AI、リーダーシップ、ワークプレイスでの「信頼の文化」の構築に関するインサイト
AI のインパクト、信頼の重要性、優れたリーダーのマインドセットについて、PwC ワークフォース トランスフォーメーション プラクティス部門責任者である Toni Cusumano 氏との Q&A から学びましょう。
更新日 July 15, 2024
公開日 September 25, 2023
ビジネスの世界においては、共感力は強みではなく弱みとみなされる場合もあり、その役割に疑問を抱く人もいます。 それは事実とはあまりにかけ離れた考えです。
Google の研究によると、共感力は効果的なコラボレーション、インクルーシブ(包括的)な姿勢、そして何よりも、従業員の満足感を高めます。 組織が親密(共感的)であると感じる従業員は、士気が高まり、ストレスが減り、結果として離職率が下がります。 また、優れたリーダーを生むのも共感力です。 共感力を持った管理スタイルのリーダーは、建設的なフィードバックを提供し、従業員のニーズを解決し、メンバーの成長を助けます。
Businessolver の「2018 State of Workplace Empathy」レポートの調査結果:
共感力はコラボレーションの基本であるだけでなく、競争上の優位性にもなります。
一般的な概念である共感力には、いまだに多くの誤解が存在します。 このスキルは天性のもので、努力しても身に付かないと考えている人もいます。そのため、共感力にまつわる神話はいくつも生まれています。
ここでは、Zaki が否定した 3 つの俗説を紹介します。
神話 #1: 共感力とは持って生まれた特性である
事実: 共感力とは、性格的な特性ではなく、マインドセット(考え方)である 遺伝子はもちろんですが、重要なのは経験であり、その両方が融合することで、共感力が形成されます。 体を鍛えて筋肉をつけるのと同じように、共感力は継続的に鍛えることができるものです。思いやりや理解力のキャパシティは、徐々に広げることができるのです。 そのためには、さまざまな瞑想、物語や小説、演劇に没頭すること、多彩な交友関係を築くことなどが挙げられます。
神話 #2: 同僚がどんな状態で何を感じているかはわかるものだ
事実: 共感力は、筋肉と同じように、使わなければ、どんどん弱くなっていく 特に職場では、権力を持つ地位に就くと、共感の筋肉が萎んでしまうことがあります。
人を理解し、つながることができるからこそ、リーダーの地位に就けるのですが、その地位に就いた後は、共感力を失ってしまうことがあります。これを Zaki は「パワー パラドックス」と呼んでいます。このパラドックスは、チーム内に共感のブラインド スポットをもたらします。トップに立つ人は、広い視野を手に入れるために必要なツールを失ってしまうため、他者の体験を理解できなくなるのです。 このパラドックスを解消するには、リーダーは他人の現実を想像するだけでなく、その現実について学ぶ必要があります。 推測で決めつけるのではなく、質問で確かめましょう。
神話 #3: 共感とは単独で行うものだ
事実: 人は、周囲の人のポジティブな行動を真似ようとする 共感も例外ではありません。一人の人間で終わるものではなく、文化の中で受け継がれていくものです。
Zaki は、この理論を実証するため、ベイエリア地域の中学校の生徒 857 人に協力を依頼しました。 彼のラボでは、共感力の規範研究に参加した生徒に「共感力とは、人気が高く、ごく普通のことで、しかもカッコイイものだ」という概念を植え付け、このグループが共感力に対してポジティブな意見を持った時、何が起こるかを観察しました。 共感することが社会的な規範になると、人々は他者に共感を持つようになり、親切な行動が目立って増え、広がっていきました。
共感的な行動を誉めることで、それがどんどん広がっていくのです。
この 1 年半の間に、職場での共感力のあり方が大きく変わりました。 同僚とは同じ職場で働く仲間以上の存在であり、つながりを保ち、お互いに理解することが、これまで以上に重要であることを私たちは学びました。
共感力を活用することで、これからの仕事のあり方を深く考えることができるのです。 ハイブリッドな現実とは何かを検討していくうちに、社会的なつながりが職場の中心になり、どこで、いつ、どのように交流するかを決定するようになるでしょう。
ハイブリッドな働き方に関する最新情報をお届けしますので、お楽しみに。また、今後の Building Forward ウェビナー シリーズ、David Horsager 氏による信頼を築くための 8 つのフレームワークに関するブログをご覧ください。