教育機関 レポート

バーチャル クラスルーム解説: ベスト プラクティスとセットアップ方法

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更新日 September 03, 2024

公開日 December 17, 2020

バーチャル クラスルーム解説: ベスト プラクティスとセットアップ方法

多数の教育機関が依然としてリモート学習、ハイブリッド学習に重点を置いているところから、バーチャル クラスルームは今後も継続されると思われます。安全で魅力的な学習環境を生み出すには、テクノロジーとベスト プラクティスを実装する際、周到に考慮する必要があります。このブログでは、バーチャル クラスルームの利点を細かく検討し、バーチャル クラスルーム主催のベスト プラクティスを共有します。教師・管理者が手ごたえの大きいバーチャル学習コミュニティを生み出し、リモート教育のポテンシャルを最大限まで引き出そうとするとき、こうした情報を熟知していることが非常に重要です。

バーチャル クラスルームとは

バーチャル クラスルームは、物理的な距離に影響されずに学生・生徒と教師がやり取りし、リアルタイムで一緒に学ぶことができるオンライン スペースです。バーチャル クラスルームではビデオ カンファレンス ツール、インタラクティブなホワイトボード、チャット機能、マルチメディア リソースを使用して、ライブ指導、グループ ディスカッション、即時フィードバックができます。

このデジタル スペースは対面教育の多くの側面を再現しつつ、柔軟性とアクセシビリティに優れているため、多様なスタイルとニーズに対応できます。

バーチャル クラスルームの構成要素

理想的なバーチャル クラスルーム体験には、ハードウェアとソフトウェア、両方のコンポーネントが必要です。

ハードウェア

  • コンピュータ / タブレット端末: バーチャル クラスルーム ツールにアクセスし、オンライン アクティビティに参加するための主要プラットフォームを提供します
  • 安定したインターネット接続: 中断がなくスムーズなバーチャル コミュニケーションとオンライン リソースへのアクセスをサポートします
  • ウェブカメラ: バーチャル インタラクションが可能になるため、より魅力的でパーソナライズされた授業になります
  • ヘッドフォン: バックグラウンド ノイズを最小限に抑えるため、学生・生徒と教師のオーディオがより明瞭になります
  • 追加のモニター(オプション): マルチタスクが容易になるため、多数のリソースとツールの同時に管理するハードルが下がります

ソフトウェア

  • ビデオ カンファレンス ツール: 授業のライブ セッション、リアルタイム コミュニケーション、クラスルーム環境の維持には欠かせません
  • コラボレーション ツール: 共有されたホワイトボードブレイクアウト ルーム共同ドキュメントにより、グループワークとインタラクティブな学習活動をサポートします
  • 画面共有ツール: 教師が学生・生徒に直接、プレゼンテーションを表示し、概念を示すことができます
  • ホワイトボード ツール: リアルタイムでの描画や注釈といった動的教育方式を可能にするため、よりすばやく理解が深まります
  • 学習管理システム: 一連の科目別学習教材、課題、成績を一元管理できるため、整理・合理化された学習体験がよりスムーズに実現します
  • 評価ツール: インタラクティブな小テストや評価で生徒の理解度や進捗状況を確認できます。
  • ファイル共有ツール: ドキュメントや課題の配布と提出を簡単にして、アクセスとコラボレーションをスムーズにします

バーチャル クラスルームの利点

バーチャル クラスルームは従来の枠を越えるポテンシャルを持ち、汎用性の高いプラットフォームです。完全にリモートの環境でも、ハイブリッド学習モデルの一部としてでも、インクルーシブで魅力的な学習環境を構築でき、ホストにその他のメリットも提供できる可能性があります。

  • 費用対効果: 通勤・通学費、クラスルーム維持費、物理的なリソース全般の費用を削減できます
  • グローバルなつながり: 世界中の学生・生徒・教師の間でコラボレーションと文化交流を可能にします
  • アクセシビリティ: 遠隔地やサービスの不十分な地域に教育を届ける機会を提供し、よりインクルーシブでアクセスしやすい学習機会を増やします
  • パーソナライズされた学び: 適応型学習テクノロジーと個別のフィードバックを活かし、カスタマイズされた教育体験を可能にします
  • ハイブリッド学習: 従来のクラスルーム方式をオンライン ツールに統合し、対面教育とリモート教育を組み合わせて提供することができます
  • エンゲージメントの強化: インタラクティブ マルチメディア ツールとゲーミフィケーション技術を活用して学生・生徒のエンゲージメントとやる気を高めることができます

バーチャル クラスルームと物理的なクラスルームの比較表

Zoom バーチャル クラスルームの安全を期すベスト プラクティス

バーチャル プラットフォームには機能が豊富にそろっているため、一人ひとりにとってもっとも実り多い学習体験を届けることができます。活気に満ちインクルーシブで、学生・生徒が与えられた教育にしっかりと取り組んで大きく伸び、安全な体験を推進できるオンライン環境の醸成には、特定の戦略が役立ちます。

バーチャル クラスルームをロックする

バーチャル クラスルームをロックすると、不正アクセスを拒否し指導セッションの混乱を防いで、セキュリティを強化できます。登録済みの学生・生徒や招待された外部参加者など、最初から参加予定のユーザーだけがセッションに参加できるため、集中しやすい管理された学習環境を育むことができます。

Zoom のクラスルームをロックする方法

画面共有をコントロールする

バーチャル クラスルームでの管理された画面共有により、教師は授業中の情報の流れを管理・誘導できます。そのため、最適なタイミングで関係のあるコンテンツだけが学生・生徒に表示できるようになり、集中が深まり、気を逸らされにくくなります。教師は画面共有をコントロールすることで、指導ペースを維持し、効果的に概念を明確にし、機密情報が不正に共有されないよう保護することができます。

学生・生徒がグループで作業を共有する必要がある場合は、Zoom のホスト コントロールで画面共有を許可できます。

  1. [画面共有] の横にある矢印をクリックします。
  2. [高度な共有オプション] に移動します。
  3. [共有可能なユーザー] で [参加者全員] を選択します。
  4. ウィンドウを閉じます。

ウィンドウの [セキュリティ] アイコンで共有特権を切り替えるか、Zoom の設定でデフォルトの共有オプションを [すべての参加者] に変更します。

画面共有を管理する方法

待機室を有効化

バーチャル待機室を使用すると、ホストが Zoom ミーティングへの参加者を個別にチェックしてから許可できるため、セキュリティ強化に役立ちます。

Zoom でバーチャル クラスを主催しているときは、この機能が K-12 / 初等・中等教育機関のユーザー向けにデフォルトでオンになっています。すでにミーティング内にいるユーザーを待機室に戻すこともできます。具体的な方法は以下のとおりです

  1. [参加者] パネルで目的の個人名に移動します。
  2. 名前の右横にある [詳細] を選択します。
  3. 待機室に送ります。
  4. 選択した参加者がライブ ミーティングから削除され、バーチャル待機領域に配置されます。

待機室を有効にする方法

バーチャル クラスルーム主催中に留意するべきベスト プラクティス

チャットをロックダウンする

教師は、学生・生徒間で個人的なメッセージのやり取りができないように、クラス内チャットを制限できます。チャットをロックダウンすると、気を散らすものやトピックから外れた会話を減らせるため、教育セッション中の集中力を維持できます。また混乱を防ぐことでクラスルーム管理を強化し、より安全な学習環境を確保できます。

Zoom 使用時は、学生・生徒が必要に応じて担当教師とやり取りする機能を保持できるように、[セキュリティ] アイコンを使用してチャット アクセスをコントロールする(設定でチャット全部を無効にはしてしまわない)ことをおすすめします。

チャット アクセスをコントロールする方法

参加者を削除する

バーチャル クラスから参加者を削除すると、予定どおりの進行を維持できます。集中を乱す要素を減らし、破壊的な行動や技術的な問題を排除することで、よりスムーズなセッションの提供に役立ちます。しかもこの方法は、クラスのルールを守り、肯定的な環境を維持することが最優先事項であることを示し、最終的には誰にとってもよりよい学習体験をサポートすることになります。

部外者がなんらかの方法で Zoom のバーチャル クラスルームに入室しおおせた場合も、[セキュリティ] アイコンまたは [参加者] パネルを使用して容易に排除できます。具体的な方法は以下のとおりです

  1. [参加者] パネルで目的の参加者の名前にマウスカーソルを置きます。
  2. [削除] を選択します。
  3. 削除をクリックすると、その人物はバーチャル クラスルームから削除され、再度アクセスすることはできなくなります。

参加者を削除する方法

ユーザーを通報する

誰もが尊重され、安全に過ごせるようにするため、時にはバーチャル クラス内のユーザーを報告する必要があります。授業中は集中が乱されず、ポジティブな雰囲気の中で皆が一緒に学ぶことだけに集中できるように、混乱に対応し、違反を迅速に制御下に置くことができます。

Zoom の使用中に教師をはじめとするホストは、ユーザーを Zoom のトラスト&セーフティ チームに報告できます。このチームがプラットフォームの潜在的な濫用と不適切なアクションをレビューします。Zoom の [セキュリティ] アイコンでこのオプションにアクセスしてください。このアイコンから、必要に応じてスクリーンショットなどのドキュメントを添付できます。

ユーザーを報告する方法

参加者のアクティビティを一時停止する

クラスが混乱し始めても、ホストと共同ホストはミーティングを一時停止し、違反者を排除・報告してそれ以上の混乱を防ぐことができます。

Zoom のクラスに参加している参加者を一括して一時停止する方法は、次のとおりです。

[セキュリティ] アイコンをクリックし、[参加者のアクティビティを一時停止] を選択すると、すべてのビデオ、オーディオ、ミーティング内チャット、注釈、画面共有、レコーディング、ブレイクアウト ルームが一時的に停止します。個々の機能を有効にすることで、ミーティングを再開できます。

ミーティングを一時停止する方法

参加者のアクティビティを一時停止

参加者の名前変更を無効にする

Zoom 参加者自身による名前の変更機能をアカウント、グループ、およびユーザーレベルで無効にすることもできます。または、すでに授業がセッション中であれば、[セキュリティ アイコン] からこのミーティング内機能の設定を切り替えることもできます。

名前の変更を制限する方法

以上の機能はすべて、ミーティング ツールバーにある [セキュリティ アイコン] からアクセスできます。以下は、該当するオプションの概要ビデオです。

https://youtu.be/6JbDfXIElT0

授業のスケジュールを作成するときのセキュリティ オプション

バーチャル クラスのスケジュールを作成するときは、円滑で集中しやすい学習環境を確保するためにセキュリティ機能の優先度を上げることが大切です。パスコードを設けると、参加者をコントロールしたり、登録を義務づけて出席者をトラッキングしたり、ランダムなミーティング ID を使用して不正アクセスを拒否したりすることができます。

授業中のコントロールを強化するには、共有されたコンテンツで注釈を無効にするオプション、学校コミュニティに属する認証済みユーザーにのみ参加を許可するオプションなどを検討してください。ミーティング内には、必要に応じてビデオのミュートまたは無効化により、学生・生徒を管理するツールがそろっています。そのため、学生・生徒が授業に集中できるように、集中を乱す要素を最小限に抑えることができます。

Zoom を使ってみる

教師は、これらのベスト プラクティスを取り入れ、利用可能な多種類のツールを活用することで、魅力的で安全、効果的なバーチャル クラスルームをつくり出し、変化し続ける最新の教育ニーズを満たすことができます。

教育機関向け Zoom がバーチャル学習とリモート学習にもたらす追加のメリットの詳細情報をぜひご確認ください。

編集部注: オンライン クラスルームの安全を守る方法に関する最先端の情報を含めるため、2020 年 12 月発行の初版から今回の投稿に更新しました。

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