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Zoom Phoneのメリット・デメリットをぶっちゃけ解説|導入前に知っておきたいリアルな話

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公開日 2026年5月25日

Zoom Phoneのメリット・デメリットをぶっちゃけ解説|導入前に知っておきたいリアルな話
「Zoom Phoneって実際どうなの?」「クラウドPBXの中でZoom Phoneを選ぶ理由はあるの?」
 
そんな疑問を持ちながら、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。
 
Web会議システムとしてのZoomはほぼ全ての日本企業に浸透しましたが、その電話版サービスである「Zoom Phone」は、まだ知名度の差があります。しかし、世界では1,000万以上、日本だけでも20万以上の導入実績を持つ急成長サービスであることをご存じでしょうか。
 
この記事はPR記事でも公式紹介記事でもありません。公式資料や第三者レビュー、実際の導入事例を読み込んだうえで、メリット・デメリットの両方を包み隠さず書きます。「自社に合うかどうか」を5分で判断できることをゴールにしていますので、ぜひ最後までお読みください。

30秒でおさらい|Zoom Phoneってどんなサービス?

Zoom Phoneとは、あのZoomが提供するクラウドPBX(クラウド型の企業電話システム)です。インターネット回線があれば、PC・スマートフォン・IP電話機のいずれからでも、会社の固定電話番号(0ABJ番号や050番号)で発着信できます。
 
最大の特徴は、Web会議(Zoom Meetings)・チャット(Team Chat)・電話(Phone)をひとつのZoom Workplaceというプラットフォームで完結できる点です。従来の企業電話システムと異なり、物理的なPBX機器は不要で、設定や管理はすべてWebブラウザから行えます。
 
2019年のグローバルリリース、2021年の日本リリース以来、業界平均の5倍を超える成長率(富士キメラ総研調べ)で拡大しており、楽天、LIXILNECみずほ銀行、日本航空といった大手企業も導入しています。

Zoom Phoneのメリット6選【ぶっちゃけ評価付き】

① 音声品質が競合と比べて頭一つ抜けている ★★★★★

「クラウドPBXは音質が悪い」というイメージを持っている方は多いと思います。しかし、Zoom Phoneはこの旧来のイメージを完全に覆しています。
 
Zoom Phoneオーディオ品質レポート2025(第三者テスト機関による検証)によると、8×8・Dialpad・Microsoft Teams・RingCentral・Cisco Webexと比較したMOSスコア(音声品質の業界標準指標)で、Zoom Phoneは正常なネットワーク環境において最高スコアの4.4を記録。音声遅延についても、競合の中で最短となる387.8msを達成しています。
 
さらに注目すべきは、ネットワークが不安定な状況での耐性です。パケットロスが発生する環境でも、輻輳(ネットワーク混雑)が発生する環境でも、競合が品質を大きく落とす中、Zoom Phoneのスコアは安定して高水準を維持します。自宅や外出先など、ネットワーク環境が安定しない場所での利用が多いリモートワーク環境にとって、これは特に重要なポイントです。
また、スマートフォン利用時に使える「声紋認識機能」も見逃せません。話者の声紋を学習し、周囲の騒音をシャットアウトして自分の声だけをクリアに届ける技術で、混雑したオフィスや外出先での通話品質を大幅に改善します。なお、この機能はiOS・Android対応でPCは非対応です。
 
そしてもうひとつ重要な点として、音声品質はAI機能の精度に直結します。後述するAI文字起こし機能の精度は、音声のクリアさに依存するため、音声品質の優位性はAI活用においても連鎖的なアドバンテージになります。

 

② AI機能(AI Companion)が追加料金ゼロで使える ★★★★★

Zoom Phoneの最も強力な差別化ポイントのひとつが、AI機能の充実度とその料金体系です。
 
Zoom有償ユーザーであれば、以下のAI機能が追加料金なしで利用できます。
 
  • 通話中のリアルタイム文字起こし・要約:通話しながらリアルタイムで会話内容が文字化され、アクションアイテムも自動整理。長い商談電話でも「何を決めたか」が一目でわかります
  • 通話後の自動要約とネクストステップ提示:電話を切った直後に、会話の要約と次にすべきアクションが自動生成。アフターコールワーク(電話後の事務処理)を大幅に短縮できます
  • ボイスメールのAI文字起こし:留守番電話のメッセージを聞かなくてもテキストで内容確認が可能。対応の優先度をすぐに判断できます
  • フォローアップメール下書きの自動生成:通話内容をもとに、相手へのフォローアップメールをAIが下書きします
 
第三者機関GigaOmのベンチマーク調査(2024年3月、Zoom委託)では、AI CompanionはChatGPT-4 Webと比較して応答速度が約4倍高速(4.16秒 vs 16.15秒)、書き起こし精度は95%、使いやすさは10点中8.6点と高い評価を得ています。
 
他社の多くはAI文字起こしや要約機能を有料オプションとして別途提供しています。Zoom Phoneではこれが「標準装備」である点は、総コスト比較をするうえで必ず考慮すべきポイントです。
 
 

③ 国内かけ放題プランで通話コストを定額化できる ★★★★☆

Zoom Phoneの料金プランは大きく3種類です。
 
プラン 月額(税別/人) 向いている方 電話番号 通話料
日本従量制プラン 1,275円 受電メインの方 番号なし(共有) 従量制
050番号付き国内かけ放題 2,400円 架電が多い方 050番号 0円
0ABJ/050番号付き国内かけ放題 3,300円 0ABJ番号希望の方 0ABJ+050番号 0円
 
かけ放題プランを選べば、国内の発信通話料は完全に0円。営業電話が多い部門や、顧客対応が多い部門では、毎月の通話コストが大幅に削減できます。
 
光通信(株式会社M Plants Consulting)の事例では、全国約2,000席のコールセンターで年間約3億円発生していた通話コストを、Zoom Phone導入により約6,000万円まで削減見込みと報告されています。単純な通話料削減だけでなく、従来のオンプレミスPBX環境のメンテナンス費用も不要になるため、ランニングコスト全体での削減効果は大きくなります。
 
また、全プランで録音データが無期限・無制限・追加料金なしで保管できる点も見逃せません。録音データの保管コストが別途発生する競合サービスと比較すると、実質的なコストパフォーマンスの差はさらに広がります。
 
 

④ 無制限の通話録音でコンプライアンス・カスハラ対策にも ★★★★☆

2026年10月より、カスタマーハラスメント対策が事業者に義務化されます(政府広報オンライン参照)。「事実関係を迅速かつ正確に確認」することが求められる中、通話録音の重要性はますます高まっています。
Zoom Phoneでは組織全体の自動録音、アドホック(任意)録音の両方が可能で、録音データはダウンロードも可能。コンプライアンス目的での通話録音管理ツールとして、クラウドPBXの中でも使い勝手に優れています。
 
加えて、録音データをNECのように自社生成AIと組み合わせてナレッジ化したり、光通信のようにRevenue Accelerator(会話分析AIエージェント)で営業トークのスコアリングに活用したりと、「録音=コンプライアンス対応」を超えた経営資源としての活用が広がっています。
 
 

⑤ グローバル展開している企業に特に強い ★★★★☆

Zoom Phoneは46カ国・地域以上でのPSTN接続に対応しており、海外拠点を持つ企業や外資系企業にとって他の選択肢と比較になりません。
 
国際通話料金も一般的なキャリアと比較して大幅に安価です。たとえばアメリカへの固定電話発信は一般キャリアの9円/分に対して4.78円/分、中国固定への発信は30円/分に対して5.93円/分(2025年7月時点)。アジア・欧米との通話が多い企業であれば、それだけで相当なコスト削減になります。
 
また、Gartner Magic Quadrant for Unified Communications as a Service(UCaaS)において6年連続でLeader象限に位置しており、Forrester WaveのQ3 2025でもLeader評価を獲得。世界標準の信頼性と継続的な機能開発が第三者機関にも認められています。
 
 
 

⑥ Zoomを使っている組織なら社内展開が圧倒的に楽 ★★★★★

新しいシステムを導入するとき、最大の障壁のひとつが「社員への定着」です。どれだけ優れたシステムでも、使ってもらえなければ意味がありません。
 
その点でZoom Phoneは、すでにZoom Meetingsを使っている組織にとって圧倒的に有利です。従業員がすでに使い慣れたZoomアプリに電話機能が統合されているため、新しい操作方法を一から覚える必要がほとんどありません。発着信、転送、保留、通話録音——これらの操作が、Zoom Meetingsと同じUIで直感的に行えます。
 
NEC(日本電気株式会社)の事例は、この強みを端的に示しています。NECは国内従業員の約11万人を対象にZoom Phoneを導入。電話の利用状況を可視化・最適化したことで約7割のコスト削減を達成しました。導入の決め手として「操作性がシンプルでわかりやすく、移行後のユーザーのストレスが少ない」点が挙げられています。
 
Zoom Team Chat上では、相手が「通話中」「ミーティング中」「離席中」といったプレゼンス(在席状況)もリアルタイムで確認できるため、「電話してもつながらない」というストレスも軽減されます。
ユーザー様からの率直な声をこちらよりご覧ください

Zoom Phoneユーザー様からのレビューがITReviewに掲載されております。ご参考に是非ご覧ください。

Zoom Phoneのデメリット4選【正直に書きます】

「ぶっちゃけ解説」と銘打っている以上、ここが本番です。導入前に把握しておくべきデメリットを、回避策とセットで正直に解説します。
 
 
 

① 受電メイン・簡易コンタクトセンター用途はプラン設計に注意が必要

Zoom Phone単体は「ビジネスフォン(クラウドPBX)」として設計されています。一般的な業務での受発信には十分すぎる機能を持ちますが、コールキューの詳細なリアルタイムレポートや、エージェントごとの応答率管理といったコンタクトセンター的な機能は、標準プランだけでは限られます。
 
「Zoom Phoneはコールセンター向きではない」ではなく、正確には「Zoom Phone単体ではコールセンター専用機能が限られるが、オプションで対応可能」です。
 
  • Power Packを追加すると:リアルタイムレポート・コールキュー履歴ダッシュボード・Zoom Assistant拡張機能が利用可能になり、簡易的なコンタクトセンター・ヘルプデスクの運用に対応できます
  • Zoom Contact Centerにアップグレードすると:チャット・電話・ビデオのオムニチャネル対応、感情分析、AIアシスト、処理コードの自動入力など、本格的なコンタクトセンター機能が揃います
 
用途に合ったプランを一緒に構築していくことで解決に繋がるので、営業より事前に要件を整理させてもらい提案を受けることをお勧めします。
 
 

② 初期設定・ユーザー登録でつまずく企業が実際に多い

実際の導入企業のレビューサイト(ITreview等)を見ると「Zoom Phoneの登録に手間取るユーザーが多い」「うまくいかない場合のトラブルシューティングに時間をとられる」という声が複数見られます。
 
Zoom MeetingsのシンプルさでZoom Phoneも簡単に使えるだろうと期待して導入した結果、管理者側のeKYC周りの初期設定や番号の割り当て、IVR(自動音声応答)の設定などで想定外の工数がかかったというケースがあります。
 
回避策:Zoomはご契約のプランによりけりではありますが、無償のサポートコールを一回分無料で提供していることもございます。また、有償のプロフェッショナルサービス(導入支援)とプレミアサポートもあります。社内にIT担当者が少ない場合や、大規模な展開を計画している場合は、これらのサポートプランを初めから予算に組み込んでおくことを強くお勧めします。また、Zoom認定パートナーを通じての導入では、設定支援をセットで受けられるケースも多くあります。
 
 

③ 通話品質はネットワーク環境に依存する(ただし業界で最も耐性が高い)

すべてのクラウドPBXに共通する課題ですが、Zoom Phoneもインターネット回線の品質に左右される側面があります。回線が極端に不安定な環境では、音声が途切れたりノイズが発生することがあります。
 
ただし、前述の通り、パケットロス環境や輻輳環境での音声品質耐性は競合の中で最も高いことが第三者データで示されています。この弱点は「ゼロ」ではありませんが、競合と比べれば相対的に小さいデメリットです。
 
回避策:
 
  • 重要な拠点では有線LAN環境を整備し、Wi-Fiへの依存度を下げる
  • 帯域を優先制御するQoS設定をネットワーク機器で行う
  • BYOC(Bring Your Own Carrier)接続オプションを活用し、既存の固定電話回線とハイブリッドで運用する
 
特に緊急性の高い通話(例:医療機関、金融機関)が多い用途では、ネットワーク環境の整備とBYOC接続を組み合わせた設計を検討してください。
 
 
 

④ ビジネスモデル次第ではコスト面でオーバースペックになりやすい

受電メインのプロプランは月額1,275円/人(税別)からと比較的手頃ですが、かけ放題プランになると2,400〜3,300円/人(税別)の月額費用がかかります。通話量が少ない個人事業主や5名以下の小規模事業者にとっては、機能・コストともにオーバースペックになるケースがあります。
 
Zoom Phoneが真価を発揮するのは、「多拠点・多人数・通話量が多い」環境です。従業員数が少ない、通話が月に数十件程度という規模であれば、他の安価なクラウドPBXや050番号サービスを比較検討する価値があります。
 
回避策:Zoomは無料トライアルを提供しています。まず実際に使ってみて、自社の通話量・利用シーンを把握してからプランを選択する方法が最も失敗のリスクを下げられます。

【早わかり表】Zoom Phoneが向いている企業・慎重に検討すべき企業

項目 向いている 慎重に検討すべき
従業員規模 5名以上(特に中〜大企業) 受電メインの個人事業主
既存環境 Zoom Meetings利用中 Microsoft Teams主体
通話用途 一般ビジネス通話・リモート対応 大規模インバウンドコールセンター専業
拠点構成 複数拠点・海外拠点あり 単一拠点・固定席のみ
IT体制 IT担当者または支援パートナーあり 完全に担当者なし
通話量 多い(かけ放題の恩恵が大きい) 少ない(従量でも月数百円程度)

料金プランを整理|結局いくらかかるの?

Zoom Phoneの料金プランは以下の3種類が基本です(いずれも税別、2025年12月時点)。
 
 
050番号付き国内かけ放題プラン:月額2,400円/人
  • 通話料:0円(国内発信)
  • 050電話番号付き
  • 全機能利用可
  • 録音:無期限・無制限
 
0ABJ/050番号付き国内かけ放題プラン:月額3,300円/人
  • 通話料:0円(国内発信)
  • 0ABJ番号(03、06等の市外局番)+050番号付き
  • 全機能利用可
  • 録音:無期限・無制限
 
Zoom Phone プロプラン(受電メイン):月額1,275円/人
  • 通話料:従量制
  • 個別電話番号なし(複数名で共有)
  • 全機能利用可(オプションで番号追加可能)
 
コスト計算をするときは、通話料だけでなく「現行のオンプレPBXのメンテナンス費用」「録音データ保管費用」「IT管理工数」「AI導入料金」なども合算して比較することをお勧めします。トータルで見たときの削減効果が、数字上よりもずっと大きくなるケースがほとんどです。
 
 
コールセンター的な運用が必要な場合は、Power Pack(上位機能追加)やZoom Contact Center(本格コンタクトセンター)へのアップグレードパスも用意されているため、事業成長に合わせてステップアップできます。

よくある質問(FAQ)

Q. 既存の固定電話番号(03番号や06番号)を引き継ぎできますか?
A. 番号ポータビリティに対応しています。他社からの番号移行が可能です。ただし、移行完了までに一定の期間が必要なため、事前にスケジュールを確認してください。
 
 
Q. 今使っているIP電話機(ハードフォン)をそのまま使えますか?
A. PolyやYealinkなどSIP対応の認定済みIP電話機であれば、従来の電話機の操作感を維持しながら利用できます。対応機種はZoom公式サイトで確認できます。
 
 
Q. Zoomの有償プランを持っていない社員はZoom Phoneを使えませんか?
A. Zoom Phoneのライセンスは、Zoom MeetingsのライセンスとはSKUが異なります。Zoom Phone専用のライセンスのみで利用できます。詳細はZoom公式または販売パートナーへ確認してください。
 
 
Q. 官公庁や金融機関など、セキュリティ要件が高い組織でも使えますか?
A. ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)に対応しており、アップタイムSLAは99.999%を保証(条件あり)しています。奈良市がZoom PhoneとZoom Contact Centerを活用して窓口業務を刷新した事例もあります。
 
 
Q. SalesforceやHubSpotなどのCRMと連携できますか?
A. Zoom Phone自体、およびオプションのRevenue Accelerator(会話分析AIエージェント)がSalesforce・HubSpotとの連携に対応しています。通話記録・要約のCRM自動連携により、営業担当者の入力作業を大幅に削減できます。
 
 
Q. Microsoft TeamsやSlackと同じ環境でも使えますか?
A. Zoom PhoneはMicrosoft Teams等との共存も可能です。ただし、ZoomエコシステムとMicrosoft 365エコシステムの両立は管理が複雑になるケースもあるため、IT担当者と要件を整理したうえで検討することをお勧めします。

まとめ|Zoom Phoneは「Zoomを使っている中〜大規模組織の電話DX」に最有力

クラウド電話としてのZoom Phoneのメリット、デメリットをご紹介いたしました。
 
Zoom Phoneは多様な部署、チーム構成、組織を考えて設計してあります。
 
例えば、営業チームの架電数を上げるAutodialer機能や、商談の質を上げるZoom Revenue AcceleratorなどZoom Phoneの延長にあるソリューションも用意しております。
 
迷っている方にまず勧めたいのは、「無料トライアルで実際の音質と操作感を試すこと」です。
 
まずはお気軽に無料トライアルをお試しください。
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