AI、リーダーシップ、ワークプレイスでの「信頼の文化」の構築に関するインサイト
AI のインパクト、信頼の重要性、優れたリーダーのマインドセットについて、PwC ワークフォース トランスフォーメーション プラクティス部門責任者である Toni Cusumano 氏との Q&A から学びましょう。
更新日 July 15, 2024
公開日 September 25, 2023
パンデミックが起こるまで、私は週に 3~4 回は飛行機で移動していました。 突然、近所での散歩が最大の遠出という暮らしになりました。
移動距離は劇的に変化しましたが、じきに移動量は効率性に直結していないことに気づきました。 バーチャル環境でも私の生産性は落ちず、快適な自宅に居ながらテルアビブ、ドイツ、東京など世界中の人々とつながることができました。 自分のベッドで眠り、毎朝妻と朝食をともにするほうが、どれほど幸せで健康的かを実感しました。 一日のうち 12 時間をマンハッタンにある自社オフィスで過ごしていたころ、人生のどれほど多くを失ったかを振り返りました。
この特殊な状況が好ましい結果をもたらしたと明かした人は、私だけではありません。 政府、医療機関、教育機関など、あらゆる業界で多くの人々が、今回新しく加わったバーチャルという選択肢を活用すれば、公私にわたって日々の暮らしを改善できることにすぐ気づきました。
現にコロナ時代に生まれたもっとも革新的かつ高難度の仕事はすべて、快適な自宅から生み出されたものです。 そのため世間で「仕事に戻る」ことが話題になるたび、不正確な言い方だと感じます。 実際のポイントは、仕事に戻るのではなく、社内オフィスに戻ることです。
かつてはよく妻のラケルに「今から仕事に行ってくるよ」と言っていましたが、あれは事実と異なる発言でした。 私は仕事に行っていたわけではなく、会社のオフィスに行き、それから仕事をするつもりだったのです。
このように仕事とは私たちの行為を指し、必ず居なくてはならない場所は指していません。 ですからリーダーの私たちは仕事をそのように扱い、従業員を特定の地理的場所に強制的に縛り付けるのではなく、各自に最適な働き方ができるようにする必要があります。
Zoom では、この一段上の働き方を実現するために、従業員がもっとも高い生産性を発揮し、もっともよく目的を達成できる種類の環境を各自で選択できる従業員主導のアプローチを採用しました。 この「ワークスタイルズ」アプローチでは、仕事と特定の場所に唯一、不可分の結びつきが生まれません。むしろ従業員は、仕事に対する自分のやる気と目的意識がもっとも強まり、個人としての暮らしのニーズも満たす環境を明確にすることが推奨されます。
安全にオフィスを再開でき、従業員が快適に働ける環境が整った場合、Zoom のワークスタイルは次のようになります。
自分のワークスタイル選びを楽しみにしている同僚がすでに何人もいます。 同僚の一人はまだ親になって日が浅く、自宅に居て育児に充てる時間を増やせることを夫とよろこび合っています。
アイディエーション、共同制作、ブレインストーミングなど、人には連携できる場が欠かせません。 その場にはオフィスがなることもあれば、ビデオ通話がなることもあります。 重要なのは、コラボレーションに最適化された場を生み出すツールを従業員に与えることです。
世界各地の知的労働者 10,000 人を対象に行われた Slack 関連調査によると、回答者の 76% は働く場所、93% は働くタイミングに柔軟性を求めています。
最適な人材を引き付けて維持するには、柔軟な労働環境が欠かせないため、リーダーは適切なポリシーと製品を用意して、このようなアプローチをサポートする必要があります。
柔軟性を重視して設計され、従業員がどこにいても同じように展開でき、相互のシームレスなコミュニケーションやコラボレーションに活用できるソリューションやツールを特定します。 以下にいくつか例をあげます。