に抽出・整理されます。すべての内容はZoom Hubに保存されるため、メモをもとにドキュメントの検索や作成が簡単にできます。
Zoomが委託したMorning Consultの調査によると、従業員が業務中に最も多くの時間を費やしているのはメールやチャットメッセージの下書きと送信です。さらに、従業員の44%はそれらの作業に想定以上の時間を割いていると答えています。
AIライティングアシスタントであるAI Companionは、適切なトーンと長さでメールを作成し、プロフェッショナルで効果的なコミュニケーションをサポートします。また、話し合った内容に基づき、ミーティング出席者へのフォローアップのお礼メール作成もサポートします。
さらに、Zoom Team Chatの返信を適切なトーンと長さで作成できるため、時間を節約し、チーム内のコミュニケーションを効率化できます。
Zoom WhiteboardでAI Companionを使えば、デジタルホワイトボード上にアイデアを生成してコンテンツをカテゴリ分けし、ブレインストーミングをさらに充実させることができます。
Zoom Docsでは、コンテンツの作成、修正、要約を1か所で完結できます。ミーティング要約から新しいドキュメントを作成したり、AIテンプレートを使って既存コンテンツを必要な形に変換したりできます。
AI Companionのサイドパネルでは、次のようなタスクを依頼できます。
マーケティングキャンペーンのアイデア出しや、アップロードしたキャンペーン概要ドキュメントに基づいたキャッチフレーズの作成。新しい見出しや導入文の提案、下書きのトーン変更。
アップロードされたファイルの要約や具体的な要点の提示を依頼できます。PDF、Microsoft Office 365 ファイル、Google ドキュメント、Google スプレッドシート、Google スライドをアップロードし、AI Companion に要約を依頼すれば、ドキュメントをすべて読まなくても要点を素早く理解できます。
Deep Research(ディープリサーチ)による包括的なレポートの生成。AI Companionは、ミーティングのレコーディング文字起こし、チャット、社内ドキュメント、外部Web検索から得た洞察を組み合わせ、より的確な意思決定に役立つ構造化された実用的なレポートを作成します(2025年10月提供予定)。
ウェブ上の新しいインタラクティブな作業スペース(2025年11月提供予定)やZoom Workplaceアプリ(2026年3月提供予定)では、AI Companionが一元化された環境で執筆やリサーチをガイドし、最小限の手作業で高品質なコンテンツをより迅速に作成できるようになります。
AI Companion 機能は、Zoom ユーザー アカウントに割り当てられた有料サービスから追加料金なしでご利用いただけます**。有効にする手順は以下のとおりです。
管理者に確認する: 管理者はアカウントおよびグループレベルの設定を通じて機能を有効または無効にすることができます。Zoomミーティング中にAI Companionのダイヤモンドアイコンがツールバーに表示される場合は、それをクリックして指示に従い、管理者にその機能を有効にするようリクエストできます。
Zoom Workplaceを開いてサインインします。
ウェブブラウザでアカウント設定を開きます。
左側の [設定] をクリックします。
画面上部の [AI Companion] をクリックします。
ユーザーレベルの設定が可能な機能については、各機能をオン / オフにできます。
利用を開始する: Zoom Meetingsのコントロールツールバーや、Zoom Team Chatウインドウなど、Zoom Workplaceのさまざまな製品にAI Companionのダイヤモンドアイコンが表示されます。ダイヤモンドアイコンを見つけたら、AIミーティングアシスタント、文章作成支援などの機能を試してみましょう。
AI Companion 3.0の新機能のリリース状況を確認するには、更新情報を確認してください。
時間を節約し、コラボレーションを合理化するためのAI Companion の活用方法をご覧ください。プロのヒントをいくつかご紹介します。
設定したらあとはお任せ。常にミーティング要約を作成するようにAI Companionを設定すると、主催するすべてのミーティングが自動的に要約されます。さらに、メール、Zoom Team Chat、Slackで参加者に自動送信することもできます。要約を作成したくないミーティングでは、ミーティング中にいつでもミーティング要約をオフにし、作成されたミーティングアセットを削除できます。
AI Companionのダイヤモンドアイコンを見つけたら、必ずクリックする。AI Companionは、Zoom Workplace全体に統合されています。AI Companionのダイヤモンドアイコンをクリックすると、その場面でAI Companionができることが表示されます。
プロンプトは具体的に記述する。希望する結果に近づけるために、リクエストは具体的なものにして、背景情報を含め、AI Companionにその情報をどのように分析してほしいのか、結果をどのような形式で提供してほしいのかを明確に指示してください。
AI Companion のプロンプトの記述方法について詳しくは、ベスト プラクティスに関するガイドをご覧ください。
ここでは、AI Companion 2.0 の利用を開始するうえで試すことができるプロンプトの例と、今後実装予定の機能をご紹介します。以下のような形式で AI Companion に質問してみてください。また、ローカル ドキュメントを AI Companion にアップロードすることもできます。
Zoom Meetings
過去のミーティングを要約してください。
このミーティングを要約してください。
このミーティングで自分の名前が言及されましたか。
このミーティングでどのようなトピックが取り上げられましたか。
このミーティングの次のステップは何ですか。
Zoom Team Chat
このチャネル内の最近のメッセージを要約してください。
このチャネル内の未読メッセージを要約してください。
このチャネル内で [ユーザー] が [トピック] について発言した内容を教えてください。
このチャネル内の私のアクション項目を教えてください。
Zoom Docs
このドキュメントを要約してください。
このドキュメントの要点は何ですか。
[トピック] の概要を作成してください。
[都市] 訪問の旅行日程を作成してください。
このドキュメントから 1 段落のマーケティング告知文を作成してください。
Zoom Mail
このメールを要約してください。
このメールから次のステップをリストアップしてください。
このメールに返信する必要はありますか。
このメールの緊急度はどの程度ですか。
AI Companionサイドパネル
これら2つのドキュメントを比較してください。
私、[同僚]、[同僚] のミーティングをスケジュールしてください。
プロジェクトの締め切りに関する [名前] からのすべてのメールを見つけてください。
午後3時のミーティングに向けて、出席者の背景情報と最近の議論内容の確認を手伝ってください。
AI Companionの実際の結果および応答速度は、プロンプト、製品設定、利用可能なデータによって異なる場合があります。Zoomは今後もAI Companionの革新と改善を進め、お客様のご意見を取り入れ、応答性を高めてまいります。本稿執筆時点では、AI CompanionはmacOS、Windows、iPhone、AndroidのZoomアプリでご利用いただけます。
生産性とコラボレーションを高める準備ができたら、今すぐAI Companionを使い始めましょう。Zoomユーザーアカウントに割り当てられた有料サービスから追加料金なしでご利用いただけます。カスタムAI Companion機能は、有料のアドオンとしてご利用いただけます。
対象のZoom有料プランをお持ちでない場合は、今すぐアップグレードしてAI Companionのメリットをぜひご活用ください。これからは、よりスマートに働き、効果的にコラボレーションし、無理なく目標を達成する時代です。
AI Companion のヒントやコツをさらに知りたい場合は、以下のリソースをご覧ください。
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編集部注: このブログ投稿は、2025年9月17日に内容を更新し、Zoom AI Companionの最新情報を反映しました。
* 米国、英国、アイルランド、ドイツ、フランス、日本、シンガポール、オーストラリアのフルタイムのナレッジ ワーカー 11,023 人を対象としたオンライン アンケートに基づきます。2023 年 8 月 10 日~25 日にかけて Zoom Communications, Inc. の委託により Morning Consult が実施しました。
** 特定の業界および地域のお客様は、AI Companion をご利用になれない場合があります。