
Zoom が最大出席者 100 万名に対応するようウェビナー機能を拡大
最大 100 万名の出席者に対応できるシングルユース Zoom Webinars ライセンスが導入され、定員数の大きい超大規模バーチャル ミーティングも主催できるようになりました。
更新日 December 13, 2022
公開日 December 05, 2022
この 2~3 年でバーチャル ミーティング、ウェビナー、オンライン イベントは、私たちの間に大きく浸透しました。 そして今、人々が社内オフィスに戻りつつもハイブリッド ワークがより永続的な働き方に変わっていく中で、ビデオ コミュニケーションとバーチャル イベントは引き続きビジネスの生産性の要です。 しかし、すでに数百~数千ものミーティングにより負荷がかかっている社内オフィスの WAN またはインターネット接続で大規模なウェビナーやイベントに対応しなければならない場合、限られた帯域幅にさらに負荷がかかるとしたらどうなるでしょうか?
企業がそのような潜在的なライブストリーミングの制約を最小限に抑えられるようサポートするため、Zoom ネイティブの eCDN ソリューションである Zoom メッシュを謹んで発表いたします。お客様の WAN / インターネット帯域幅使用量を飛躍的に削減するよう構築されている Zoom メッシュを使用すると、Zoom Events と Zoom Webinars でこれまでどおりの出席者体験を維持し、企業は両プロダクトの利点をフル活用しながら、サードパーティの eCDN ソリューションへの依存度を減らすことができます。
それでは CDN とは具体的に何でしょうか? 簡単に言うと、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)は、インターネットを経由してコンテンツ ストリーミングの速度と受信者数を向上させるよう設計された仕組みです。 CDN は通常、各地に分散したサーバーで構成され、ストリーミング対象のコンテンツをエンドユーザーに対し、より空間的に広がりのある手段で届けます。 たとえば、お気に入りのビデオ ストリーミング番組を何度も視聴しており、かつては通信速度が遅く残念だったことを覚えている方なら、CDN のもたらす違いをご存じでしょう。
エンタープライズ向けコンテンツ配信ネットワーク(eCDN)では、マルチキャスト、キャッシュ、ピアツーピア転送といったテクノロジーを駆使し、1 対多の配信型メディア ストリーミング イベントで組織がより効率的に帯域幅を活用できるようサポートします。 このようなイベント(タウンホール、全社ウェビナーなど)は、同時発生かつ同一のメディア ストリームを多量にリモート オフィスまで配信し、エンドユーザー数が数千に上ることも少なくないため、多量の帯域幅を消費することで知られています。 結果として、eCDN はこの数年で多くの組織のネットワーク環境に欠かせないソリューションとなりました。
大まかに言うと、Zoom メッシュは同一のストリームを削除し、同じ場所にあるクライアント間でメディアを中継することで、帯域幅を最適化します。 より技術に踏み込んで言うと、eCDN はピアツーピア テクノロジーを使用し、エンタープライズ WAN Edge を通る同時のメディア ストリームの数を削減することで、帯域幅の活用度を高めます。
動的に選択される限られた親クライアントにのみ、クラウドからメディア ストリームが伝送されます。これらの親クライアントは、メディア ストリームを受信すると、同じ場所にある別のクライアント(子クライアント)に転送します。親クライアント当たり最大 50 の子クライアントをサポート可能で、拠点でのインターネット帯域幅消費を 1 桁小さくできる可能性もあります。Zoom メッシュ構成は、Zoom イベントまたは Zoom ウェビナーの開始約 10 分前に作成され、イベント中に動的な調整を受けます。
Zoom メッシュは、サードパーティの eCDN ソリューションを不要にすることで、帯域幅の制約を最小に抑え、組織が低費用で運用できるよう構築されています。 しかも Zoom メッシュなら使用開始までが簡単で、すばやく稼働を始めることができるため、ライブ ストリーミング コンテンツの中断が最小限で済み、Zoom Webinars と Zoom Events のあらゆる潜在能力を最大限まで活用できます。
このサービスは即座に使用可能です。 Zoom メッシュは Zoom のエコシステムにシームレスに統合されているため、わずか数分で稼働させ、即座にウェビナーとイベントの帯域幅の最適化を始めることができます。さらにオンプレミスまたはクライアント コンポーネントの展開が不要で導入作業も必要ありません。
Zoom メッシュはお客様が選択した拠点オフィス、または社内ネットワークを使用する組織全体のウェビナーとイベントで機能します。 Zoom メッシュはお客様の帯域幅活用度を高めるだけでなく、出席者には Q&A、投票、チャット、リアクション、アンケートといった Zoom Events と Zoom Webinars のネイティブの機能をすべて提供できます。
Zoom メッシュは、信頼できる Zoom ビデオ プラットフォームに、既存の Zoom Webinars と Zoom Events の枠組みのオーバーレイとしてネイティブで組み込まれており、Zoom プロダクトのパフォーマンスへの悪影響は生じません。
Zoom のエコシステムに組み込まれた Zoom メッシュは、組織内の数万ものユーザーおよび数百か所の拠点に拡張できるうえ、クライアントのパフォーマンスまたはユーザー体験への影響は最小限であり、子クライアントの遅延はミリ秒単位であることが、計測によって確認されています。
Zoom メッシュ ダッシュボードは、Zoom メッシュのパフォーマンスの監視、ウェビナーとイベントの帯域幅使用率の測定、出席者のエンドポイント パフォーマンスに対するインサイト取得、Zoom メッシュの ROI 分析を簡単に実行できる単一の管理コンソールです。
サードパーティの eCDN ソリューションでは、Zoom Webinars または Zoom Events のネイティブな体験が損なわれる場合があり、機能の大半が利用できなくなることもあります。 またサードパーティのソリューションは、たいていオンプレミスのコンポーネントと専用クライアントが必須であるため、展開と管理に多額の費用がかかることがあります。
Zoom メッシュは Zoom クライアントとバックエンドとのネイティブ統合を提供することで、こうしたサードパーティが有する eCDN の制限事項に対処し、ウェビナーのホストと出席者がこのソリューションのフル機能を活用することで、視聴者がコンテンツに集中できるようにします。 Zoom メッシュでは、オンプレミスで設置するコンポーネント類が一切ないため、IT 管理者が数分で機能を利用できるようになります。またフル カスタマイズできるため、一般に存在するもっとも複雑な企業ネットワークの諸要件にさえ対処できます。
帯域幅の制約で企業活動のスピードが制約されることがあってはなりません。今すぐ Zoom メッシュの利用を開始して、社内オフィスの WAN / インターネット接続への負担を最小限に抑え、オーディエンスには魅力的で生産的な体験を提供しましょう。