多くの従業員にとって、リモート コラボレーションは自然なものになりましたが、一方で、従業員が他のチームや部門から孤立してしまうこともあります。 このような新しい環境では、つながりを広げることは容易ではなく、リーダーには、全員を結びつけ、信頼を構築するための新しい方法を見出すことが求められます。
ニューヨーク大学の教授を務める Jay Van Bavel 氏(心理学・神経科学)によると、フレキシブルに働く従業員のリーダーには、「私たち」という感覚を作り出す新たな使命が課されています。将来的にも柔軟な働き方を実現したいのであれば、従業員が在宅勤務からくる個人のアイデンティティを超えて、グループのアイデンティティを理解できるよう支援を行う必要があります。 これにより、コラボレーションとイノベーションが促されます。
もちろん、グループとしての在り方や、関心事を確立することは一筋縄ではいかないものです。 ただし、結果として得られるものはその努力に見合うもので、リーダーはより効果的に、より多くのアクションを促し、熱心な部下を生み出すことができるのです。
この共有アイデンティティを育むために Van Bavel 氏が提案するヒントをご紹介します。
- 全員が一丸となって取り組む目標を設定する
- 成功を収めたチームのメンバー全員の努力に報いるため、チームとしての報酬を活用する
- ストーリーを共有し、共通の目的意識を確認する
- 全員が何か大きなものの一部であることを示すシンボルを作成する
- インクルーシブな行動を導く社会的規範を確立する
- 「私たちの一員」として行動し、他の人があなたの後に続くように刺激を与える
アイデンティティのリーダーシップを実践し、チームに刺激を与えて集団行動を促す方法のさらなるアイデアについては、こちらで Van Bavel 氏をお招きした Building Forward ウェビナーをご覧いただくか、新しく出版された同氏の書籍『The Power of Us: Harnessing Our Shared Identities to Improve Performance, Increase Cooperation, and Promote Social Harmony』をご確認ください。