Zoomtopia

Zoomtopia 日本特別セッション ハイライト Vol. 3

Zoom の年次ユーザーカンファレンス「 Zoomtopia 」の第5回目がグローバルで開催される中、去年に引き続き、日本のお客様に向けた「 Zoomtopia 日本特別セッション」を、9 月 22 日に開催しました。本ブログでは、 3 回にわたって各セッションの内容をご紹介しており、今回は第 3 回となります。
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更新日 November 28, 2021

公開日 November 28, 2021

Digital Transformation
Moe Ishihara
Moe Ishihara

Zoom の年次ユーザーカンファレンス「Zoomtopia」の第5回目がグローバルで開催される中、去年に引き続き、日本のお客様に向けた「Zoomtopia 日本特別セッション」を、9 月 22 日に開催しました。本ブログでは、 3 回にわたって各セッションの内容をご紹介しており、今回は第 3 回となります。

セッション7:~産業のDX化を加速~ソフトバンクとZoomの挑戦

ソフトバンク株式会社
代表取締役社長執行役員 兼 CEO
宮川 潤一 氏(ビデオメッセージ)

ソフトバンク株式会社
常務執行役員 法人事業統括 副統括
藤長国浩 氏

ZVC Japan株式会社
社長
佐賀 文宣

「~産業のDX化を加速~ソフトバンクとZoomの挑戦」と題し、ソフトバンク株式会社常務執行役員 法人事業統括 副統括 藤長国浩様をお招きし、ZVC Japan株式会社 社長の佐賀よりお話をお伺いいたします。

(Zoom 佐賀)今日は、いくつか質問をさせていただきながら、進めていきたいと思います。よろしくお願いします。

Q1.「日本をDX先進国にする」ビジョンを掲げる理由

(Zoom 佐賀)最近、宮川社長が、「日本をDX先進国にする」というキーワードを掲げていらっしゃいます。日本は現状デジタル化で世界 27 位ですが、1 位を目指すとおっしゃっています。確かに、人口が減少し、日本が経済成長を続けるために DX は不可欠だと私も思いますが、一企業のビジョンとしてはかなり壮大ですので、この考えを表明した理由と、どのようにこれを目指すのかという点をお伺いできればと思います。

(ソフトバンク 藤長氏)はい。宮川は、日本をまるごと DX していくと、色々なところでお話をさせていただいています。まさに、去年から今年にかけて、世界中を巻き込んだパンデミックをきっかけに、予想はしていたものの「日本はこんなにもアナログな仕事が多いのか」と、みなさんが本当に理解されたのではないかと思います。そういう意味ではデジタル後進国ということで、私たちの発信力と実行力で一企業ながら皆様と共に DX を推進したいという思いで、先陣を切ってそのように声をあげているところです。

そのような思いをもとに、実は 2017 年にすでに DX に取り組む専門組織を発足し、120 名で DX 本部を作りました。私どもは通信事業者であるにもかかわらず、この部隊は全く通信サービスを売らずに、この 4 年間お客様と共に作る「共創ビジネス」を 1 つの目標として活動してまいりました。その結果、4 年間で 18 の新規事業を立ち上げ、今まさにマーケットに対して、サービスやソリューションについて問い始めたというところです。今は、200名体制となり、非常に良いタイミングで進められたということで、DX事業に関しては皆様よりも少しだけ先を走っているのでないかと自負しております。

Q2. 5Gの本格運用スタートの意義について

(Zoom 佐賀)ソフトバンクさんといえば5Gですが、今年の秋には5Gのスタンドアロンが始まって、22年つまり来年の春には、人口カバー率が90パーセントになると言われています。DXの環境がこれによって一段と整いますが、企業の生産活動や社会生活への影響と具体的な意義について、おうかがいしたいと思います。

(ソフトバンク 藤長氏)5Gは、産業を再定義する最新の通信規格だと考えています。私たちが社会人になった頃に、通話中心の第 2 世代の携帯電話が普及し始め、2000 年前後に 3G 規格としてメールなど通話以外の通信も発達してきました。 そして 2010 年過ぎになると、4G で通信のみならずさまざまなアプリケーションがスマートフォン上で動くというような世界観になってきました。5G は、今までの通信規格の進化以上に進化するものだと理解をしておりまして、今までは人と人のコミュニケーションが中心となってきましたが、5G の世界で「人とモノ」「モノとモノ」が通信をし始めます。5G の特徴である多接続や低遅延で、すぐにつながるという状況がもたらされます。今までの当たり前が再定義され、今までの当たり前が新しい当たり前に変わっていくことを予感しております。非常にチャレンジングですが、やはり遠隔であったり、たくさんのモノがつながってそれが可視化されたり、そういった技術が次々と出てきますので、今までの当たり前をアップデートする新しい技術であると認識しています。

Q3. 産業・社会の現場での DX 化事例

(Zoom 佐賀)Zoom をご利用いただくなど、オフィスの DX 化は少しずつ進んでいると思いますが、産業界での本格的な DX 化ついて、御社が研究している取り組みや、近い将来に起きる DX の具体例があれば教えていただけますか?

(ソフトバンク 藤長氏)実は、すでに様々なパートナー企業様と、5Gを使った未来の実証実験を行っています。例えば下記写真の左側にトラックが隊列走行していますが、これは、先頭のトラックに人が一人乗っているだけで、2番目3番目のトラックには人が乗っていません。5Gの低遅延を使って、まさに「モノとモノ=クルマとクルマ」が連携して動きますので、これで一気に3倍の輸送量を実現できます。産業・社会の現場での DX 化事例

また、先月ドローン配送について和歌山県で実証実験をいたしました。港でとれたての魚を、希望する場所に運ぶ実験です。今は道の駅から運んでいますが、将来的には自宅からスマホで注文をすると、漁港からとれたての魚が届くという世界になると思います。また、遠隔での手術の支援についても試験的に行っています。例えば、歯科医のインプラントの手術で、東京にいる名医が、大阪にいるまだその手術に慣れてない医師をサポートするといった場合です。大容量の5Gで画像を3D化し、それを見ながら支援をするという形で実際に手術を行いましたが、非常に成功し大きな希望が見えてきました。このような取り組みが評価され、今年は、経済産業省と東京証券取引所が毎年剪定するDX銘柄として、私どもが通信事業者で唯一選定されました。これに恥じないよう、様々なDX事業を今後も手掛けていきたいと感じております。

Q4. 藤長様が考える日本のDXについて

(Zoom 佐賀)ありがとうございます。現実になりつつあるということですね。次に、藤長さまが考える日本のDXについて、少し教えていただければと思います。先日熊本県で開催された都道府県CIOフォーラムに、私も参加いたしまして、そこでも産業のDX化について議論がなされていました。踏み込んで行政のDX化や暮らしのDX化という言葉で、DXが語られていましたが、藤長様が考えるDXにZoomがどのように貢献しているか、教えていただけますか?

(ソフトバンク 藤長氏)私どもは、本日ご説明させていただいたようなさまざまな事業に取り組んでおりますが、私個人としてこういった少し先の未来を快適にしていくという意味では、やはり身の回りに少しあきらめかけているものってたくさんあると思うんです。今までは、満員電車であったり、手を挙げてタクシーを捕まえたり、といったことが常識でした。しかし、例えばZoomさんのおかげで、絶対に満員電車は減ったと思っていまして、これは本当にすごい功績だなと思います。そんな風に、これまで電話で注文したり、手を上げてタクシーを止めたりといったことが、すべてスマホ上でアプリケーションの中で行えるように、加速してきました。今までの当たり前、ちょっと諦めていたものがどんどん快適に使えるようになり、当たり前が変わっていくということを、私たちとしては推進したいと思いますし、Zoomさんとよりこういった形でタッグを組ませていただきたいです。例えば、産業別にZoomの使い方を定義したり、 Zoom本来の使い方ではないところでご一緒させていただいたり、といったことです。非常にこれからのソフトバンクとZoomの取り組みに関して、私たちもワクワクしております。

Q5. 日本の未来とZoomへの要望

(Zoom 佐賀)ぜひよろしくお願いします。Zoomは、多くの企業や学校、行政機関にビデオコミュニケーションのツールとして使われ、だんだんとプラットフォームとなってきましたが、さらに産業や医療などの現場で使われやすい仕組みを作って、日本のDX化に貢献していきたいと考えています。本日、最後の質問となりますが、このような中でZoomにどういった役割を期待されるのか、ご要望がありましたらぜひお伺いできればと思います。

(ソフトバンク 藤長氏)私も、昨年の2月中旬頃からZoomを担当させていただき、既に約1年半、毎日が社内外とのZoom Meetingで埋まっています。これが、Zoomが無ければ、どんな会議運営になっていたのであろうか、どんなコミュニケーションになったのであろうかと。そういった意味で、Zoomのサービスに非常に皆さん多くの方が助けられたのではと思っています。参加者の皆さんを代表し、御礼を申し上げます。1年半ずっとZoom Meetingを行う中で、サービスも進化していくものだと感じていますが、ただ残念ながら、この1年半は大きな変化はあまりなかったと思っています。例えば、こう手を上げる動作をするとぱっと絵で手が上がったり、様々な機能追加は承知していますが、私自身は、ワイドショーのような構図でちょっとアクセントを効かせた映像で会議ができたり、たぶんご準備されていると思いますけど、言語をリアルタイムに超えて世界中のビジネスパーソン同士話が通じ合えたりするような世界観を、Zoomさんに期待しています。また、私たちは仕事中心にZoomを使っていますので、例えばZoom Meetingsが各社のワークフローにつながっていて、承認のワークフローが裏で流れて処理が自動化されたり、フェイクではなく本人であるといった顔認証や生体認証技術でトラストされたもの同士がきちっとZoomに参加したり、といったようなZoom が面白いと思います。ユーザーとしては、そういった新しいZoomの伝え方をぜひ体験させていただきたいなと感じております。

ありがとうございます。是非今後もご一緒しながら、進めてさせていただければと思います。本日は、貴重なコメントをいただきましてありがとうございました。また、セッション中も皆様から 200 を超えるご質問やアイデアをいただきました。この先も、さらにご提案を進めて、皆さんのお役に立ちたいと思います。ご参加いただきありがとうございました。

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