AI、リーダーシップ、ワークプレイスでの「信頼の文化」の構築に関するインサイト
AI のインパクト、信頼の重要性、優れたリーダーのマインドセットについて、PwC ワークフォース トランスフォーメーション プラクティス部門責任者である Toni Cusumano 氏との Q&A から学びましょう。
更新日 July 15, 2024
公開日 September 25, 2023
研究結果は明確であり、ほとんどの従業員は、在宅勤務かオフィス勤務かを自由に選べるハイブリッド型アプローチを希望しています。 ただ、オフサイトで働く従業員のマネージメントには不慣れな組織やマネージャーにとっては、困難が伴う場合があります。
Adam 氏は、効率的に働き、パフォーマンスを発揮するという点で従業員を信頼することの重要性に触れながら、マネージメントに「マクロ的な」アプローチを取ることの重要性を強調しました。
「才能溢れる従業員は、場所を問わず働ける柔軟性を望んでおり、上司に細部まで管理されることなく働きたいと考えています。 従業員が求めているのは「マクロ」マネジメントを行う上司であり、全体像の把握を助け、ミッションを明確にし、従業員の重要性を説いてくれる存在です。 このような上司は、個人の役割をより明確化し、個人の仕事と全体の目標の関係性を理解できるようサポートしてくれます。」
組織でしばしば懸念されるのは、対面のコミュニケーションなしにリモートの従業員が同僚とつながりを深め、共同作業を行うことができるのかという点です。 Adam 氏自身も、バーチャル授業の初日は同様の感情を抱いたそうです。 しかし、コミュニケーションにはさまざまな方法があり、全員に参加する機会を提供することができるという気付きがありました。
「10 分や 15 分などの短い時間で顔を出しやすいことから、バーチャル オフィスアワーが対面より優れていることがわかりました。 私には 15 年間の指導経験がありますが、今まではその場で手を挙げていた生徒を指名していました。 今はチャット ウィンドウを使用して、面白い質問をした生徒や関連する指摘をした生徒を確認できます。さらに、生徒らは互いに会話を重ね、互いに意欲をかき立てる様子を伺え、私にとっても再び考えるきっかけとなりました。」
急速な変化を迎える時代の中、自己改善のためには、改善できる領域を特定し、正しい方向に向かって進み続けるための歩みを振り返ることが重要です。 Adam 氏に対して、どのように人生を振り返っているかを質問したところ、驚きの回答が得られました。
「私が『Think Again』を執筆していた際、考え直す時間が必要だと気付きました。新しい知識を身につけるだけでなく、知識を捨て去る時間が必要なのです。 私は、1 週間に 1 時間知識を捨て去るための時間を設けており、昔の仕事を新たな視点で確認しています。 想定していたことで間違っていた点や、世の中の変化によって当てはまらなくなった点などを見極めることを目的としています。 批評家と連絡を取り、「考え直すべき点」について質問します。こうすることで、心の中で化石化してしまったものを明らかにし、時代遅れになる前にそれを取り除くようにしています。」
パンデミックの結果として生じた移行と課題のすべてに対応することは、特にパンデミック自体に関連する個人のあらゆるストレスを前にして、誰もが簡単に行えるものではありませんでした。 このストレスとリモートワークに対処する方法については、Adam 氏は友人で宇宙飛行士の Scott Kelly 氏に連絡を取ったそうです。
Adam 氏によると、彼は「宇宙で連続して 340 日を過ごしたというアメリカ記録を作った宇宙飛行士であり、宇宙ステーションで丸 1 年を過ごし、リモートワークを乗り切る方法を熟知した人物」です。
Adam 氏は、長い間宇宙という予測不能でストレスが多い環境に対応するという大きな課題を Scott 氏がどのように認識していたか、課題に対処するためにあらゆる準備が必要だったことについて思い起こし、次のように述べました。
「Scott は、NASA のミッションに集中するだけではなく、出発時と変わらないやる気と熱意を持って取り組める目標を設定したそうなんです。 長く辛い道のりになることを認識した上で、自分自身の精神状態をコントロールするしかないと考えたのです。先を見越して未来を想像するという、この心のタイムトラベルは、未来をよりリアルに感じ、未来の感覚を確かめ、経験するような感覚を得ることができます。 また、過去を振り返り、熱意を維持するために普段から取り組めることを明らかにできるのです。」
Growth Summit に Adam 氏をお迎えできたこと、そして彼から得られたすべての学びに感謝します。 個人的には、本当の意味で「アハ体験」のようなものであり、Zoom で私たちが一度立ち止まり、考える必要があることに気付かされました。それは、どのように従業員とのつながりを深め、Zoom プラットフォームを使用して社内の会話を民主化し、自分自身の「課題のネットワーク」を実践して考えを新たにするかについて考えることです。 イベントの一環で、財務チームに Master Class の年間サブスクリプションが贈呈されました。私自身もここでの学びをただ盲目的に受け入れるだけではなく、これを活用して継続的な学習に取り組みたいと思います。
ハイブリッド ワークに関するさらなるアイデアや、業務の調整方法については、ハイブリッド ワークのページ(英語)をご覧ください。