データルーティングの制御

Zoom のエンジニアリングチームは、業界をリードする Zoom のユニファイド・コミュニケーション・プラットフォームに、 強化されたセキュリティ機能の実装を継続しておこなっています。先週は、Zoom ミーティング、ウェビナー、チャットデータの新しいデータルーティングのオプションについて書きました。この機能は今週末にリリースされましたので、その仕組みについてもう少し説明したいと思います。

有償アカウントのお客様は、Zoom ミーティングおよび Zoom ビデオウェビナーのリアルタイムのミーティング・トラフィックに関して、データセンターの設定をカスタマイズできるようになりました。

4月18日より、Zoomのアカウント管理者および有償アカウントのアカウントオーナーは、アカウント、グループ、またはユーザーレベルで、特定のデータセンター地域をオプトアウト（選択を外す）または、オプトイン（選択する）を設定することができます。すべての有料アカウントの管理者は、アカウント設定から、データセンター地域の選択を行うことができます。2020年4月25日までに中国のデータセンターを選択していない場合、アカウントは、データ転送のために中国本土のデータセンターに接続することができなくなります。

特定の地域をオプトアウトした場合、その地域からミーティングに参加する必要がある人がいる時は、その人は参加できますか？というご質問をよくいただきます。特定の地域のデータセンターをオプトアウトしたとしても、その地域からの参加者は参加することができます。ただし、その場合、遅延やパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。また、データセンターの地域選択は、ミーティングおよびウェビナーのトラフィックにのみ適用され、Zoom Phoneや関連機能には適用されません。

このデータセンターオプション機能は、お客様のデータとグローバルネットワークとの相互作用をより詳細に制御できるように設計されており、保存されているデータの地域には影響しません。長期ファイルストレージは、常にお客様がいるホームデータセンターの地域にあります。

さらに、クライアントが接続しているデータセンター、および HTTP トンネル (HT) サーバー使用されている場合は、HTTPトンネルに接続されているデータセンターを Zoom ダッシュボードで表示することができます。さまざまなパブリッククラウドおよび Zoom データセンターに収容されている HT サーバーは、他のネットワークチャネルを介して Zoom プラットフォームに接続できないクライアントに接続ポイントを提供します。Zoom Conference Room Connector（CRC）データセンターとゲートウェイは、ダッシュボードとダウンロード可能なCSVファイルにも表示されます。

オプトイン/オプトアウトの設定を今すぐされる場合、または、この機能の詳細について確認したい場合は、”ミーティングやウェビナーを実施におけるデータセンター地域の選択” に関するサポート記事をお読みください。

クラウドレコーディングのパスワードガイドライン：管理者は、ミーティングやウェビナーのクラウドレコーディングのパスワードガイドラインを、最小の長さの設定、文字、数字、特殊文字を含むか、数字だけのパスワードにするか、定義することができるようになりました。

アカウントのリンク：管理者は、アカウントを1つの組織にリンクするための新しいセルフサーブWeb機能を使用して、複数のアカウント間で連絡先を安全に共有することができるようになりました。この機能は、”アカウント管理” –> “IM管理” –> “IM設定” から、設定することができます。

ボイスメールPIN: Zoom Phone管理者は、ボイスメールにアクセスするためのPINを、従来より長く設定することができるようになりました。

通話録音へのアクセス：Zoom Phoneアカウントのオーナーおよび管理者は、ユーザーの自動通話録音へのアクセス、ダウンロード、または削除機能を有効または無効にすることができるようになりました。

これらの変更点の詳細については、弊社のリリースノートをご確認ください。セキュリティアイコンやその他、強化されたパスワード機能についても併せてご確認ください。