2020 年度社会慈善活動インパクト レポート

Zoom のコアバリューは思いやりです。Zoom の最初の『ソーシャル インパクト レポート』では、Zoom が 1 歴年間に実行したコミュニティ貢献策をご紹介しています。

一緒にハートを持っている人々

Zoom CEO からのメッセージ

Eric S. Yuan

Eric S. Yuan

Zoom CEO

Zoom のコアバリューは思いやり、つまりコミュニティ、お客様、チームメイト、会社、そして私たち自身を大切にすることです。現代史上最大級の困難に見舞われ、変革規模も最大級だったこの 1 年間、相互の思いやりは欠かせないものとなりました。世界がともに悲しみ、動き、新しい働き方や新しい日常生活に順応する中で、Zoom の私たちは、未曽有の時代にコミュニティが前進するうえで非常に重要な役割を担っているという自覚を持って過ごしてきました。

 

このような経緯で Zoom は Zoom Cares というグローバルな社会貢献の取り組みを始めました。その目的は、私たちの取り組みを支える Zoom のプラットフォーム、資金、従業員、声をフル活用して、すべての人と環境が思いやりを受ける未来を築くことにありました。

 

周囲の忍耐強い取り組みに触発されるようにして、さまざまな具体的取り組みが始まりました。 必須の医療機関、食料品店、小売店、外食産業の従業員が、パンデミックの大きな重圧を受けながらも、公共に尽くしてくれている様子を目の当たりにしました。 同僚、家族、友人たちがバーチャルでつながることで孤独を克服し、互いへの思いやりを示す様子もみました。 コミュニティ内の不正に対抗して人々が立ち上がったとき、さまざまな勇気ある行動、協力が生み出す強さも目にしました。

 

困難な 1 年間に Zoom パートナーと助成金取得者が払った非常に大きな必須の取り組みの積み重ねを称えるべく、Zoom Cares の『ソーシャル インパクト レポート』第 1 版を発行する運びとなり誇らしく思います。本書でご紹介する人々は、情報格差を埋め、学生や生徒が確実にリモート教育にアクセスできるように、皆がたゆまぬ努力を続けました。新型コロナウイルスの影響を受けた個人と家族に食とサポート、励ましを与えました。人種差別による抑圧と社会的不公平の体制を打破、解体するために闘いました。

 

一致団結し、より明るくより公正な未来の構築に向けたこれらの組織の取り組みを私たちは支持します。

数字でみる影響力

5,161,517 ドル

の助成金を Zoom と Zoom 従業員が提供(合計額)

4,708,053 ドル

の助成金を Zoom が出資

62 団体をサポート(世界合計)

266,300 ドル

を Zoom のお客様に代わって非営利組織に寄付

950 億

分の無料ミーティング アクセスを K-12 に相当する小・中・高校に提供

453,464 ドル

を従業員が寄付(合計額)

555 団体をサポート(世界合計)

125,000

K-12 に相当する小・中・高校(25 か国合計)に Zoom の教育機関向けサービスを無償で提供

8,888

件のライセンスを 48 の慈善団体に寄付

Zoom Cares の概要

概要

Zoom の取り組みは、長期にわたって築かれたバリューである「ケア」と、世界中の Zoom コミュニティに属するリーダーや組織へのリソース提供の取り組みに基づくものです。 Zoom Cares について初めてお聞きになる方は、この機会に Zoom のミッション、戦略の柱、重点分野についてご確認ください。

当社のミッション

Zoom Cares はすべての人々と環境が思いやりを受ける未来を目指して、真摯に取り組んでいます。

戦略の 5 つの柱

 

Zoom の戦略の 5 つの柱が、Zoom からの寄付やサポートに一定の枠組みを与えています。 これらの柱には、私たちの取り組みでコミュニティに及ぶ影響力を確実に最大限まで高める効果があります。

  • ギャラリー ビュー
    プロダクト

    Zoom プロダクトが世界中の善意をサポート

  • 人

    Zoom の従業員が具体的な行動を通じて思いやりを表現

  • パワー
    パワー

    善意を実現するため、私たちの声の大きさとプラットフォームをフル活用

  • 慈善活動
    慈善活動

    Zoom の出資がよい影響を後押し

  • ポリシー
    ポリシー

    Zoom がシステム全体の変化を推進、サポート

3 つの重点分野

 

Zoom の戦略の 5 つの柱が、Zoom からの寄付やサポートに一定の枠組みを与えています。 これらの柱には、私たちの取り組みでコミュニティに及ぶ影響力を確実に最大限まで高める効果があります。

  • 教育機関
    教育機関

    私たちは、世界中で学習者が高品質の教育にアクセスできるよう支援するイノベーションをサポートします。

  • 環境
    環境

    私たちは、温室効果ガスの排出量を削減し、健全なコミュニティを構築する取り組みを推進します。

  • 社会的公平性
    社会的公平性

    私たちは人種、権力、貧富などの格差の是正に取り組む組織と連携しています。

Zoom プロダクトの影響力

プロダクトのインパクト

Zoom プロダクトで人々のつながりを維持・構築

2020 年にビデオ コミュニケーションは、学校がリモート教育を提供するためや非営利組織がコミュニティに重要なサービスを提供するために欠かせないライフラインとなりました。多様な組織が必須のコミュニケーションをパンデミック中も維持できるように、Zoom プロダクトの寄付を通じて支援する機会をいただき、うれしく思います。

学校

パンデミックが勃発したとき、世界中の学校と高等教育機関で、生徒や学生はリモート学習への切替を余儀なくされました。これは非常に大掛かりな取り組みで、その過程で多くの生徒、学生にとっては使ったこともない新しいテクノロジーを展開し、順応してもらう必要が生じました。

 

教育を継続できるように、Zoom が最大 40 分の Zoom ベーシック プランのミーティング時間を K-12 に相当する小・中・高校については引き上げた結果、各校は Zoom を無料で使用し、最後まで中断されずに授業を実施できるようになりました。

 

Zoom が無償で教育機関向けサービスを提供した学校は、25 か国 125,000

 

K-12 に相当する小・中・高校に無償で提供したミーティング アクセスは、950 億分間

教師の皆様、ご尽力に感謝します。皆様のサポートができることを光栄に思います。♥️

 

Zoom Academy の
出席者の皆様に、今日の一連のセッションを価値あるものだったと思っていただけたなら幸いです。今後もさまざまな企画をご用意しています。https://t.co/Ldoupx6yNt#ZoomEdu pic.twitter.com/MvisUaAYl3

Zoom(@Zoom)2020 年 7 月 29 日

非営利組織

対面で集まることができなくなり、多くの非営利組織、事前組織は、バーチャルで利害関係者との絆を維持し、クライアントにサービスを提供、イベントを開催、取り組みの連携を図ろうとしました。

 

Zoom Meetings、Zoom Webinars、Zoom Phone、Zoom Rooms といったプロダクトの寄付や割引により、非営利組織は厳しく孤立しがちな情勢下でも引き続きミッションを推進することができました。

 

8,888 件のライセンスを 48 の慈善組織に寄付

 

寄付したプロダクト: 1,803,200 ドル相当

 

TechSoup とのパートナーシップを通じ、103 か国、29,555 の非営利組織に 50% 割引で Zoom プロダクトを提供

 

K-12 に相当する小・中・高校に無償で提供したミーティング アクセスは、950 億分間

代表事例

スカウトたちがパンデミック下で分断される 675,000 人の子どもの孤独克服を支援

 

スカウト連盟は、多くのボーイスカウト、ガールスカウトを擁する英国最大規模の子ども慈善活動組織です。スカウトは若年層と交流してその人格形成をサポートし、若年者の社会貢献する力を養っています。

「当初はロックダウンでうきうきしました。休校は特別な楽しみだったのです。でも少しずつ世界は Arya と弟(5 歳)にとって窮屈なものになっていきました。友だちと遊べなくなり、勉強が遅れ始めました。」と Arya さんの父親である Laxman 氏は語りました。

スカウト

ほかの多くの子どもたちと同じように、Arya さんはパンデミック下の孤独の影響を強く感じるようになりました。 ただし英国スカウト連盟に所属していた Arya さんは毎週、Zoom を通じたスカウト活動に参加して友だちに会うことができました。

 

ロックダウン中の孤独や社会的孤立と闘う英国の子どもたちをサポートするため、スカウト プログラムは急速にオンラインに移行しました。7,000 団体あまりに及ぶ英国各地のスカウト団体は、Zoom を利用してインタラクティブな交流会、楽しいアクティビティを主催し、さらには諸外国のスカウトたちと連携してバーチャル キャンプまで実施しました。「スカウト活動には、若年層に日常の連続とつながり感じさせる力があります。だからこそオンラインでスカウト活動を実現する必要がありました。〔中略〕Zoom が英国全土のスカウト団体に Zoom プロを寄付してくれたおかげで、当連盟の組織はパンデミック中も通常どおりに活動を継続することができました」と英国スカウト連盟 CEO の Matt Hyde 氏は述べています。「定期的にバーチャル スカウト ミーティングに参加できることが、英国中の若年者の健全な精神状態を強化、維持するカギとなってきました」

 

 

2020 年 3 月~12 月:

 

1 億 3,500 万分のミーティングを Zoom で実施

 

300,000 回のプログラム セッションとサポート ミーティングを開催

 

Zoom で実行したオンライン スカウト ミーティングは、一日平均 1,000 回超

 

7,727 ある地域スカウト団体の 99% が同プラットフォームにサインアップ

 

675,000 人の子どもと 165,000 人の成人ボランティアが、Zoom を介した教育、サポート セッションに参加

 


写真提供: 英国スカウト連盟

代表事例

 

カンザス大学とともにアクセシビリティをおう歌

 

カンザス大学(KU)は、学生と従業員がアクセスしやすい方法で学び、働くことができるように、障壁がなくオープンでインクルーシブな環境の醸成に取り組んでいます。

 

障害を持つアメリカ人法の成立 30 周年を記念し、KU が Zoom でバーチャル記念式典を主催できるように、Zoom から Zoom Webinars プラットフォームを寄付したところ、多くの参加者がともに学び、情報や意見を共有できることとなりました。

このイベントは [Zoom との] パートナーシップのおかげで本当にすばらしい内容となりました。国内 44 州と国外 2 か国以上から総勢 2,000 人余りの参加者を迎え、かつてないほど盛んにイベントのフィードバックが寄せられました。アンケート回答によれば、このイベントは変革とも言うべき体験だったそうです。参加者からは、イベントにアクセスしやすいことに感銘を受けたとの声も多く届きました。お力添えのおかげで当学は、アクセスしやすいバーチャル イベントの主催に関するベスト プラクティスを披露する機会に恵まれました。

カンザス大学 ADA 公平性およびアクセシビリティ リソース センター長 Catherine Johnson 氏

代表事例

United Boys & Girls Clubs がサンタバーバラの生徒たちのつながり維持に貢献

 

United Boys & Girls Clubs of Santa Barbara County(UBGC)は「すべての子どもたちが責任感と思いやりに満ちた生産的な市民となる潜在的可能性を余すところなく発揮できるように、特に同趣旨の支援を必要としている子どもたちを重点的に応援する」というミッションを掲げ、子どもたちの発達を支援する非営利組織です。

学校の始業前や放課後になると、United Boys & Girls Clubs の運営する最寄りの集会所「クラブ」に、サンタバーバラ市の子どもたちが大勢訪れ、学んだりアクティビティに参加したりしています。同組織は、パンデミック中に地元の家族に支援の手を差し延べ、以後も引き続き重要なプログラムを子どもたちに提供するために Zoom でバーチャル クラブを立ち上げました。

生徒・学生
Zoom を利用したからこそ、アートやクラフト、運動、読み聞かせを楽しんでもらうことができました。またクラブは学校をサポートする学習センターにもなり [ました]。クラブメンバーの多くは、家庭ではインターネット [アクセス] がありません。そのため当クラブがリソースを提供しなければ、多くの場合、学校の課題に取り組むことすらできません。

United Boys & Girls Clubs of Santa Barbara County、CEO、Michael Baker 氏

310 人の子どもたちにサービスを提供

 

125 回の学習機会

 

65 時間をメンバーと一緒に過ごす

 


写真: UBGC

Zoom の慈善活動の影響力

慈善活動

Zoom が慈善活動への出資を通じて変化を推進するしくみ

個人や家族が教育機関や医療機関のサービス、社会的サービスにアクセスしようとする際の障壁は、パンデミックで一段と大きくなり、浮き彫りとなりました。 これらの分野で人々のアクセスを確保するべく取り組む組織に Zoom が提供した助成金額は 4,700 万ドルを上回ります。

2020 年の実績:

Zoom が世界合計で 62 の組織に、使用制限のない 4,708,053 ドルの助成金を提供

 

Global Giving を経由して 100 ドルを寄付する非営利組織を選択できる機会を、Zoom の大口のお客様に提供しました。Zoom のお客様の名義で、教育、両性の平等、身体の健康、子どもの保護などの幅広い分野に 266,300 ドルを寄付しました。

 

3 つの分野で 2020 年に Zoom と連携した熱意あふれる非営利パートナー組織の例をご紹介しましょう。

代表事例

情報格差の解消を目指し、San Jose Digital Inclusion Fund と EducationSuperHighway が連携

 

San Jose Digital Inclusion Fund はサンノゼ市、サンノゼ市長直属のテクノロジーおよびイノベーション対策室、California Emerging Technology Fund とのパートナーシップであり、アクセス プログラム、デバイス プログラム、デジタル リテラシー向上活動を通じて情報格差をなくす取り組みを行っています。

EducationSuperHighway のミッションは、米国のあらゆる公立学校のクラスルームでインターネット アクセスをアップグレードし、生徒一人ひとりがオンライン学習の利点を享受できる環境を整えることです。

子ども

パンデミックによる休校は生徒、学生の世代に大きな影響を及ぼしており、特にインターネット接続を装備したデバイスを持たない世帯の生徒や学生は、接続環境の整った生徒や学生に比べ、学習機会の損失が顕著です。 このような「情報格差」により、今後数年でさらに学力の差が開くと予想されています。

 

San Jose Digital Inclusion Fund は、官民のパートナーと連携して、住民の情報格差克服を支援しています。サンノゼにある Zoom 本社では、地元で進められているこの取り組みをぜひサポートしたいと考えました。

 

必要としている人々の手に、影響力の大きいテクノロジーを届ける SJ Digital Inclusion の取り組みに対し、Zoom Cares から 5 年間で 500,000 ドル余りを助成しました。SJ Digital Inclusion はより多くの世帯にインターネット接続を提供することで、公平性を強化し、デジタル リテラシーを向上させ、地域住民が教育機関や職場で成功する機会を広げたい考えです。

 

にも、コロラド州デンバーとニューヨーク市の情報格差対策の資金として EducationSuperHighway(ESH)にも、500,000 ドルの助成金を助成しました。ESH は、市内でもっとも接続環境が乏しいコミュニティの生徒のために Wi-Fi とブロードバンドをアップグレードするため、The Information Technology Disaster Resource Center(ITDRC)、ロックフェラー財団、Cielo Scholarship Foundation、ニューヨーク市と連携しています。5 つの行政区全部で 12,000 人を超える子どもと大人が、ニューヨーク市住宅公社の運営するコミュニティ センターで高速インターネット アクセスの恩恵に浴しました。

 

Zoom と ESH のパートナーシップを利用して同組織は、デンバーの公立学校で、K-12 Bridge to Broadband(小・中・高校へのブロードバンド支給)プロジェクトを始めることができました。 データ交換プラットフォームを中心に構築された同イニシアティブでは、複数の州と学校区が接続環境のない世帯を特定し、該当する世帯に持続可能かつ十分な接続環境を提供するべく長期的な戦略計画を構築するために、インターネット サービス プロバイダーと連携し、約 100,000 人の生徒を対象にして情報格差の実態を評価しました。

Zoom 従業員の影響力

旗を掲げた人々

熱心な従業員が思いやりを示している様子

Zoom の従業員は、Zoom が掲げる思いやりの価値を体現しています。 もう何年もの間、各地の拠点で多くの従業員がボランティア活動や募金活動を組織し、地元の組織をサポートしてきました。 従業員が健康や安全上の事情から、2020 年は対面でのボランティア活動はできない場合もあったものの、多くの従業員がなんらかの方法を見つけて地元コミュニティに恩返しをしました。

Zoomies Care

従業員が寄付するたびに同じ寄付先に会社から同額を寄付するプログラム「Zoomies Care」で、従業員と慈善活動に力を与えています。

2020 年の実績:

 

寄付合計のチャート

 

Zoom 従業員が無償の社会貢献を行う理由

Zoom 社内の年末寄付キャンペーン中、従業員に「慈善目的で寄付をしようと思った理由」を質問したところ、次のような答えが返ってきました。

  • サポートを受けた組織またはプロジェクト
  • Transforming The Lives of 50 Children in Cartagena

  • Teach 400 Indigenous Children: Justice in Colombia

  • Un Techo para mi País Colombia

  • Mahavir Kmina Artificial Limb Center

  • Fundación Proyecto Guajira

Paola R.

Paola R.

オランダ、アムステルダム市
「私はコロンビア出身です。すばらしい人材のいる国ですが仕事で飛躍するチャンスはほとんどなく、特に北部と太平洋地域ではそれが顕著です。 このプログラムは、ラ・グアヒーラの先住民コミュニティ(私自身もインディヘナです)や紛争地域における地雷によって負傷した子どもたちのサポートにうってつけです」
  • サポートを受けた組織またはプロジェクト
  • One Heart Worldwide

  • 新型コロナウイルス対応基金(ネパール)

Shrijana G.

Shrijana G.

米国サンノゼ市
「Zoom がネパールの課題を寄付対象の選択肢に加えたことを知り、とてもうれしく思いました。貧困と医療機関へのアクセス不足から、ネパールでは毎年多くの命が失われています。このような寄付によって、1 人でも多くの命が救われることを願っています。このような機会をいただいたことに対し、Zoomies Care に感謝しています。」
  • サポートを受けた組織またはプロジェクト
  • Leon Gallery

Camille S.

Camille S.

米国デンバー
「ファインアート業界のコミュニティは、私たちのコミュニティを構成する重要な柱の 1 つですが、新型コロナウイルスの影響を受け、今すぐにあふれんばかりの愛とサポートを必要としています。Leon Gallery は複数の分野の新進アーティスト指導に特化した非営利のギャラリー兼創作スペースです。人種、性別、セクシュアリティ、宗教、階級といった背景が多様なアーティストに生活費を支給しています。(中略)この組織はアートを通じて、デンバーに住む私たちのコミュニティをよりよい場所にする貢献を行っています。」

Zoom 従業員スポットライト

Paul M.

英国ロンドン

「私の暮らしは、人助けを中心に動いています。人々を助けることこそ、この世に生を受けた私の使命だと感じるのです」と Zoom で教育機関を担当するアカウント エグゼクティブの Paul は述べています。

Paul はこれまでずっと地域コミュニティと深く関わってきましたが、新型コロナウイルス感染症で大切な家族と友人を何人も失って、パンデミックの被害がもっとも甚大な人々を助けるべきだと感じるようになりました。ボランティアに全力をささげるため、当時の仕事を辞めました。

Zoom 従業員スポットライト
「何か意味のあることをしようと思うなら、今こそその時だと思いました。 よいことをすれば、よいことが返ってきます」

Paul はフードバンクや無料の炊き出しを行っている施設、地元コミュニティの人々に、何百食もの温かい食事を届けました。「私は料理が大好きです。自分の作った料理で、人々がほんのひと時でも笑顔を取り戻したかと思うと、とても誇らしい気持ちになりました」と Paul は話しています。Paul は人々が地元で助けを求めたり、地元で無償の社会貢献を行う機会を共有したりすることができるプラットフォームとして、コミュニティの Facebook ページを組織しました。「私が食事を提供した家族の中には、知人もいれば、Facebook で私のページに参加してくれた人もいました」

 

Paul は困窮している人々を支援する傍ら、さまざまな手段を見つけて地元の業者や組織をサポートしました。 Paul によると「地域の支援団体に贈るために、何千枚ものマスクを買いました」 「食べ物や温かい飲み物を必要としている人が来たら、その飲食費に充ててもらえるように、地域のお店やカフェ、肉屋にお金を渡して回りました」

 

Paul はこの途方もなく困難な時代を通して、地域コミュニティの人々を助ければ、その行いがほかの人、特に若年層の同様の善行を誘い、差を生み出すことになると信じています。

 

「若い人たちは実際の行動を目にすることで、善行を信じるようになり、自分でも実現しようと思うようになります」と Paul は語りました。

代表事例

Kenzi’s Causes と連携してデンバーの家族をサポート

 

Kenzi’s Causes は、ホリデー シーズンにおもちゃや食べ物など、学校年度中に学用品や衣類を贈ることで、コロラドの恵まれない子どもたちとその家族をサポートしたり、コミュニティの支援活動やファイナンシャル プランニング、プロフェッショナル サポートを通じて多くの家族を支援したりしています。

デンバー支社の従業員は、長年にわたり、地域コミュニティに貢献しようと、コロラドの重要な活動をサポートする組織のために共同でボランティア活動や募金活動を行ってきました。Kenzi’s Causes はそのような組織の 1 つです。Zoom デンバー支社の従業員たちは、多くの家族が特別な贈りものやイベントで祝祭日を祝うことができるように、Kenzi's Causes に寄付を行っています。

サンタ
「Zoom からの出資金は、Kenzi's Kidz プログラムの子どもたちとその家族を多年にわたり支えてきました……。子どもたちが休暇中に新しいプレゼントを確実にもらえるよう [徹底してきました]。 うちの家族はいつも Zoom のおかげで、自分たちがかけがえのない存在であると感じながらすばらしい祝祭日を過ごしています」

Kenzi’s Causes 創設者・エグゼクティブ ディレクター、Jessica Bachus 氏

デンバーを拠点とする Zoom 従業員の 2020 年中の寄付総額: 9,750 ドル

 

クリスマス作戦で Kenzi's Kidz の 7 家族に贈りもの

 

ホリデー シーズンのドライブスルー サービスで 14 人の子どもたちに贈りもの

 

45 個のジンジャーブレッド キットと朝食の入ったバスケットを多くの家族にプレゼント

 


写真提供: Kenzi’s Causes

より広範な社会貢献

より広範な社会貢献

Zoom が従業員、お客様、環境に違いをもたらしている様子

Zoom は Zoom Cares 以外でも社会に貢献しています。 思いやりを広める Zoom の取り組みの一環として、Zoom は自社のプラットフォームと発言力を駆使し、世界中のコミュニティの関与を引き出し、リソースを提供、できる限り人々のつながりを後押ししています。 より幅広い Zoom 全社と Zoom プラットフォームが 2020 年中に影響力を発揮した事例をいくつかご紹介しましょう。

ダイバーシティ、エクイティ、インクルージョンの推進

Zoom は互いに学び合い、より公平な世界を作り出すため、2020 年にすでに行われている仕事と目前の機会を編成し直して、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン チーム(DEI チーム)を結成しました。 DEI チームは Zoom 従業員と幅広いコミュニティがともに人種、公平性、インクルージョンの問題に取り組むよう働きかけを始めました。

 

TIME とパートナーシップを組み、私たちは Zoom プラットフォームを活用し、「Race in the Workplace(職場の人種)」と銘打って一連の話し合いを主催しました。これは多くの企業と個人が人種差別、偏見、制度的不公平に対処するリソースとも呼び水ともなりました。

 

また著名な黒人女性アーティストや Color of Change、Mobilize などの超党派組織と連携して「Zoom Where it Happens(事が起こる場所、Zoom)」を開催し、有権者の公平性をサポートするとともに、有色人種のコミュニティが立ち上がり、投票を通じて自分の声を届けるように取り組みました。

 

「Zoom Where It Happens」の「第 1 話: Golden Girls」のワンシーン。

 

Zoom Where It Happens」の「第 1 話: Golden Girls」のワンシーン。左上から時計回りに、Sanaa Lathan 氏、Tracee Ellis Ross 氏、Regina King 氏、Lena Waithe 氏、Alfre Woodard 氏。

 

加えて私たちは、収監歴のある人に教育と現場でのソフトウェア エンジニアリングの職業実習を施す 8 か月間の職業実習プログラム、Next Chapter の取り組みを始めました。Hack Reactor が提供する 12 週間のブートキャンプの後、Zoom での 5 か月の職業実習期間を経て、2021 年には継続的なパートナーシップを目指すプログラム参加者に、Zoom から返還義務のない奨学金と労働報酬を提供しました。

社内のグローバル カーボン フットプリントを削減

パンデミック中は数百万人のユーザーが Zoom を使用して在宅勤務を行ったため、企業オフィスに通勤する車が減り、ビジネス目的の移動が激減しました。Zoom プロダクトはリモート ワーカーのビジネス継続性をサポートして、5,500 万メートルトン分の CO2 の排出を未然に防ぎました。

Zoom Academy での教育、学習、つながり構築

未曽有の体験をした 2020~2021 学校年度に備え、Zoom は 2020 年 7 月に Zoom Academy を主催し、世界中の教育機関などのコミュニティに無料のライブ トレーニングとリソースを提供しました。ソートリーダー、教師、管理者がリモート教育、学生のエンゲージメントの向上、クラスルーム外のつながりの構築といったすべてをバーチャル環境で実現するために力を合わせ、知恵と知見を結集しました。

 

154 か国、120,000 人余りの登録者に Zoom Academy のトレーニングとリソースへのアクセスを提供

 

35,000 人を超える教師、学校指導者、学習者が Zoom Academy にライブ出席

 

8,775 人が Zoom Academy の修了バッジを取得

今年はこのテクノロジーのさらに生産的な活用法について詳しく学ぶ予定。楽しみです!
@zoom_us #ZoomAcademy pic.twitter.com/kwWYQkcb1Q

Kelly Skubic 氏(@MrsSkubic)2020 年 7 月 29 日

時間と才能を無償で提供してバーチャル イベントをサポート

Zoom のプロイベント チームは、Zoom のパートナーが開催した 7 つのバーチャル イベントをサポートするため、自分たちの時間を無償で提供しました。 かつてない 1 年の間にバーチャル イベントを有効活用してオーディエンスとつながり、コミュニティを巻き込み、教育し、リソースを共有した組織は少なくありません。

 

無償奉仕した時間の価値: 192,000 ドル

代表事例

プロイベント チームが Teach For All の年次グローバル カンファレンスをサポート

 

Teach For All は、すべての子どもが自分の潜在能力を必ず十全に発揮できるようにクラスルームやコミュニティでのリーダーシップを養成しているグローバル ネットワークであり、パートナーとなった独立組織で構成されています。

Teach For All の年次グローバル カンファレンスでは、同ネットワークの幅広いコミュニティ メンバーが集い、互いにつながり、学び、称えあいます。新型コロナウイルスのパンデミック中だったことから、Teach For All は初のバーチャル グローバル カンファレンスを開きました。Zoom のプロイベント チームはプロボノ活動の形でサービスを提供し、開催をサポートしました。同カンファレンスでは、2014 年度ノーベル平和賞を与えられたマララ ユスフザイ氏をはじめ、多数のスピーカーが登壇しました。

ビデオ提供: Teach For All

「すばらしいセッション リーダーとスピーカー、貴重なお時間を割いてこの場に活気と知見をもたらしてくれた参加者の皆様、そして舞台裏で尽力し、すべてを可能にしてくれたグローバル チームの皆様、これほど多くの方々に支えられ、感謝の念に堪えません。」

Teach For All、CEO・共同創設者、Wendy Kopp 氏

世界各地から 2,000 人を超える出席者

 

50 回のリーダーシップ セッションと学習セッション

 

40 ものコミュニティ強化スペース

 


写真提供: Kenzi’s Causes

ありがとうございました

私たちにとって、自らのコミュニティに奉仕することは多大な栄誉であり特権です。この 1 年間、数々の試練に立ち向かってくださったすべてのリーダーと組織に感謝いたします。安全で健全なコミュニティを維持し、コミュニティに上質なリモート教育へのアクセスを提供し、より公正で公平な未来の暮らしを実現するために粘り強く力を尽くしてくださり、ありがとうございます。

 

私たち Zoom は前途洋々たる思いでこの先の道のりを見据え、今後 1 年間、さらにその先もパートナーの皆様による取り組みの発展・強化に貢献することを楽しみにしています。

 

詳細情報については、zoom.us/zoomcares をご覧になるか、ブログを購読して、引き続き Zoom の取り組みを見守ってください。

 

Zoom Cares Thank You

方法

Zoom が初めて発行した『ソーシャル インパクト レポート』では、Zoom Cares とパートナーが 2021 会計年度(2020 年 2 月 1 日~2021 年 1 月 31 日)に遂行したアクション、活動、取り組みをご紹介しました。

このレポートの目標は、ここ Zoom で私たちが社会貢献の取り組みの詳細情報を何一つ隠し立てせず正確に共有することです。ここではこのレポートを作成するために使用したデータの収集・分析方法についてご紹介します。

 

プロダクト

 

寄付したプロダクトの数は、従業員からのチケット リクエストと従業員の自己申告に基づいて集計しています。教育機関向け Zoom ベーシック プランで 40 分の時間制限を解くリクエストは、K-12 に相当する小・中・高校が Zoom のウェブサイトでオンライン フォームを送信し、マーケティング チームが確認・検証・追跡・報告した数です。

K-12 の教育機関に無償で提供したミーティングの合計時間(分)は、教育機関のメールドメインを使用する個人ユーザーが 2020 年 3 月から 2021 年 3 月に実行したデータプルに基づいて集計しました。寄付したプロダクトの価値は、2021 年 4 月現在の価格モデルに基づいて計算しました。

 

慈善活動

 

Zoom Cares の助成金については、Zoom の慈善プログラムの資金を管理・運営している Tides Foundation のパートナーの助力により報告しています。

 

 

Zoom 従業員が Zoomies Cares プログラムを通じて寄付した金額は、Zoom が追加した同額の寄付金額と一緒に社内の Benevity プラットフォームで追跡しています。Zoom プロイベント チームが慈善イベントでプロボノ活動を行った時間の価値は、プロジェクト別の有料イベントに適用されるスタンダードなコストに基づいて換算しています。

 

二酸化炭素排出量削減に関するデータ

 

Zoom の二酸化炭素排出量削減に関するデータには、「ハブ」となる場所と参加者の距離で決まる現実的なビジネス目的の移動の繰り返し分が、代わりに行われた Zoom Meetings の利用状況に基づいて推算され、組み込まれています。差し引かれる移動のベースラインを算定した後、規制ガイドラインや学術調査結果を考慮し、該当する期間内に回避した応分の二酸化炭素排出量を Zoom が推算しています。