Zoom の従業員は、Zoom Team Chat をコミュニケーションや話し合い、意思決定のハブとして活用しています。ですが、チームメンバーがプロダクトの評価用模型を共有する場合やバグを指摘する場合、言葉や統計資料だけではうまく伝わらないことが多いものです。
「これまでは、スクリーンショットを撮影して説明を添え、チャットやドキュメントに貼り付けていました。そうした断片を組み合わせて全体像をつかんでいましたが、すごく時間のかかる作業でした」と Darin は語ります。
Zoom Clips の登場で、このプロセスが変わりました。Zoom Clips は、Zoom プラットフォームに組み込まれた非同期型のビデオツールです。
「Clips を使えば、ビデオを介して非同期的にコミュニケーションできます。デモンストレーションにもってこいのツールだと思います」と、プロダクト マネージャーの Matthieu は言います。フランスにいる彼は、世界中のエンジニアリング チームとともに特定のプロダクト機能を細かく調整できます。
「エンジニアリング チームは、作業した機能について短いデモをレコーディングしてくれます。私は、ネットにつないだらそのデモを見て、機能が要件や設計に沿っているかを確認できます」と Matthieu は説明します。「要件に沿っていない部分を見つけたら、クリップの特定のポイントにコメントを付け、そこから話し合いを始めることができます。」

そのフィードバック ループの逆サイドにいるのが、プロダクト設計マネージャーの Kendall とそのチームです。「私はデザイナーですが、ときどき Clips のリンクで要件を受け取ります。まるでプロダクト マネージャーとウォークスルー ミーティングを開いたかのように、状況がよく分かります」と Kendall は言います。「午後に設計を下書きしたら、数分でクリップを準備してアイデアを提示できます。次の日の朝には、クリップ内やチームチャットにコメントが返ってきています。何も問題がなければ、クリップに『いいね』アイコンが投稿されます。」
Zoom Clips で使える高度な機能は、絵文字だけではありません。ビデオ品質を向上させるため、Kendall と Matthieu は外見補正を施し、ノイズ抑制機能を使い、アバターまで利用します。クリップが共有されると、何人がそれを視聴したか、何人がクリップの特定のポイントに残した質問やコメントに返信したかを確認できます。
これによりチャット メッセージでの煩雑なやり取りが減ったため、ソリューションに対する Darin のチームの投資利益率は非常に高くなりました「実に短い期間で明確にコミュニケーションがとれます」と彼は言います。
Matthieu によると、時差が問題にならない場面でも、実際のミーティングよりクリップを使用するほうがよい状況もあるそうです。「ミーティング中のデモは、あまり効果的ではないことがあります。準備が必要ですし、質問にその場で答えるのはプレッシャーにもなるでしょう」と彼は言います。「Clips なら、とにかくレコーディングを開始するだけです。デモにかかる時間は、大幅に短縮されました。」
視聴者の立場から見ても、Matthieu はミーティング中にライブで視聴するより、自分に都合のよい時間にデモを視聴できるほうがよいと考えています。「クリップの方が、集中して視聴できることに気付きました。最初に戻ることも、必要に応じてある特定のポイントを見直すこともできます。」
英国にいるコンテンツ デザイナーの Laura にとっては、コミュニケーションが非同期型になることで、提示された情報をしっかりと理解し、自分の考えを整理するための時間がとれるようになりました。「個人的には、クリップを受け取る側として、返信の内容を吟味する時間が取れる点を気に入っています」と彼女は言います。「Clips のおかげでコミュニケーションが少し気楽になりました。」