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公開日 September 09, 2025
顧客が保留で待たされ、エージェントが反復作業に追われ、マネージャーがKPI達成に奔走しているなら、何かがうまくいっていません。これらは単発の問題ではなく、より大きな課題である「コールセンターの生産性の低さ」が引き起こしている兆候です。
生産性の向上とは、通話を急がせたり、チームに長時間労働を強いたりすることではありません。ワークフローを合理化し、障害を取り除き、エージェントが本来の力を発揮するために必要なツールを提供することです。
本記事では、コールセンターの生産性の真の意味、その測定方法、そしてチームと顧客の両方に利益をもたらす改善方法について解説します。
コールセンターの生産性は、品質を犠牲にすることなく、チームがいかに効率的に顧客対応を行っているかを測定する指標です。エージェントが時間をいかに適切に管理しているか、どれだけの数の会話を処理しているか、そしてシステムやワークフローがいかにスムーズにエージェントをサポートしているかを確認します。
生産性の高いコールセンターは、問題を迅速に解決してお客様の満足度を維持し、ルーチンワークを減らして集中力を高めるツールでエージェントをサポートします。たとえば、すべてのやり取りを手動で記録したり、5つの異なるツールを切り替えたりする必要がなくなり、エージェントが1日に処理できるコールイン数が増えた場合、それはエージェントとお客様の両方にとってプラスの生産性向上となります。
生産性を向上させるには、まず測定する必要があります。そのためには、どの指標が重要かを知ることから始まります。各コールセンターにはそれぞれの優先事項がありますが、ほとんどのチームは、エージェント、チーム、期間全体のパフォーマンスを追跡するために、一連のコアとなる数値を利用しています。
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生産性指標 |
計算式 |
目標ベンチマーク |
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平均処理時間(AHT) |
(通話時間 + 保留時間 + 通話後業務) ÷ 総通話数 |
6~8分 |
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エージェント稼働率 |
(総通話処理時間 ÷ 総ログイン時間) × 100 |
75%〜85% |
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初回解決率(FCR) |
(初回通話で解決した問題数 ÷ 総通話数) × 100 |
70%~85% |
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エージェント1人あたりの1日の通話数 |
対応した総通話数 ÷ 稼働エージェント数 |
40〜60件 |
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占有率 |
(総通話時間 + 通話後業務) ÷ 総受付可能時間 × 100 |
75%〜85% |
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平均応答速度(ASA) |
すべての応答通話の総待ち時間 ÷ 応答通話数 |
20秒未満 |
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サービスレベル |
(目標時間内に応答した通話数 ÷ 総応答通話数) × 100 |
80%~90% |
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放棄呼率 |
(放棄呼数 ÷ 総着信通話数) × 100 |
5%未満 |
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顧客満足度(CSAT) |
(好意的なアンケート回答数 ÷ 総アンケート回答数) × 100 |
80%以上 |
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通話1件あたりのコスト |
総運営コスト ÷ 対応した総通話数 |
ビジネスによって異なります |
以下に、現状の把握や改善の余地がある箇所の特定に役立つ、コールセンターの生産性に関する最も有用な計算式のいくつかと、その具体例を掲載しています。
計算式: (総通話処理時間 ÷ 総ログイン時間) × 100
これは、通話中であるか、通話後のメモ作成などの関連業務を行っているかを問わず、エージェントの時間のどれだけが顧客対応に費やされているかを示します。この数値が低すぎる場合は、人員過剰や待機時間の発生を示唆している可能性があります。逆に高すぎる場合は、チームに過度な負荷がかかっている可能性があります。
例: エージェントが8時間ログインし、そのうち6時間を通話や通話後業務に費やした場合、その稼働率は (6 ÷ 8) × 100 = 75%となります。
計算式: (通話時間 + 保留時間 + 通話後業務) ÷ 総通話数
AHTは、顧客の問題を最初から最後まで解決するのにかかる時間を把握するのに役立ちます。これは効率性の把握や人員配置の予測に欠かせない主要な指標です。品質を損なうことなくAHTを低く抑えることができれば、それだけ望ましい状態といえます。
例: エージェントが4分間の通話、1分間の保留、2分間の後処理を行った場合、AHT = (4 + 1 + 2) ÷ 1 = 7分(通話1件あたり)となります。
計算式:(初回通話で解決した問題数 ÷ 総通話数) × 100
高いFCRは、お客様が掛け直すことなくエージェントが問題を解決していることを意味し、これは カスタマーエクスペリエンスとコールセンターの効率性の両方にとってメリットとなります。通常、満足度スコアの向上に繋がり、キューを停滞させる折り返し電話の減少に寄与します。
例: 100件の通話のうち85件が初回で解決した場合、FCR = (85 ÷ 100) × 100 = 85%となります。
計算式: 対応した総通話数 ÷ 稼働エージェント数
この指標は、エージェント1人あたりの業務負荷を迅速に把握するのに役立ちます。人員配置計画、パフォーマンス追跡、およびキュー内の業務の偏りを特定する際に有用です。
例: チームが1日に500件のコールインに対応し、10名のエージェントが稼働している場合、500 ÷ 10 = エージェント1人あたり50件となります。
計算式: (総通話時間 + 通話後業務) ÷ 総ログイン時間 × 100
占有率は、シフト中にエージェントが実際にどれだけ忙しいかを示します。健全な範囲は通常75%から85%の間です。これより高いと燃え尽き症候群に繋がる可能性があり、低いと非効率である可能性を示唆します。
例: 7時間のシフトのうち、エージェントが5.5時間を通話と後処理に費やした場合、占有率 = (5.5 ÷ 7) × 100 = 78.6%となります。
計算式: 全応答通話の総待ち時間 ÷ 応答通話数
ASAは、お客様がエージェントにどれだけ迅速に繋がったかを測定します。待ち時間が長くなると、不満や放棄呼(あきらめ)が増加します。迅速なサービスへの期待に応えるためには、ASAを低く保つことが極めて重要です。迅速なサービスへの期待に応えるためには、ASAを低く保つことが極めて重要です。
例: 200件の通話で合計1,000秒の待ち時間が発生した場合、ASA = 1,000 ÷ 200 = 1通話あたり5秒となります。
計算式: (目標時間内に応答した通話数 ÷ 総応答通話数) × 100
サービスレベルは、20秒以内や30秒以内の応答など、チームが定義された応答時間目標をどの程度の頻度で達成しているかを追跡します。これは多くの場合SLA(サービス品質保証)に関連付けられており、チームのパフォーマンスを示す最も明確な指標の1つです。
例: 200件の通話のうち180件が20秒以内に応答された場合、サービスレベル = (180 ÷ 200) × 100 = 90%となります。
計算式: (放棄呼数 ÷ 総着信通話数) × 100
お客様がエージェントと話す前に電話を切ってしまう場合、多くは待ち時間の長さやキュー設計の不備を示唆しています。高い放棄呼率は、顧客をサポートし、維持する機会を損失していることを意味します。
例: 500件の着信のうち25件で解決前に電話が切られた場合、放棄呼率 = (25 ÷ 500) × 100 = 5%となります。
計算式: (好意的なアンケート回答数 ÷ 総アンケート回答数) × 100
CSATは、サポート体験に対するお客様の満足度を直接的に可視化します。これにより、チームの生産性を単なる数値目標ではなく、真に重要な「顧客の捉え方」や「ロイヤルティ」といった価値に結びつけて評価できるようになります。
例: 150件の通話後アンケートのうち120件が好意的に評価(通常5段階評価で4または5)された場合、CSAT = (120 ÷ 150) × 100 = 80%となります。
計算式: 総運営コスト(エージェントの給与、ソフトウェアライセンス、通信費、トレーニングなど) ÷ 対応した総通話数
この指標は、1回の顧客対応にかかるコストを可視化します。これは予算策定に役立つだけでなく、対応件数や人員が増加しても、顧客サービスにかけるコストが適切(持続可能)であるかどうかを判断する材料になります。
例: 給与、ソフトウェア、諸経費に1か月あたり25,000ドルを費やし、チームが5,000件の通話に対応した場合、通話単価 = 25,000 ÷ 5,000 = 通話1件あたり5ドルとなります。
コールセンターの生産性は、ビジネス全体にさらなる成果をもたらします。問題解決の迅速化からエージェントの意欲向上まで、そのメリットは単に対応件数を増やすことにとどまりません。
満足度の高いお客様は、リピート利用、好意的なレビュー、およびブランドの評判向上に繋がります。
コールセンターの生産性が向上すると、エージェントはより効率的に通話を処理し、質問に素早く答え、不要な転送や保留なしにその場で問題を解決できるようになります。
お客様にとっては、煩わしい手続きや果てしない待ち時間なしに、必要なサポートを受けられることを意味します。「自分が大切にされ、理解されている」と感じられることで、信頼とロイヤルティが築かれます。
コールセンターが生産的に運営されていれば、お客様が長い待ち時間に悩まされたり、複数のエージェントの間をたらい回しにされたりすることはありません。一貫性のある正確な回答を迅速に得られることで、信頼が築かれ、お客様のストレスも軽減されます。これはお客様にとって、自分が大切にされていると感じられ、悩み事が手間なく解決するという安心感に繋がります。
コールセンター側にとっては、生産性が向上することで、同じ問題による再入電の減少、予期せぬ緊急トラブル対応時間の削減、そして「信頼できるサービス」という評判の確立に繋がります。これらは顧客ロイヤルティに直結します。満足したお客様は、継続してサービスを利用し、より多くの費用を費やし、さらには他の人へも推奨してくれる可能性が格段に高まります。
生産性の高いコールセンターは、ピーク時の追加の人員配置の必要性を減らし、残業代の削減に繋がる可能性があります。問題が初回で迅速に解決されるため、再入電やフォローアップに関連するコストも抑えられます。
これにより、サービスの質を損なうことなく大幅なコスト削減が実現します。エージェントが通話において生産的に過ごす時間は、1分1秒が顧客へのサポート、そして収益向上に直結します。高いサービス基準を維持しながら運営コストを抑えることは、関係者全員にとってメリットとなります。
コールセンターが生産的に運営されていると、エージェントは複雑なシステムの操作に翻弄されたり、終わりのない未処理案件に追われたりすることがなくなります。本来の業務である効率的な顧客対応に集中できるため、ストレスや燃え尽き症候群も軽減されます。「自分は十分に仕事ができており、サポートも万全だ」と感じられることで、エージェントは自信を持ち、自分のロールに満足できるようになります。
仕事に満足しているエージェントは意欲的に業務に取り組み、離職率も低く、結果としてより質の高いサービスを提供できます。これにより好循環が生まれます。効率的なワークフローが「大切にされている」というエージェントの自覚を育み、その意識がより良いカスタマーエクスペリエンスの創出に繋がります。つまり、生産性の向上は単なる数値目標ではなく、より健全でモチベーションの高いチームを築くための取り組みです。
Morning Consultのレポートによると、カスタマーサービスへ問い合わせる際に顧客の約80%が短い待ち時間を期待していますが、実際にそれが叶うのはわずか60%程度です。保留などの待ち時間を短縮することは、関係するすべての人にとって大きなメリットとなります。
お客様にとって、待ち時間が短縮されることは、ストレスの軽減、離脱(電話を切ってしまうこと)の防止、そして全体的な体験の質向上を意味します。必要な時にすぐ助けが得られることで、お客様は自分が尊重されていると感じ、満足度とロイヤルティが向上します。
コールセンターにとっては、待ち時間が短いことは、エージェントが過度な負荷なく効率的に通話を処理し、業務量のバランスが取れている証拠です。これにより、放棄呼による機会損失や収益減少のリスクを抑えることができます。

生産性が停滞している場合、通常は複数の原因が考えられます。機能していないワークフローからエージェントの燃え尽き症候群まで、チームの足かせとなる最も一般的な課題を以下に紹介します。
旧式テクノロジー: クラッシュや遅延が発生したり、連携が不十分だったりするレガシーシステムは、エージェントが顧客対応ではなく、基本的なタスクに時間を浪費する原因となります。
生産性の向上とは、エージェントがよりスマートに働けるよう、適切なツール、サポート、体制を整えることを意味します。ここでは、エージェントの生産性を高め、運営をスムーズに維持するための実践的な方法をいくつか紹介します。
平均処理時間(AHT)、初回コンタクト解決率(FCR)、顧客満足度(CSAT)など、目標に紐づく3〜5つのコア指標を選択してください。明確なベンチマークを設定し、エージェントやチームリーダーがリアルタイムで追跡できるダッシュボードを構築します。週次のスタンドアップミーティングや1対1の面談で指標を確認し、常にパフォーマンスを意識できるようにします。
毎週、短時間のコーチングセッション用の時間を確保しましょう。たとえ15〜20分であっても効果があります。コールレコーディングや画面共有を活用して実際の事例を確認し、良かった点や改善できる点を明確にします。新人エージェントにはメンターを付け、現場での学習を強化しましょう。
膨大な資料を、インタラクティブなクイズ、フラッシュカード、短いビデオに変換しましょう。ポイント制度やささやかな景品付きの親睦コンテストを設けて、トレーニングをゲーム化します。実際の通話を反映した「あなたならどうする?」形式のロールプレイングシナリオを作成するのも効果的です。
(Zoom Chatのような)共有のチャットアプリを活用し、エージェントがリアルタイムで質問したりヒントを共有したりできるようにします。毎日のハドルを行い、阻害要因や成功事例を共有しましょう。困難な顧客対応へのサポートや、繁忙時の自発的な協力など、コラボレーションを促進する行動は他の人が見ているところで褒めます。
AIは、チームが抱える単純作業の多くを引き受けることができます。これは単なる流行ではありません。Zoomが委託したMetrigyの「2025年度カスタマーエクスペリエンスにおけるAIの現状」レポートによると、企業の73%が、チャットボット、エージェントアシスト、感情分析などのAI価値を実感しており、定型的な問い合わせ対応やリアルタイムの情報取得に活用しています。これにより、顧客への迅速なサポートとチームの負担軽減が実現します。
| お役立ちヒント: 充実したよくあるご質問、高度な自動音声応答(IVR)システム、AI搭載のチャットボットに定型業務を任せることで、人の手による対応が真に必要な業務にスタッフが専念できるようになります。 |

コンタクトセンターの生産性とは、単に通話を迅速に処理することだけではありません。チームに適切なサポートを提供し、明確な目標を立て、効率的なワークフローを整えることが重要です。
通話処理時間、サービスレベル、初回呼解決率(FCR)などの主要指標を追跡することで、パフォーマンスを監視し、改善が必要な箇所を特定できます。エージェントに必要なツールと体制が整えば、カスタマーエクスペリエンスも向上します。
チームのパフォーマンスを向上させる準備ができているなら、 Zoom CXのようなクラウドコンタクトセンターが役立ちます。AIによるアシストから顧客対応の合理化まで、エージェントの効率性と顧客満足度を同時に高めるように設計されています。
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