IT リーダー向け Zoom AI Companion ガイド
ますます多くの組織が、AI を「あったらいいな」ではなく、従業員にとって必要不可欠なテクノロジーと捉えるようになっています。IT リーダーは、このデジタル トランスフォーメーションの波の最前線に立ち、従業員のコラボレーションとコミュニケーションを効果的に支援する適切なテクノロジーを導入する使命を担っています。
更新日 July 15, 2024
公開日 December 13, 2023
かつてないほどデジタルでつながるようになったとはいえ、コラボレーションには引き続き多くの努力が必要です。 分散したチームメンバーとのプロジェクト ステータスに関する最新情報の共有、メモの作成、ミーティングで発生したアクション項目の共有、チャットやメールへの対応などはすべて、「効率的な成果の達成」という目的とはかけ離れた業務です。
Zoom が委託した Morning Consult の最新アンケート* が示すとおり、このようなコラボレーション パラドックスは、多くの人にとって優れた生産性の実現やより有意義な業務の遂行の妨げとなっています。 幸いなことに、新たなジェネレーティブ AI テクノロジーはこのような状況を打開する可能性を秘めています。 11,000 名を超えるリーダーと従業員が参加した上述のグローバル アンケートにより、AI の使用方法やリーダーと従業員間の感情に関する説得力のある調査結果が得られ、多くの時間を費やすべきタスクや、時間を節約しコラボレーションを改善する最新型ジェネレーティブ AI ツールのインパクトが明らかになりました。
以下に主なトレンドとインサイトをご紹介します。さらに、AI が最新型コラボレーションを強化する仕組みに関する全調査結果を紹介したワークプレイスにおける AI レポート全文もご覧いただけます。
リーダーに多くの影響を与える、実際問題としてのコラボレーション パラドックス 本レポートでは、私たちの多くが日々体験している問題について説明しています。つまり、人々の大半がステータスの更新や同僚とのメモの共有などの管理的または雑多な業務に多くの時間を費やしているのです。 週のうち何回かこうしたタスクに時間を費やしていると回答した従業員は半数以上に対し、リーダーに至っては 70% を超えていました。 さらに、大半のリーダーは本人が望むより多くの時間をこうしたタスクに費やしていると回答しました。
1 日に 8 時間超働くことが頻繁にあると回答する 67% のリーダーの回答によると、別の業務に多くの時間をかければさらに効率を改善できる可能性があることが示されています。 より多くの時間を節約するための取り組みについて尋ねたところ、リーダーからのもっとも多い回答は「チームのプロセスおよびワークフローの改善」でした。一方、従業員からのもっとも多い回答は「集中して業務をこなせる横やりの入らない時間」という結果でした。
現在業務で AI ツールを使用している回答者は、多くの時間を節約できていると体感しており、特にリーダーは従業員以上にそのメリットを感じています。 1 日に 1 時間以上時間を節約できると回答したのは、従業員の 46% に対し、リーダーに至っては 74% に上ります。
一方で業務に AI を使用しない人々は、AI が生み出す余剰時間を見逃しているというよりも、どれほどの時間を節約できる可能性があるのかを把握していません。 通常の業務日で AI が節約する時間量予測について尋ねたところ、AI を利用しない 55% の従業員と 50% のリーダーは「わからない」と回答しました。 この回答から、AI 未利用者が抱える莫大な機会費用が明白になりました。AI のメリットをこのようなグループに教育することで、利用率が向上する可能性があります。
AI を利用するチームリーダーは、特にコラボレーション関連について多くのメリットを報告していました。 これは、AI がミーティング後のメモやアクション項目の共有、メッセージ作成、情報整理など、特定タスクの自動化とサポートにおいて活躍できることが理由かもしれません。
一方で、AI についてリーダーが体感するメリットと従業員が抱える総体的な感情には引き続き乖離が存在します。82% のリーダーが AI を歓迎しているのに対し、従業員の場合は 57% に留まっています。 このような感情のギャップは、利用率にも表れています。73% のリーダーは、週に複数回以上 AI を使用すると回答していますが、従業員でそのように回答したのは 32% ほどです。 さらに、23% の従業員は業務でもプライベートでも AI をまったく使用しないと回答しています。
利用率の低下は、従業員の AI に対する懸念事項トップ 3 に仕事の喪失、データ セキュリティ、正確性が挙げられていることからも、テクノロジーに関する否定的な感情を表しているのかもしれません。 このことから、リーダーが従業員を教育し、正しくトレーニングして AI に対する理解と利用を促進する機会を設けることがいかに重要かがわかります。
こちらのレポート全文を読んで、リーダーと従業員がどのように AI を考え、利用しているのか、さらには世界中の従業員が抱える AI への感情に関するインサイトを多数取得しましょう。
AI を活用した組織の次のステップ(Zoom AI Companion のようなツールの導入など)についてご検討中でしたら、リーダーが組織で AI 導入を成功させ、ポジティブな従業員体験を生み出す方法を説明した弊社のフォローアップ記事が記載されていますので、ハーバード ビジネス レビュー誌の「AI at Work: Enhancing Employee Engagement and Business Success」をぜひご覧ください。
*「ワークプレイスにおける Zoom AI」レポートは米国、 英国、 アイルランド、ドイツ、フランス、日本、シンガポール、オーストラリアのフルタイム ナレッジ ワーカー 11,023 人を対象に行ったオンライン アンケートに基づきます。 本アンケートは、2023 年 8 月 10 日~25 日にかけて Zoom Video Communications, Inc. の委託で Morning Consult が実施しました。