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高校教師が教えるハイブリッド学習を成功させるための5つのベストプラクティス

NCSSMの数学と科学の教師が、ハイブリッド教室で学習体験を成功させるコツを紹介します。
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更新日 January 05, 2023

公開日 November 09, 2020

高校教師が教えるハイブリッド学習を成功させるための5つのベストプラクティス

ハイブリッド授業は、それ自体が課題であり、同時にチャンスでもあります。 生徒全員が同じ教材に触れる機会を設け、授業への参加意識を高めるのは、数学や科学などの実践的な科目では特に物理的な課題があります。

North Carolina School of Science and Mathematics(NCSSM)は、ノース カロライナ州ダーラムにある全寮制高校ですが、数年間にわたってバーチャル学習プログラムを取り入れてきました。この秋のクラスは半分がキャンパスで行われたものの、学期の途中でバーチャルに切り替わるというハイブリッド環境で学校が再開されましたが、一部の生徒は、今期中はバーチャルで授業を受けることを選択しました。

NCSSMで数学と科学を受け持つ教師数名にインタビューし、対面授業と遠隔授業の学生の学習体験を最適化する方法について話を聞くことができました。 ハイブリッド教室で学習体験を成功させるコツを紹介します。

1. 全員にZoomを持たせる

そのとおりです。対面授業に出席する生徒も、ブレイクアウト ルームのディスカッションに参加するには、個人のデバイスから Zoom でミーティングに参加しなければなりません。対面授業を受ける生徒はヘッドフォンを持参して登校し、ブレイクアウト ルームを使ったディスカッションの間は、バーチャルで参加している少数の生徒と直接やり取りします。ほとんどの場合、クラスルーム前方にウェブカメラが設置されて、リモートの生徒にも授業の様子が見えるように工夫されており、リモートの生徒がクラスルームのプロジェクターや大型のモニターにギャラリー ビューで映し出されています。

11学年と12年年で数学を教えるNick Kobersteinは、画面の上部にウェブカメラをクリップで留めています。 「こうすることで、バーチャルの学生も授業を聞いていることを意識できるし、授業の様子を可視化することができます」と、彼は説明します。

2. バーチャルの学生と登校している学生の結びつきを作る

ディスカッションのグループを割り当てる場合は、グループにバーチャルの学生と対面授業の学生を組み合わせて配置するようにします。 最も重要なことは、全員が同じ教室にいるような感覚を持てるようにすることだと、エンジニアリングとコンピューターサイエンスを教えるLetitia Hubbardは語ります。

学年が上の学生については、数学教師であるCheryl Gannは、対面授業とバーチャルの学生がコミュニケーションが取れるようにチャット機能を許可し、会話を追跡できるようにチャットモニターを割り当てることを推奨しています。

「学生はこうした形のコミュニケーションに慣れています」と、Gannは説明します。 「一人学生を指名して、チャットから、ディスカッションの質問を出してもらうようにしています。 質問は口頭よりも入力する方が良いという学生もいますから」


プロのヒント:デザインインタラクティブラボ

バーチャルの学生も参加できるように、十分に注意してラボを設計します。 可能であれば、実験では一般的な家庭にある材料を使用するか、学生の家にラボキットを送ります。 Hubbardは、学生たちを実験に参加させ、フォースプレートを横切って歩くときの歩幅を測定し、その測定値を使って靴のソールを設計しました。 彼女は、登校している学生にはフォースプレートを使って測定してもらい、バーチャルの学生には分析や靴のコンピュータ支援設計 (CAD) を任せることで、全員が授業に参加している意識を持てるよう工夫したのです。 学期の途中で2つのグループが入れ替わると、全員がフルに参加できるように、新しいグループが3Dプリントされた靴底でラボのテストを繰り返しました。


3. 講義以外の方法を考える

長時間のオンライン講義は、生徒も教師も疲れるものですが、数学を教える Christine Belledin 氏は、こうしたミーティング疲れを避けるアクティビティを選択的に行っています。「対面であっても、講義という形式自体がよくなかったと思います」と、Belledin 氏は語ります。氏は、オンラインのブレイクアウト ルームでのディスカッション、投票、アクティビティ、ビデオを組み合わせ、生徒が長時間同じことをしなくて済むように、授業形式を変更するようすすめています。また、長時間授業が続く場合は休憩時間を入れて身体をほぐし、生徒に各自の好きな飲み物やスナックを持ってくるように声をかけているそうです。

4. 学生が作業を共有する方法を見つける 

Zoomのホワイトボード機能を利用して、スタイラスペンでタッチスクリーンに注釈を付ける作業は、このテクノロジーにアクセスできる授業では、高い効果をもたらします。

「Zoomの注釈ツールは、学生に注釈を付けさせることができるので、実際のホワイトボードより気に入っています」と、Belledinは言います。 「リモートの学生も参加できますし、登校している学生はボードのところまで来なくても、自分の作業をクラス全員に見せることができるので便利です」

また、学生たちに課題の写真を撮らせ、画像を共有のGoogle Docにアップロードさせる方法も取り入れたようです。 「ウェブカメラに紙をかざすだけでも問題なく共有できたので驚きました」と、Kobersteinは付け加えます。 「読みやすくするためにペンで書かせても良いと思います」

5. 全員が授業に参加できるように教室を設計し、機器を工夫する

NCSSM では、Zoom のクラスに接続できる大画面モニター「ClearTouch パネル」が各ハイブリッド クラスルームに設置されました。この装置はホワイトボードとして使用でき、書かれた文字や図がすべて Zoom の注釈として取り込まれるため、教室の学生とリモートの学生の Zoom ミーティング画面に同じものが表示されます。また携帯電話をドキュメント カメラとして接続したり、Zoom の注釈ツールを使用したりすると、教室内の生徒にプロジェクターで表示するだけで、全員が同じ資料を共有できます。

マスクの使用や物理的な距離のせいで、バーチャルの学生には、教室内の音が聞こえにくい場合もあるかもしれません。 バーチャルの学生が流れについていけるように、答える前に生徒の質問を繰り返し、話のポイントを大まかにまとめておくというのがKobersteinからのアドバイスです。

詳細情報

授業が混乱したり、招かれざる外部参加者(荒らし)が侵入したりしないように、保護対策に力を入れることも重要です。詳細情報については、バーチャル クラスルームのセキュリティを守るベスト プラクティスに関する Zoom ブログをご覧ください。ハイブリッド学習環境のデザインの詳細情報については、教育機関向け Zoom のウェブページをご覧ください。

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