ソート リーダーシップ ハイブリッド ワーク

ハイブリッド ワーク時代のリーダーシップ戦術、つながりの構築、アイデアの創出などについて専門家が議論

Zoom では、専門家の皆さまを Building Forward ウェビナー シリーズにお招きし、この新しい働き方で見られるパラダイム シフトについて考察していただきました。
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更新日 April 29, 2024

公開日 September 25, 2023

Creating connections

ミーティングで分散された従業員のつながりを構築するための 5 つのヒント

コミュニケーションの多くは非言語的なもので、対面での交流は、相手の話し方や発言内容よりも、考えや感情について多くを語ります。 そのため、ビデオ ミーティングに参加しても、この形式では、特にビデオがオフになっている場合、断片的な情報から正確に相手を理解するのに苦労することがあります。

ニューヨーク大学の准教授を務める Tessa West 氏(心理学)によると、ビデオ ミーティングの使用方法はいくつか存在し、実際の交流に伴うコンテキスト情報を全員が得られるようにすることで、在宅の従業員とオフィス勤務の従業員の間のギャップを埋めることができます。 

ビデオ ミーティングを使って、ハイブリッド ワーカーに最適な環境を作るために West 氏が提案する 5 つのヒントをご紹介します。 

  1. 使用する画面は最小限にとどめる: 同じルームから一緒に参加している出席者については、同じカメラを使ってもらうことで、入力ソースが混在することなく、ルームにいる人同士の非言語的なコミュニケーションに焦点を当てることができます。 また、ルーム内の参加者を個別のビデオフィードに表示する機能を活用することで、遠隔参加者がルーム内の参加者をより鮮明に確認できます。 
  2. 話者交替ルールを作り、発言者ビューは使わない: ルールを設定することで、インクルージョンを高め、West 氏が「ブルドーザー」と呼ぶ、会話を支配する人の悪影響を軽減できます。 曖昧な点を潰していくことで、出席者による発言や質問を促すことができます。 「暗黙」のルールに頼ることなく、すべての出席者に対して分かりやすい明示的なルールを確立します。 また、参加者全員が等しく画面に表示されるギャラリー ビューを使用することで、「ブルドーザー」を視覚的に緩和できます。
  3. チャットを戦略的に使う: チャットは、議題や話す順番を決めたりするなど、重要な役割を果たすことは間違いありませんが、それぞれが見る世界は多様です。 発言している人ではなくチャットだけに注目する人もいれば、その逆の人もいるため、全員に一貫した体験を構築できるようにチャットを展開するようにします。
  4. 新入社員を対象に直接会う機会を作る:リーダーは、対面での関わりを持つタイミングや方法を強制すべきではありませんが、新入社員が実際にチームと自然に交流できる機会を見出し、その機会を促すことで、アドバイスやメンターシップなどの目に見えにくい仕事を他の人に対して可視化する必要があります。
  5. ネットワーク構築のための時間を優先する: 対面かリモートかにかかわらず、すべての従業員にはネットワーク構築の機会が必要です。 ネットワークの構築には対面での交流が適していますが、自分の殻を破りたい人を対象に、コラボレーション技術を使って、戦略的なイベントやバーチャルな交流の場を作り出すこともできます。 

ビデオ ミーティングを戦略的に活用して、より従業員のつながりを強化する方法のさらなるアイデアについては、こちらで West 氏をお招きした Building Forward ウェビナーをご覧いただくか、2022 年 1 月 25 日に新しく出版された同氏の書籍『Jerks at Work』をご確認ください。

チームの結束力を高めるためのリーダーシップのアドバイス

多くの従業員にとって、リモート コラボレーションは自然なものになりましたが、一方で、従業員が他のチームや部門から孤立してしまうこともあります。 このような新しい環境では、つながりを広げることは容易ではなく、リーダーには、全員を結びつけ、信頼を構築するための新しい方法を見出すことが求められます。

ニューヨーク大学の教授を務める Jay Van Bavel 氏(心理学・神経科学)によると、フレキシブルに働く従業員のリーダーには、「私たち」という感覚を作り出す新たな使命が課されています。将来的にも柔軟な働き方を実現したいのであれば、従業員が在宅勤務からくる個人のアイデンティティを超えて、グループのアイデンティティを理解できるよう支援を行う必要があります。 これにより、コラボレーションとイノベーションが促されます。

もちろん、グループとしての在り方や、関心事を確立することは一筋縄ではいかないものです。 ただし、結果として得られるものはその努力に見合うもので、リーダーはより効果的に、より多くのアクションを促し、熱心な部下を生み出すことができるのです。 

この共有アイデンティティを育むために Van Bavel 氏が提案するヒントをご紹介します。

  • 全員が一丸となって取り組む目標を設定する
  • 成功を収めたチームのメンバー全員の努力に報いるため、チームとしての報酬を活用する
  • ストーリーを共有し、共通の目的意識を確認する
  • 全員が何か大きなものの一部であることを示すシンボルを作成する
  • インクルーシブな行動を導く社会的規範を確立する
  • 「私たちの一員」として行動し、他の人があなたの後に続くように刺激を与える

アイデンティティのリーダーシップを実践し、チームに刺激を与えて集団行動を促す方法のさらなるアイデアについては、こちらで Van Bavel 氏をお招きした Building Forward ウェビナーをご覧いただくか、新しく出版された同氏の書籍『The Power of Us: Harnessing Our Shared Identities to Improve Performance, Increase Cooperation, and Promote Social Harmony』をご確認ください。

つながりを通したアイデアの創出

アイデアの定義とはどのようなものでしょうか?

スタンフォード大学 d.school の社会人教育担当ディレクターを務める Jeremy Utley 氏によると、アイデアはつながりを意味します。 人間の脳は、ゼロから新しいものを生み出すことはありません。アイデアは、既存の知識の断片を思いがけない方法でつなぎ合わせ、新しい結びつきを構築することで生まれます。

アイデアを引き出し、革新的思考を取り入れるために Utley 氏が提案する重要なポイントをいくつかご紹介します。

  • イノベーションは量の戦いである: より良いアイデアには、より多くのアイデアが必要になります。
  • より多くのアイデアを得るには、新しいインプットを探し求める: 協力相手や顧客など、想像力を刺激するようなインスピレーションや思いがけないインプットの源を特定します。
  • イノベーションは多種多様な活動である: 独創的なアイデアが生まれる可能性を高めるには、風変わりなものも受け入れなければなりません。
  • 良いアイデアを生むには良いつながりを探し求める: 自分たちと関わりがないチーム、組織、さらには業界にも目を向けてみましょう。

最後のポイントは、この新しい働き方でイノベーションを促すための基本的な考え方であり、新しいことを学び、ブレイン ストーミングを行い、つながりを形成するには、協力相手やお客様、同僚と話さなければなりません。 アイデアを制するには、つながりを制する必要があるのです。

つながりを通して新しいアイデアを生む方法のさらなるアイデアについては、こちらから Utley 氏をお招きした Building Forward ウェビナーをご覧ください。

働き方の新時代を探る

新しい考え方を採用し、コラボレーション技術を戦略的に導入してチームを支援することで、あらゆる場所を仕事場に変えることが持続可能な現実となります。 Building Forward シリーズは、チームをより強く結びつける必要がある方や、単にクリエイティブなアイデアを求めている方に対して、働き方の新しいフェーズにうまく対応するためのシンプルかつ実現可能なヒントをご提供するものです。

こちらでその他のオンデマンド ウェビナーをご確認いただくか、予定されているイベントについては、Building Forward のページをご覧ください。

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