ハイブリッド環境での学習、教育、つながり構築のためのガイド

チェックリストを使用して教育機関の次のフェーズに備え、ハイブリッド学習に向けて学校やキャンパスのあり方を再考しましょう。

教師と学生

学校やキャンパスが完全対面授業やハイブリッド学校の形式の授業で学生を迎え入れる中、教育リーダーは現在投資しているテクノロジーをどう活用すれば、将来の学生の学びを向上できるかについて考え始めています。 ここでは、ハイブリッド教育環境における教育と学習、そして教育コミュニティにつながるためのアイデアをいくつかご紹介します。

はじめに

クラスルーム

パンデミック後のクラスルームに戻るためには、安全、教育の継続、コミュニケーションに伴う新たな課題に対処する必要があります。

  • 保護者は満員のクラスルームに子供を送り出すことに抵抗を感じないか?
  • 学校や大学は将来危機が発生した際に、学習に影響を与えることなくシームレスにリモート教育に移行できるか?
  • 未来のハイブリッド学習とはどのようなものか?

教育機関はこうした内容について自問し、施設やインフラ、テクノロジーをハイブリッド学習の未来に適応させる方法を見出そうとしています。 しかしこの先、教育も含めたあらゆるものがバーチャルの要素を持つことになるという点については、世界中の人が同意するでしょう。

53%
の人が、将来の教育でビデオ カンファレンスと対面での体験を組み合わせて用いる計画を立てています。

効果的なハイブリッド教育

教師と学生たち

ハイブリッド型の学習と教育のためにクラスルームを最適化

新型コロナウイルスのパンデミックによって、学習環境の柔軟性こそが、さまざまな学習様式や能力、ニーズを持つ学生の受け入れを可能にするということが明らかになりました。 快適な自宅からビデオ上で活躍する学生もいれば、クラスルームから参加して一体感を感じる学生もいます。 病気やその他の事情により学校に行けない学生も、クラスルームに接続してどこでも学習を継続できます。

 

ハイブリッド教育を強化するよう設計されたテクノロジーをクラスルームに導入することにより、教師は指導に集中して、対面とリモートの学生の両方に質の高い学習体験を提供できます。

学生が互いに発言し、自分のことばを届けることができるようにする

マイクアレイ、ノイズ抑制、高品質スピーカーを備えた Zoom Rooms 専用ハードウェア、またはオールインワンのデバイスに投資しましょう。この技術により、学生は質の悪いオーディオに邪魔されず、はっきりとクラスルームでの会話を聞き取って会話に参加できます。

学生がお互いの顔をみることができるようにハイブリッド クラスルームを設計する

広角カメラを使用すると、自宅にいるリモート学習者もクラスルーム全体を見渡すことができ、すべての学生がクラスの一員としてつながっている感覚を得ることができます。 クラスの前方に設置された 2 つのディスプレイでは、リモートで参加している学生のギャラリー ビューと、アクティブスピーカー ビューの両方を表示できます。

教師が動き回ることができる環境をつくる

オート フレーミング機能を備えたカメラにより、教師は自分の授業スタイルにあわせてクラスルーム内を自然に動き回ることができ、リモートの学生も教師の動きをはっきりと把握できます。

デジタル ホワイトボードを使用してハイブリッド教育を魅力的にする

インタラクティブなディスプレイを使用すると、教師はあらゆる種類のコンテンツに注釈を付けたり、デジタル ホワイトボードにリアルタイムで書き込んだりすることが可能となり、対面の学生とリモートの学生の両方にダイナミックな学習体験がもたらされます。 ホワイトボードや注釈は簡単に保存して送信できるため、学生は後で復習できます。

バーチャル校外学習を計画したり、スピーカーとして外部参加者を招いたりする

学習に新しい共有体験を持ち込むことにより、対面の学生とリモートの学生の両方をクラスルームの外に連れ出しましょう。 Zoom Meetings プラットフォームを使用すると、学生はカメラ上でバーチャルの外部参加者に質問できます。より大規模なイベントの場合は、Zoom Webinars を主催しましょう。

 

ハイブリッド教育モデルのための対面クラスとリモートクラス

安全なハイブリッド学習

床に座って読んでいる姿

安全で健康に配慮したハイブリッド学習環境を実現する

教職員や学生が大勢戻ってきている状況では、キャンパス コミュニティを安全で健康に保つことが最優先課題となります。 パンデミック以前の時代には、満員の講義室やクラスルームは当たり前でしたが、誰もがキャンパスを安全で快適な場所だと感じることができるように、こうした環境も再考する必要があります。

 

ここでは、キャンパス コミュニティの健康と安全性の向上に役立つ環境設計において、考慮すべき内容をいくつかご紹介します。

安全で健康に配慮した環境のためにルーム データをモニタリングする

Neat デバイスなどの対応ハードウェアは、温度や湿度、CO2、VOC の測定値を表示する空気品質センサーを内蔵しています。Zoom Rooms の強化されたダッシュボード レポート機能と組み合わせることにより、室内の空気の品質を一目でモニタリングできます。

入室人数を制限する

Zoom Rooms ではカメラを利用して室内の人を検出し、人数をカウントすることにより、1 か所に大人数が集まらないようモニタリングや制限を施すことができます。この情報は、ルームの外にあるスケジュール表示ディスプレイやデジタル サイネージに表示されます。

非接触技術を利用して、表面接触を抑える

iOS Zoom Rooms コントローラに直接連携された音声コマンド機能を使用して、Zoom ルーム ミーティングを開始します。教師は共有のコントローラに触れることなく、個人のデバイスからワイヤレスでの画面共有もできます。

健康と安全に関する注意事項やルール、最新情報を投稿する

デジタル サイネージを使用すると、ソーシャル ディスタンスの確保や手指消毒の励行、マスク着用といったルールや注意事項を表示し、学生が最新のポリシーを常に把握できます。

フロント オフィスのコミュニケーションをバーチャル化する

Zoom Rooms のキオスクモードを使用すると、フロント オフィスや学生生活センター、入学事務局など、人の出入りの多い部門にバーチャル受付を設置して、訪問者を安全に出迎えることができます。

つながりとコミュニケーション

バーチャル ミーティング

学校コミュニティとのコミュニケーションを強化します

ビジネス継続計画はあらゆる業種の組織にとって必須となっており、教育業界も例外ではありません。 キャンパスおよび学区のリーダーは、デスクの電話以外の方法で教職員や保護者と即座に連絡をとれる必要があり、教師は学校外でも、学生やその家族とコミュニケーションをとれるようにしておく必要があります。 学生と保護者は、自分の都合にあった場所や方法で学校や大学からの情報を受け取れるようになるべきです。

 

将来にわたってキャンパスでのコミュニケーションを確保し、コミュニティのつながりを維持できるようにする方法をいくつかご紹介します。

クラウドベースの電話システムでビジネス継続をサポートする

Zoom Phone などのクラウド VoIP 電話システムにはソフトフォンが付いており、これを利用すると、教職員がデスクトップや個人の携帯電話などのあらゆるデバイスから、業務用電話番号を使用して電話を受発信できるようにするソフトフォンが用意されています。

リモートでの勤務時や教育時も教師のプライバシーを保護する

教師の多くは、特にリモートワーク時には個人のデバイスを利用して保護者や学生に電話したり、テキスト メッセージを送信したりしています。 Zoom Phone を使用すると、通話や SMS/MMS テキスト メッセージの発信者 ID として業務用の電話番号を設定できるため、個人の電話番号を公開する必要がなくなります。

キャンパスが緊急時のコミュニケーションを改善する

キャンパスでは、緊急時のコミュニケーションについて厳密に定めておく必要があります。 Zoom Phone の Nomadic E911 機能によって、緊急対応チームがキャンパス内の発信者の場所を突き止めることが可能になります。 緊急通報の発信があった場合、Zoom は社内の安全チームに通知し、デジタル サイネージを使って第一対応者を誘導します。

チャットを使用して教職員に情報を提供する

Zoom Team Chat では、教職員のコミュニケーションに利用できる無料のメッセージ プラットフォームが提供されます。チャット チャネルは異なる部門やグループで使用するようにカスタマイズでき、誰が投稿可能かを定めるルールを作成することもできます。1 つのチャネルをリーダーからの最新情報の連絡に使用し、別のチャネルを教師が会話するオープンなフォーラムにするといった運用が可能です。

学生と保護者にさまざまなコミュニケーションの選択肢を提供する

学生がクラスルームに戻ったとしても、PTA の会議、保護者と教師の会合、個別指導セッション、教師との面談、その他の集まりにバーチャルで参加できる選択肢を用意しておくことで、忙しい方でもつながることができます。

この教育の新時代に、学校や大学はハイブリッド学習モデルの利点を対面授業での学習と組み合わせて、アクセシビリティを向上させるとともに学生一人ひとりにあわせた体験を提供することができます。

 

あらゆるレベルの教育機関は、パンデミックのような持続的な危機下においても教育のあり方を向上させ、より適応性の高いフレキシブルな教育や学習、そしてつながりの構築を実現できます。

 

教育機関向け Zoom のページにアクセスすると、Zoom プラットフォーム上にコネクテッド ハイブリッド スクール キャンパスを構築する方法の詳細情報を確認できます。