カンファレンス ルームは死語ではなく、ハイブリッド時代により包括的な機能へと変貌
最新テクノロジーにより、カンファレンス ルームが進化しています。オフィスのコラボレーション スペースは、ここ数年でその地位を確立しました。このところのリモートワークの普及により、オフィス スペースは後回しにされていましたが、ハイブリッド ワークが常態化したことで...
更新日 February 13, 2025
公開日 June 17, 2024
カフェはかつて、ハイブリッド ワークの象徴的なイメージであり、従業員はキュービクルやカンファレンス ルームを離れ、気分転換を行うためにカフェを訪れていました。ノートパソコンとカフェラテさえあれば、どこでも仕事ができるということを証明してみせたのです。
今ではハイブリッド ワークはカフェにとどまりません。職場は、自宅の居心地よさを再現しつつ、従業員が求めるテクノロジー ファーストの体験を提供する、柔軟なワークスペースへと進化しています。この「レジマーシャル デザイン」への移行は、Zoom テクノロジーとモダン ワークプレイスのデザインを軸とした最新の Architectural Digest(AD)PRO のワークショップ、「モダン ワークプレイスをデザインする方法」で大々的に紹介されました。
Zoom は 2023 年後半に AD PRO と提携し、バーチャル イベント プラットフォームの Zoom Events でパネル ディスカッションを開催しました。3 社のデザイン会社が、AD PRO の編集者である Mel Studach 氏とともに、職場のインテリア デザインの進化について話し合い、Zoom Rooms 独自のレンダリングを使って未来のオフィス スペースへのビジョンを披露しました。
参加したデザイン会社は以下のとおりです。
カンファレンス スペースやミーティング スペースを創出する方法については、デザイナーごとに独自のアプローチがあったものの、柔軟性、信頼性の高いテクノロジーや、快適でありながら生産的な空間など、共通のテーマもいくつか見られました。従業員がオフィスに戻るのが楽しみになるように、デザイナーは集中して仕事ができる静かな空間や、ミーティングやコラボレーション、少人数グループのディスカッションに適した空間を再構築しました。スタイルや快適さを損なわずに、生産性を最大限に引き出す機能的で魅力的な空間にどのようにテクノロジーを融合させるのか、デザイナーたちのアイデアを以下にご紹介します。
「クライアントは仕事やミーティングができるだけでなく、可能性として夕食会も主催できる空間を求めています。そこで、カンファレンス ルームとしても機能するダイニング ルームというアプローチからこのアイデアは誕生しました」と Dani 氏は述べています。
Dani 氏は自宅にあるようなデザイン要素を取り入れつつ、オフィスの機能性も兼ね備えた空間を作りました。テクノロジーの要素を後から付け足すのではなく、最初から考え抜いて付けたように感じてもらいたいと思い、Dani 氏はサロンをイメージした壁にカメラを組み込み、フラットパネルの画面には、カメラを使用していないときはプレゼンテーションや部屋の内装に合ったデジタルアートを表示できるようにしました。
また、Zoom Meetings に十分な照明を確保するとともに、バーチャルと対面イベントの両方に対応できるテーブルの形状と向きにしたいと考えました。
「椅子がテーブルをぐるりと囲むようなレイアウトも重要なポイントでした。あたかもテーブル超しに同僚が座っているかのような、リアルな感覚を画面上でも感じてもらいたと思ったのです」と Dani 氏は言います。
ハイブリッド ワークスペースのデザインに対する Dani 氏のアプローチは、テクノロジーを取り入れ、集中する時間と、同僚とのコラボレーションとのスケジュールのバランスをうまく取れる柔軟なモジュール式の環境を中心としています。
「テクノロジーを非常に重視し、そのバランスを実現可能かつ機能的にすることに重点をおいたテクノロジーを導入することが、今日の企業オフィス デザインにおける最大の変化です」と Dani 氏は述べています。
パンデミックをきっかけに、その後も Zoom を「意欲的に」使ってきた Ishka Designs のチームは、Zoom テクノロジーを部屋全体に取り入れつつも、屋内に限定しない空間を作りたいと考えていました。そこで、さまざまな開発段階にある劇場作品のワークショップの円滑な実施を目的として、屋内としても屋外としても使えるパビリオン スペースを作りました。
「私たちのデザインの根底にある考え方は遠隔教育を行うために、世界中のチームを同じ空間に集めることです。この環境に Zoom テクノロジーを統合して、素晴らしいインスピレーションが生まれる空間にしたいと考えました」と Niya 氏は述べています。
Niya 氏と Anishka 氏は、演技者のための空間をイメージし、俳優が対面で演じたり、画面を共有して別のパビリオンにいる俳優と練習したりできる場所を作りました。デザインチームはまた、屋内で行われる創造的なプロセスについて出席者に理解を深めてもらうために、空間を取り巻く自然の要素にも焦点を当てました。
「デザイン以外の部分でも癒しという側面を重視しました。ミントとラベンダーの香りは、部屋に入った人にすばらしい感覚をもたらします」と Anishka 氏は述べています。
パビリオンの中は、カメラ、ビデオ画面、マイク、スピーカー、演台に組み込まれた照明制御パネル、部屋の外に設置されたルーム スケジューラーなど、さまざまなテクノロジーが統合されています。
Zoom Rooms の空間には、テレビ画面やモニターを隠すための印象的な木工細工が施され、常に視界に入ることがないよう個別に操作できるカメラもあります。組み立て式の家具を使用することで、ユーザーは自分の好みに合わせて室内の配置や構成を変更できます。また、床に段差を設けることで、劇場やステージのような空間を作り出すことができます。
「読書や鑑賞など、その空間で何をするかに合わせて、最適な配置に変更することができます。私たちは空間がもつ可能性を活かし、さらなるアイデアの限界に挑んでいます」」と Niya 氏は言います。
企業オフィスに加え、居住空間のホームオフィスも設計してきた Ahmad 氏は、ハイブリッド ワークにより、バーチャル コールや少人数のミーティングを行う半プライベートの個人オフィスが増えているのを目の当たりにしてきました。これを念頭に、Ahmad 氏は Zoom テクノロジーを簡単に統合でき、企業のポッド体験を向上させる少人数向けのミーティング スペースをデザインしたいと考えました。
「今ある企業の要素の中で、もっとも優れたものを取り入れて、デザインの観点から、さらに進化させたいと思いました」と Ahmad 氏は述べています。
Ahmad 氏は、従来のミーティング ルーム環境を細分化し、そこに建物外部の要素と最新の機能を取り入れて再構築するというアプローチで Zoom Rooms のデザインに取り組み、バーチャル ミーティングに快適さと自動化を加えました。自身の居住空間のデザインからインスピレーションを得て、Ahmad 氏は「Convo Cube」とよばれる洗練されていながらも、柔軟性のある空間を作り上げました。
「光沢のある黒ニッケルとウォールナット材を使用し、壁はフェルトパネルを使う代わりに柔らかな布張りにし、居住空間のような雰囲気を出しました。この小さなユニットをさらに家庭的で、快適な居心地のよい空間にしたかったのです」と Ahmad 氏は述べています。
ポッドの外に設置されたアクセスパネルを使用すると、ユーザーはポッドのロック解除、天井の照明パネルの点灯、Zoom Meetings 用のモニターの起動を同時に行うことができます。一体型の引き出し式のデスクにより、ノートパソコンやコードをよけたりせずに、スペースを確保することができます。居住空間を再現した Ahmad 氏のデザインは、光を反射する上品な外観、独立したガラスの天井、傾斜をつけた屋根で、ユーザーをポッドに誘います。
ハイブリッド ワークはもはや「未来の働き方」ではありません。優秀な人材の維持や獲得、場所を問わない生産性向上のために、企業に必要不可欠なものとなりました。今回ご紹介したデザインは、ハイブリッド ワークの可能性のほんの始まりにすぎません。Zoom Rooms は、お客様のオフィス環境を、柔軟性、生産性、拡張性を備えたワークスペースに進化させるお手伝いをいたします。
AD PRO とデザイナーの皆様、未来へのビジョンを共有していただき、ありがとうございました。お客様独自のハイブリッド ワークスペースの構築を開始するには、Zoom Rooms のプランと料金をご覧ください。