
新しい AI アシスタント、Zoom AI Companion が登場!
Zoom AI Companion で、生産性とチームのコラボレーションを向上させましょう。該当する有料の Zoom プランがあれば追加料金なしでご利用いただけます。
Zoomミーティングの字幕が、これまで以上に高い精度でカスタマイズ可能になりました。
更新日 July 14, 2025
公開日 July 14, 2025
静かなホームオフィスからでも、活気ある職場から参加している場合でも、ミーティングのアクセシビリティは「あれば便利」なものではありません。すべての人が公平に参加できる環境づくりに必要です。オンラインでの共同作業は、誰もが公平に参加でき、障壁のないものであることが大切です。AI技術は、特に聴覚障がいのある方や、多言語チームのメンバー、さらには不安定なインターネット接続環境にいる方にとって、よりスムーズなコミュニケーションの実現を後押ししています。
Zoom Meetingsの字幕機能の最新アップデートにより、リアルタイムでより正確かつ柔軟で、カスタマイズ可能な字幕をご利用いただけるようになりました。これらのイノベーションの一部は、現在利用可能な字幕オプションの分析に基づき、ワシントン大学の研究者たちとの共同開発によって実現しました。音声と翻訳AIの大きな進歩により、これまで以上に多くの言語で、そしてどこから参加していても、会話を理解し、積極的にやり取りに加わり、ニーズに応じて字幕を調整できるようになっています。
AIによる新たな機能強化が、どのようにミーティングのアクセシビリティを高めているのかをご紹介します。
正確な字幕は、スマートな文字起こしから始まります。Zoomの高度化された音声AIは、先進的なモデルを用いて、ミーティング中により正確なリアルタイム字幕を提供します。話者が複雑な専門用語を使っている場合や、騒がしい環境で話している場合でも、最新のAIは一貫性が高く信頼性のある文字起こし性能を発揮します。
これにより、会話を追うために字幕を利用する方にとって、より快適なミーティング環境が整います。より明確かつ正確な文字起こしは、ミーティング要約、ミーティング内質問、アクションアイテムなど、Zoom AI Companionの多くの機能を支える基盤となります。
「アクセシビリティの技術は、多くの場合、障がいのある人だけが利用することを前提に設計されています。もちろん、障がいのある人が自分に合ったツールを利用できることは非常に重要ですが、グループ全体が協力して会話を調整できれば、コミュニケーションは格段にしやすくなります。Zoomミーティングですべての参加者が自然に字幕を利用できるようにすることで、アクセシビリティの確保をグループ全員で分担できるようになります。」
人が字幕を必要とする理由はさまざまです。たとえば、騒がしい環境にいる場合、聴力に違いがある場合、あるいは単に書かれた情報の方が理解しやすい場合などです。そして、参加者のニーズが人それぞれ異なるように、字幕の見え方に対する好みも人それぞれです。
そのため、Zoomは字幕の表示を自分仕様にカスタマイズできるようにしました。フォントサイズ、文字色や背景色、不透明度、画面上での表示位置を、個々のニーズに合わせて調整することができます。
この柔軟性により、幅広いアクセシビリティのニーズに対応し、参加者はより簡単かつ主体的にミーティングに関われるようになります。また、ミーティングのホストが、全員が参加しやすいミーティング体験を提供する手助けにもなります。
「誰もが参加しやすいプレゼンにするために普段から字幕を活用していますが、字幕の位置やサイズを自由に調整できるようになったのは、とても大きな価値があります。」
言語がコラボレーションの障壁となってはなりません。Zoomは現在、36以上の言語でリアルタイムの翻訳版字幕をサポートしています。これは、音声および機械翻訳AIの継続的な改良によって実現しました。英語、スペイン語、中国語、アラビア語、フランス語といった広く話されている言語に加え、リアルタイムのコミュニケーションプラットフォームではあまりサポートされていない言語にも対応しています。ミーティングとウェビナーでの翻訳版字幕はZoom Workplaceのエンタープライズプランに含まれており、Zoom Workplaceの有料プランではアドオンとしてご利用いただけます。
翻訳版字幕をオンにしてミーティングに参加すると、Zoomは話されている言語を検出し、設定した優先言語で字幕を表示します。そのため、たとえ話せない言語の会話でも、内容をしっかり追うことができます。
国際的なチームとのコラボレーションや、グローバルなクラスでの授業、多言語イベントの開催など、あらゆる場面で活用できます。この拡張された言語サポートがあれば、誰もが仲間として参加でき、集中して取り組めます。大切なのは、みんなが自然に言葉を交わせるミーティングであることです。
ミーティングに複数の言語を話す人が参加している場合でも、Zoomの強化された音声AIで対応できます。話者がサポートされている言語間(例:英語からドイツ語)で切り替えた場合、それを検出して正しい言語で字幕を出力できます。
つまり、話者が母国語で返答したり、話の途中で言語を切り替えても、簡単に会話についていくことができます。スムーズな切り替えと正確な言語検出で、字幕がこれまで以上に見やすく、一貫性もアップし、理解しやすくなりました。
インターネット接続が不安定になっても字幕はそのまま表示されるよう、Zoomでは、字幕をデバイス内で処理して表示する「オンデバイス字幕」機能をご用意しました。オーディオをデバイス上でローカルに処理できる設計となっており、帯域幅が限られている状況やネットワークが不安定な場合でも、字幕を使い続けることができます。
オンデバイス字幕機能を使えば、インターネット接続が不安定でも、素早く信頼性の高い字幕を利用できます。この機能は、接続状況が予測しにくい場所での旅行や仕事の際に、特に役立ちます。お使いのデバイスがオンデバイス字幕に対応しており、その設定を有効にしていれば、複雑なセットアップなしで自動で動作します。
これらの強化機能は、Zoomミーティングにおけるつながりと理解を深め、そして積極的な参加を支援するために設計されています。
「アクセシビリティの高い設計は誰にとっても快適なものになりやすく、その中には多言語対応も大きく含まれています。そのため、提供される機会が増えるにつれて、字幕の利用は障がいのある人々のコミュニティを超えてさらに広がってきました。言語の切り替えや多言語表示、字幕の表示位置の調整といった強化機能は、すべての字幕ユーザーを支える上で欠かせません。」
最新バージョンのZoom(本記事の執筆時点では6.5.0)を使用している場合、これらのアップグレードは自動的に反映され始めます。カスタマイズ可能な字幕やオンデバイス対応などの強化機能の多くは、対象となる有料アカウントすべてでご利用いただけます。翻訳機能については、ご利用のプランによって異なる場合があります。
好みの言語で字幕を読めるほか、画面上での表示方法を自由にカスタマイズでき、オンデバイス処理でよりスムーズに利用できます。新しいツールによって、Zoomミーティングはこれまで以上に使いやすく、誰もが参加しやすくなります。
多様なコミュニケーション環境において、Zoomの多言語字幕がアクセシビリティ向上にどのように役立つのかについては、ワシントン大学の研究者による論文をご覧ください。