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Zoom AI: 最難題を突破し、AIが切り拓く可能性を再定義する

Zoomは、AIにおける革新的な成果とともに、2025年を締めくくりました。主要モデルを上回るベンチマーク結果は、Zoomのフェデレーテッド・アーキテクチャがAIの新たな基準(パラダイム)であることを裏付けています。システムを統合的に機能させることで、業界を問わず、より深く信頼性の高い知能を提供できることが今回の研究で明らかになりました。
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更新日 December 29, 2025

公開日 December 29, 2025

Zoom AI: 最難題を突破し、AIが切り拓く可能性を再定義する
Xuedong Huang
Xuedong Huang
最高技術責任者

Xuedong Huang は弊社の最高技術責任者(CTO)です。Zoom に入社する前は、Microsoft に勤務し、Azure AI CTO 兼テクニカル フェローを務めていました。AI 分野でキャリアを積んできました。1993 年に Microsoft の音声テクノロジー グループを立ち上げ Microsoft AI チームを率いて、音声認識、機械翻訳、自然言語理解、コンピュータビジョンにおいて業界初の「人間に匹敵する画期的機能」を複数開発することに成功しました。IEEE および ACM のフェロー、全米技術アカデミーとアメリカ芸術科学アカデミーの選出メンバーでもあります。

1989 年、英国の ORS とエディンバラ大学からの奨学金支援によりエディンバラ大学で電気工学博士号を取得し、1984 年に清華大学でコンピュータサイエンス修士号、1982 年に湖南大学でコンピュータサイエンス学士号を取得しました。

2025年を締めくくるにあたり、ZoomのAI機能を大きく進化させたチームの歩みを振り返ることは、私にとって大きな喜びです。AIの推論力と専門的理解を厳密に検証する評価「Humanity’s Last Exam(HLE)」から始まった取り組みは、複数の評価領域における性能向上へと発展し、Zoom独自のエージェント連携型フェデレーテッドAIが単一フロンティアモデルの限界を超える実力を備えていることを示しました

DeepSearchQA: 従来の最先端水準を凌駕する画期的な成果

Zoomでは、自社のフェデレーテッドAIアプローチを研究環境においてGoogleの新たな「DeepSearchQA」ベンチマークに採用しました。これは、17分野にわたる複雑かつ多段階の情報探索タスクを通じてAIエージェントを評価するもので2025年12月11日に「Gemini Deep Research」と同時に公開されました。このベンチマークは、単一回答の取得や一般的な事実性評価といった従来の枠組みを超え、AIシステムにさらなる高次元の課題を突きつけています。
 
一方で、DeepSearchQAは、高度な検索と回答能力を問う難関タスクで構成されています。ZoomのフェデレーテッドAIはここで76.3%の精度を記録し、従来の記録(66.1%)を塗り替える成果を上げました。
 
この進展から、ある決定的な洞察を導き出すことができました。AIの真価は、単体モデルの規模ではなく、いかに体系的に構築・運用するかに宿るということです。Zoomは、独自の「Explore–Verify–Federate」ワークフローによる独自の自律型エージェント連携を用いて、OpenAI GPT-5とGemini 3プロのプレビューを統合。単一モデルでは到達できない、より深い推論カバレッジと高い事実統合精度を実現することを目指しています。

 

モデル/システム
DeepSearchQAの精度
ZoomのフェデレーテッドAI(GPT-5 + Gemini 3プロのプレビュー)
76.3%
Google Gemini Deep Research Agent
66.1%
OpenAI GPT‑5プロ
65.2%
OpenAI GPT-5
59.4%
Google Gemini 3プロのプレビュー
56.6%
Anthropic Claude Opus 4.5(思考中)
24.0%
(第三者ベンチマーク結果: 2025年12月10日更新)
 
今回の飛躍的な成果によって、Zoomのフェデレーションが単なるアンサンブルの域を超え、難易度や領域を問わず適応できる「スケーラブルな推論システム」であることが明確に証明されました。「Humanity’s Last Exam」でのブレークスルーを導いた設計思想(基本原則)は、レイテンシーよりも信頼性と推論の深さが求められる企業向けエージェントアプリケーションにおいても有効です。
 
Zoomの革新は、単一モデルの限界を超えた先にあります。最良のモデルを連携させ、規模の追求以上に信頼性とシステムとしての調和を重んじる設計思想に、その真価が宿っています。

HLE: 新世代フロンティアモデルによる拡張

新たなフロンティアAIモデルが次々と登場するなか、アーキテクチャは進化を続けています。タスク・業界・アプリケーションを横断し、よりスマートで人間を中心に据えた高度な知覚(ヒューマン・センタード・インテリジェンス)を提供できるよう拡張されています。OpenAIの新モデル「GPT-5.2」のリリースにより、ZoomのフェデレーテッドAIリサーチではHLEフルセット精度が48.1%から53.0%へと向上し、再びすべての個別フロンティアモデルを上回りました。
 
モデル/システム
HLEフルセット精度
Zoomのフェデレーテッドアプローチ
(GPT-5.2 + Gemini 3プロのプレビュー)
53.0%
OpenAI GPT‑5.2プロ
Zoomのフェデレーテッドアプローチ
(GPT-5とGemini 3プロのプレビュー)
48.1%
Google Gemini Deep Research Agent
Google Gemini 3プロのプレビュー
OpenAI GPT‑5.2
Anthropic Claude Opus 4.5
OpenAI GPT-5プロ
OpenAI GPT-5

AIエージェントに関する影響

この画期的な成果から、世界最先端のAIモデル群を自在に調和させるZoomの「フェデレーテッドAI」アプローチが、これまでの常識を覆す新たなパラダイムであることが明確になっています。単一モデルの限界を超えるこの手法によって、AIエージェントやZoom AI CompanionZoom Virtual Agentの進化に大きな影響を与える堅牢なフレームワークが構築されています。
 
Zoom独自の自律型エージェント連携は、人類が直面する最も複雑な課題に取り組む新世代AIエージェントの礎を築きました。今回の成果を大きな節目とし、私たちは次なるステージへ向かいます。レイテンシーの最適化に注力し続けることで、フェデレーテッド・アーキテクチャのポテンシャルを解き放ち、実社会のあらゆる活用シーンにおいて、かつてない価値を届けていけるよう邁進してまいります。

Xuedong Huangは、Zoomの最高技術責任者(CTO)です。かつてMicrosoftでテクニカルフェロー兼Azure AI CTOを務めた経歴を持ち、全米技術アカデミーおよび米国芸術科学アカデミーの選出メンバーです。

ベンチマーク結果に関する注記: これらの指標は、ZoomがフロンティアAIモデルを用いて進めている継続的な研究結果を反映しています。記載のモデルは、お客様向けZoomフェデレーテッドAI導入に向けた統合テスト段階にある場合があります。

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