オンプレミスからクラウドへの移行に最適な 3 つのアプローチ
皆様が将来に向けたデジタル トランスフォーメーションの取り組みを評価する場合、クラウド移行戦略においては、オンプレミス PBX のクラウド サービスへの移行が次のステップになるかもしれません。
更新日 October 31, 2022
公開日 September 28, 2022
Zoom は本日、Zoom Phone 向けのハイブリッドな持続性に関する新しいソリューションをリリースしました。このソリューションは、システム障害発生時でも企業や組織が主要な電話機能を中断なしに提供できるようにするものです。
Zoom Phone ローカル サバイバビリティ(ZPLS)モジュールは、小売業者や学校、大学、医療機関など大規模な組織による使用を念頭に設計されました。通信事業者、悪天候、自然災害などに起因するシステム障害で Zoom クライアントが Zoom Phone データセンターに接続できなくなった場合、ZPLS ソフトウェア モジュールが数日間にわたってシステムの持続性を保証することで、組織は収益の損失を最小限に抑え、組織内のコミュニケーションを維持し、現場の安全性を確保できます。
一部のビジネス拠点では、システム障害発生時に主要な通信サービスを継続して提供することが、ユーザーにミッションクリティカルなサービスを提供するうえで不可欠です。 企業はダウンタイムを最小限にするために、障害を回避できる機能を備えた信頼できるクラウド システムを必要としています。 Zoom データセンターのコンポーネントは完全に冗長化され復元力に優れた設計ですが、ユーザーの敷地内からクラウドへとつながる最終的なネットワーク接続も信頼できるものでなければなりません。
ZPLS は、オンサイトの小規模サーバーと連携して、フェイルオーバー機能と追加の保護レイヤーを提供します。 このモジュールは、さまざまなモジュールをホストして展開できるよう設計されたハイブリッド プラットフォームである、安全な Zoom Node フレームワーク上に展開されます。 Zoom Node は、Zoom クラウドとお客様のデータセンターをバーチャルで接続し、接続が復旧したら簡単に自動更新を行います。
小売業者にとって、インターネット接続の切断がもたらすのは収益の損失だけではありません。 食料雑貨店や薬局がクレジット カード決済を行うことができず、悪天候のあとに必需品を売ることができなくなれば、コミュニティ全体が影響を受けかねません。 さらに、キャッシュレスでの取引数が年間数十億単位で増加しており、小売業界はクレジット カードやデジタルでの支払いに大きく依存している状況です。 現金でしか支払えなくなると、購入者数の減少が懸念され、顧客は手元に現金が足りないからと購入を控えざるを得ないため、ブランド ロイヤリティの低下にもつながる可能性があります。
小売店舗で ZPLS を使用できるようにすれば、従業員はグローバル ヘルプデスクなどの提供元を介して、電話でクレジット カード決済を継続できます。 こうして取引を継続できれば、ビジネスにも、非常時に必需品を必要としているお客様にも、安心感をお届けできます。
ZPLS モジュールは、K-12 および高等教育機関の学生を危険から守るために設計された Zoom Phone シリーズにおける最新の拡張機能です。Zoom の E911 機能では、出動先の正確性を保証し、FCC の 911 規制に準拠することで、緊急時に救急隊員が正しい住所に向かえるようにしています。また、Zoom の 988 拡張機能の移行により、学生がメンタルヘルスに関する緊急事態に陥ったときに、より迅速にヘルプラインに接続できるようになります。ZPLS モジュールがシステム障害や自然災害時にも展開されていれば、教育機関は常に外線を使って緊急サービスに連絡できます。
カリフォルニア州マーセドにある Merced Union High School District には、全国でも有数の高校が 6 校あり、10,000 人以上の学生が生活しています。この地区は Zoom の ZPLS ベータテストに参加し、その体験を次のように語っています。
「学生と教職員が安全に過ごすためには、ネットワーク接続障害や停電、自然災害が起きた場合でも継続して確実に使用できる電話システムが必要でした」と、Merced Union High School District 教育長のエグゼクティブ アシスタントである Leslie Rohrback 氏は言います。 「Zoom Phone Local Survivability モジュールがあれば、どんな事態が起きても電話を使い続けられるという、クラウド電話システムの使いやすさと信頼性を活用できるのです」
主要な電話機能にアクセスできなければ、キャンパス ネットワーク内の病室やナース ステーション、研究室、病院の建物間の内線通話ができず、重篤な患者の治療が制限されかねません。 ZPLS ソフトウェアを使用すれば、看護師や医師、病院管理者が、医療の中断を最小限に抑えながらコミュニケーションや患者のケアを継続できます。
テスト パートナーの 1 社で、医療分野で広範な顧客ベースを持つグローバル システム インテグレーターの Balck Box は、大規模な病院ネットワークと連携して ZPLS モジュールの導入を開始し、フィードバックを寄せてくれました。
「ZPLS を導入したことで、自然災害やその他の予期しない障害が発生したときでも、看護スタッフや患者様にサービスを提供し続ける方法があるのです」と、米国営業部門 VP の Jonathan Buckle 氏は言います。 「ダウンタイムが少しでもあれば命にかかわるすべての医療現場では、これは非常に重要なことです」
Zoom のお客様は ZPLS を有効にすることで、システム障害時に外線と内線の発着信などの主要な電話機能を引き続きご利用いただけます。 物理的な Zoom Phone 機器や設備、アナログの電話機に接続されているアナログ アダプター、FAX、発電機などのバックアップ電源に接続されている Zoom Phone 搭載のデスクトップ パソコンについても、継続利用が可能です。
ZPLS モジュールは、平時の電話サービスには影響しません。 システム障害が発生した場合、管理者やエンドユーザーは何もする必要はなく、シームレスにフェイルオーバーとフォールバックが実施されます。 Zoom Phone クラウドへの接続が復旧すると、クライアントと機器は自動的にクラウドに再登録され、以下のような主要な電話機能が維持されます。
Zoom Phone は、最新のコラボレーション機能と安全性機能を備えた、シンプルで信頼性の高いビジネス向けクラウド電話ソリューションです。ハイブリッド ビジネスを拡張して接続を維持できます。 Zoom Node と Local Survivability モジュールがどのように安心をもたらし、最も必要とするときに主要な電話機能を拡張できるかをご確認ください。