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Zoom の新しい高度なエンタープライズ サービス フレームワークは、6 つの主なカテゴリにわたるソリューションで構成されており、大企業の複雑なニーズに応えます。
更新日 December 01, 2025
公開日 October 02, 2024
世界中の企業は、業界の規制強化に起因する高額な罰金の脅威を深刻に受け止めています。2023 年だけでも、コンプライアンスに違反した金融機関に 5 億 4,900 万ドル以上もの罰金が世界規模で課せられ、3 億 5,300 万人以上のユーザーがデータ侵害による影響を受けました。このような脅威により、接続コストの節約やシステム停止時におけるビジネスの継続性保持という要件と相まって、IT リーダーが管理する組織運営や従業員間のコミュニケーションが困難になるおそれがあります。
Zoom はこれらの課題を把握し、大規模な組織(特に金融機関、医療機関、行政機関などの規制の厳しい業界)の複雑なニーズに対応する強力な機能とソリューションのポートフォリオを開発しました。多くの場合、これらのサービスは IT 管理者による Zoom サービスの正常な展開において重要ですが、必ずしもエンドユーザー側から認識できるものではありません。これまで、Zoom はこれらのソリューションを事後対応的に提供し、組織のコンプライアンス、セキュリティ、最適化、信頼性に関わる要件に対処してきました。そして今では Zoom Workplace 全体にわたり、これらのソリューションを事前対応的に高度なエンタープライズ サービスのカテゴリに位置付けることで、企業のニーズへと適切に対応できるようにし、ソリューションの発見と導入を容易にしています。
Zoom の高度なエンタープライズ サービスは、次の 6 つの主要なカテゴリに分類されています。
以下に示す青色でハイライトされた機能の多くは、Zoom Workplace エンタープライズ ライセンスに含まれています。緑色でハイライトされたそのほかの機能は、有料アドオンまたはプレミア ライセンスで利用できます。Zoom の高度なエンタープライズ サービスの詳細については、Zoom の高度なエンタープライズ サービスのウェブサイトをご覧ください。

以下では、Zoom の高度なエンタープライズ ソリューションの新しい 4 つのアドオン プロダクトと機能について説明します。
コミュニケーションにおける複雑な規制要件の遵守には、拡大を続ける各種コミュニケーション モダリティに対応する必要があることから、これまでも困難を伴ってきました。通常、これを実現するには複数のソリューションの展開、複雑な連携、重複的なコストが必要になります。この複雑さに対処するため、Zoom は今年初めにシームレスなオールインワン ソリューションである Zoom Compliance Manager を発表しました。このサービスは Zoom 管理ポータルに直接統合されており、弊社のパートナーである Theta Lake のソリューションを搭載しています。
Zoom Compliance Manager には、アーカイブ、eディスカバリー、リーガルホールド(法的証拠保全)などのコンプライアンス機能が用意されています。最近 Zoom は本サービスを強化するために Theta Lake ソリューション搭載の Zoom Compliance Manager プラスを発表し、基盤となる本ソリューションに次の機能を追加しています。

オフィスに復帰する従業員が増加し、コミュニケーションにビデオ ミーティングやウェビナーを使用することが当たり前になるにつれ、多くの大企業は帯域幅の使用ピーク時に WAN またはインターネット接続の過負荷を招くリスクを抱えています。実際、31% の企業がユーザー体験に影響を及ぼし、ビジネスの継続性に対して課題を招く不安定かつ制限されたネットワーク帯域幅を体験しています。
昨年、Zoom は多くのケースで 80% 以上を記録したインターネット ウェビナーの帯域幅利用率を改善するため、動的に構築されたクラウド制御のクライアント ピアリング型メディア再配信テクノロジーを基盤とするエンタープライズ向けネイティブ コンテンツ配信ネットワーク(eCDN)ソリューション、Zoom メッシュを発表しました。このソリューションは、高度なアルゴリズムを使用して、参加している Zoom クライアントに「親」と「子」の役割を割り当てるインテリジェントなメディア転送メッシュ ネットワークを構築し、親クライアントが Zoom クラウドからウェビナー メディアを受信して、そのメディアを子クライアントに再配信します。
これまで、Zoom Webinars と Zoom Events でのみ利用可能だった Zoom メッシュは、階層型転送アーキテクチャを介してミーティング クラウドのダウンストリーム メディアを統合することで、Zoom Meetings の最適化をサポートできるようになりました。クライアントには、親と子の役割のいずれかが割り当てられます。親クライアントは、ミーティング メディアをピアリング先のクライアントに転送し、子クライアントは Zoom クラウドではなく親クライアントからメディアを受け取ります。こちらの親の割り当てと切り替えのアルゴリズムは、ミーティング中に使用される動的な性質とレイアウトの多様性により、ウェビナーとイベント向け Zoom メッシュよりも複雑なものになります。このソリューションは、4 名以上のユーザーが参加するほとんどのミーティングで機能し、最大 60% の帯域幅を節約できます。

ビジネスの継続性は、企業にとってもう 1 つの重要課題となるため、Zoom は集中的にこの分野に取り組んでいます。Zoom は、インターネットやクラウドのシステムが停止した場合、ユーザーにとって不可欠なコミュニケーションやサービスを維持することがいかに重要であるかを理解しています。ダウンタイムを最小限に抑えるには、自然災害や地政学的事象によるグローバルなシステム停止時において、クラウド依存を緩和できる信頼性の高いクラウド ハイブリッド ソリューションが必要です。
これらの課題に対処するため、昨年 Zoom は Zoom Phone ローカル サバイバビリティを発表しました。こちらは革新的な Zoom Node プラットフォームのサービス モジュールとして機能し、Zoom クラウドの接続が失われても、組織はユーザーに Zoom Phone サービスを継続して提供できます。
今回、弊社はミーティング サバイバビリティ機能を Zoom Node Meetings ハイブリッド サービス モジュールに導入することで、サービスを継続する重要な機能を Zoom Meetings に拡張しました。これにより、企業はインターネットのシステム停止時など、Zoom クラウドにアクセスできない場合でも、Zoom ミーティング サービスの使用を継続できます。ミーティング サバイバビリティにより、ほとんどの Zoom ミーティング機能(スケジュール作成、参加、主催、招待など)は、引き続きローカル ネットワーク内のユーザーに対して機能します。このソリューションには、会社の従業員が緊急時に使用できる事前設定済みミーティング ルームや、システム停止時に IT 管理者が重要な最新情報を共有できる専用掲示板(Zoom アプリケーションで表示)も含まれています。

セキュリティとプライバシーは、お客様はもちろん、Zoom にとっても最優先事項です。お客様のデータを保護する Zoom の継続的なコミットメントは、ポスト量子エンドツーエンド暗号化や Zoom カスタマー マネージド キー(CMK)など、高度なエンタープライズ サービス フレームワークのセキュリティとプライバシーのカテゴリに分類される多くのソリューションと機能により支えられています。Zoom CMK を使用すると、お客様は任意のサポート対象の鍵管理サービス(KMS)が扱う独自の暗号鍵を使用して、Zoom クラウド インフラストラクチャ内の保存データ(チャット履歴など)を保護できます。
Zoom Node サービス モジュールとして実装された弊社の新しい CMK ハイブリッド ソリューションにより、お客様が独自のデータ鍵を生成して管理し、データセンター内の特定データに対するオンプレミスでの暗号化 / 復号プロセスを制御できるようにすることで、正規の CMK が強化されます。この機能のメリットを活用するために、弊社は Zoom Team Chat などのサービスにクライアント サイドの暗号化オプションを導入しています。これにより、Zoom Workplace アプリでメッセージを直接暗号化できるため、Zoom クラウド プラットフォームによるアクセスを制限できます(結果的に一部の Zoom クラウドベースの Team Chat 機能は利用できなくなります)。Zoom CMK ハイブリッドと Zoom Team Chat メッセージに対するクライアント サイドの暗号化は、2024 年末にリリース予定です。
上記のソリューションにより、企業のお客様によるビジネスの継続性の向上、帯域幅の最適化、セキュリティの強化、管理の簡素化、コミュニケーション コンプライアンスの取り組みをサポートする Zoom のコミットメントが促進されます。さらに、これらの高度なエンタープライズ機能の多くは、すでに Zoom Workplace エンタープライズ ライセンスに組み込まれています。これらの機能の詳細や、Zoom の営業チームおよびサポートチームへのお問い合わせについては、Zoom の高度なエンタープライズ ソリューションのウェブサイトをご覧ください。