3 年ぶりのリアル開催にコアユーザーが集結「Zoom ユーザー会 東京 2022」レポート

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更新日 July 15, 2024

公開日 January 10, 2023

3 年ぶりのリアル開催にコアユーザーが集結「Zoom ユーザー会 東京 2022」レポート

2022 年 12 月 7 日、3 年ぶりのオンサイト開催となる「Zoom ユーザー会 東京 2022」が東京・渋谷で開催されました。約 3 時間にわたるイベントは、Zoom Phone の活用事例、ユーザーをゲストに迎えたパネルディスカッション、Zoom Workplace の最新ソリューションを体験できるデモツアー、ネットワーキングなど多彩なプログラムを実施いたしました。ここでは、その熱気に包まれた会場の様子をお伝えします。

ZVC 本社社長グレッグ・トムが日本のユーザーに感謝

「まずは皆様に感謝を申し上げます。皆様なしに今の Zoom はありません。本当にありがとう。そして本日はようこそいらっしゃいました!」── 「Zoom ユーザー会 東京 2022」は、Zoom Video Communications(ZVC)米国本社社長 グレッグ・トムの御礼メッセージから開幕しました。

 そして、グレッグ・トムは、「日本の Zoom ユーザー数は世界でもトップクラス。特に Zoom Meetings は、大企業からスタートアップまで、多くの企業や官公庁で活用されています。しかし、Zoom にできることはそれだけではありません」と伝えました。

米 Zoom Video Communications 社長の グレッグ・トム
米 Zoom Video Communications 社長の グレッグ・トム

 

「私たちは、Zoom Phone や Zoom Rooms をはじめ、新時代のコミュニケーションに必要なソリューションを提供しています。Zoom はイノベーティブなコミュニケーションプラットフォームを創出することで、すべての方々に幸せを届けてまいります」(グレッグ・トム)

 続いて、ZVC JAPAN ゼネラルビジネス営業本部長の西浦亮から、電話、チャット、ホワイトボード、会議などを組み合わせた「Zoom Workplace」を紹介、「のちほど、『Zoomが目指すこれからのコミュニケーションの世界』のデモ体験の時間も用意しています。ぜひお楽しみください。ではプログラムを開始しましょう」と開会を宣言しました。

ユーザーが語る!クラウド電話「Zoom Phone」 の導入・活用

 次世代のビジネスコミュニケーションツールとして注目を集める Zoom Phone は、Zoom Meetings とのシームレスな連携が可能なクラウドベースの VoIP (Voice over Internet Protocol)サービスです。最初のセッションでは、Zoom Phone の活用法や導入効果について、ユーザー企業 2 社からその取り組みが紹介されました。

通話コストが 3 分の 1 に激減 、音質や機能面でも高い社内満足度」

株式会社オーネット 情報システム部 部長  原田 幸彦 氏

オーネットは、全国に 59 拠点を構える業界トップクラスの結婚情報サービス企業です。その強みは、対面での手厚いカウンセリングと、婚活パーティーやセミナーなどのイベント実績にあります。ところが、コロナ禍で状況が一変。利用者との面談やイベントの実施が困難になったことから、Zoom Meetings の導入に踏み切りました。

 オーネットの原田幸彦氏は、「数あるビデオ会議システムの中で Zoom Meetings を選んだのは、利用者の中で、最も知名度が高いツールだったからです。おかげでオンライン面談への移行をスムーズに行うことができ、当社にとっても大幅な時間短縮につながりました。また、オンラインパーティーにおいても、お見合いに不可欠な別室を設定できる Zoom Meetings の『ブレイクアウトルーム』は非常に重宝しました。今でもイベントに欠かせない機能となっています」

オーネットの原田幸彦氏
オーネットの原田幸彦氏

 

一方、業務上、電話連絡が多い同社では通話コストも課題だったと原田氏。そこで同社では、2022 年にコールセンターシステムから Zoom Phone へのリプレースを実施しました。決め手は、「Zoom への信頼感」「通話品質」そして「低コスト」にありました。

「10 社以上の IP 電話サービスから 3 社に絞り、 各 1 カ月間トライアルしてみたところ、最も音声品質が良かったのが Zoom Phone でした。Zoom Meetings を使っていたので信頼感も高く、機能連携への期待もありました。またビジネスフォンには珍しく、月額固定のかけ放題プランが選べることも大きな魅力でした」と原田氏。実際に社内ローンチしてみると、通話料金は従来の 3 分の 1 と大幅なコストダウンを実現。年間では数千万円もの削減が見込めるとのことでした。

「導入前後のサポートが丁寧で、機能改善や新機能の搭載も速いペースで行われているため、安心して活用できます。いずれコロナが終息しても、Zoom さんとはずっとお付き合いしていきたいですね」と締めくくりました。

業務効率に直結する通話品質、Zoom Phone は高水準」

明成通信株式会社 執行役員 井上 浩平 氏

明成通信は、通信インフラ設備工事から通信設備導入、コンサルティングまでを手がける通信建設会社です。コロナ禍への対応は早く、2020 年 3 月にはオフィス業務をリモートワークへと転換。Zoom Meetings を導入したのもこの時期です。

 明成通信の井上氏は「問題は電話でした。オフィスにかかってきた電話を在宅社員にも回せるように、急きょクラウド PBX を導入したのですが、雑音や音声の途切れが頻発し、時には電話が鳴らなかったり通話できないケースもあり、社員に大きな迷惑をかけてしまいました」と振り返りました。

明成通信の井上浩平氏
明成通信の井上浩平氏

 

そんなときに飛び込んできたのが、Zoom Phone が日本で提供開始したというニュースでした。明成通信では、2021 年 10 月の正式サービス開始に先んじて社内トライアルを実施し、20 アカウントで 2 カ月間使ってみたところ、「通話品質がとても良い」「安心して使える」という社内評価が得られました。

「以前から Zoom Meetings を使っていて音声品質の良さは理解していましたし、アプリの操作にも慣れていたので、社員にも浸透させやすいと考え、正式リリース後、全社での導入を決めました。社員に喜ばれるし、導入後の教育コストもかからず、何の障壁もなくリプレースできました」と井上氏。

Zoom Phone 導入の最たる効果は、場所や環境を選ばす、いつでも高品質で通話できることです。また、Web 会議と電話を同一画面上で行えるようになった点も、業務効率の向上につながっていますす。

「初期投資がほとんどなく、毎月の料金もリーズナブル。使用頻度に応じてユーザーごとに異なるプランを割り当てられる点も魅力です。今後、既存の 03 番号を移管できるようになれば、さらなるコストメリットにつながるはずです。その点も含め、Zoom さんには期待しています」

ユーザー同志のリアルな本音が飛び交ったパネルディスカッション

続くパネルディスカッションでは、事例紹介で登壇されたオーネットの原田氏、明成通信の井上氏に加え、株式会社ニーリーの伊藤一汰氏、クラウドネイティブ社長の齊藤愼仁氏が参加し、「ハードル」「ここ 2,3 年」「「隠れ Tips」という 3 つのテーマで本音トークが繰り広げられました。

客席からの質問も数多く飛び交い、熱い議論が展開されたパネルディスカッション
客席からの質問も数多く飛び交い、熱い議論が展開されたパネルディスカッション

 

テーマ 1 「ハードル」:導入時の障壁と解決方法について

 最初のテーマは「ハードル」。 Zoom 導入にあたって障壁はあったのか。また、それをどうクリアしたのかをパネリストが回答しました。

「一番のハードルは社員」と答えたのは、明成通信の井上氏。Zoom Meetings を導入する際も、「テレワークなど無理という声が多かった」とのことでした。オーネットの原田氏も、「年配者の多い結婚アドバイザーにどう受け入れられるか不安でした」と述べています。しかし、「Zoomを使わないと仕事ができない状況でしたし、社員の頑張りもあってトラブルなくリリースできました。新しいツールの導入を障壁ととるか、成長のチャンスと捉えるかは、考え方次第だと思います」

「課題は、通話品質とコスト」と指摘したのはニーリーの伊藤氏です。以前使っていた IP 電話の品質と料金が社内で不評だったことから、Zoom Phone 導入の際には、社員と経営陣の説得が必要になりました。そこで、現場で 1 カ月間トライアルを実施。経営陣には他社と比較した料金シミュレーションを提示するなど丁寧にプレゼンしました。その結果、「メリットをしっかり伝え、トライアルで納得してもらったおかげでスムーズに導入できました」。

 一方、クラウドネイティブの齋藤氏は「ハードルは全くありませんでした」と一言。会場からは賛同や賞賛のどよめきが上がりました。

テーマ 2 「ここ 2,3 年」:変わるコミュニケーションツールのあり方

 2 つ目のテーマは、コロナ禍の「ここ、2, 3 年」で何が変わったか。働き方だけでなく、Zoom をはじめとしたツール活用のトレンドを聞きました。

「大きく変わったのは、婚活パーティーをオンラインでやるようになったこと」と原田氏。今や、他業界でもオンラインイベントは広く普及しましたが、原田氏は「でも、画面で相手の顔を見ながら話すだけでは、何か物足りないですよね。そこで、今後はメタバースを利用したイベントやパーティーを実現できないかと考えています」

「Zoom Phone を使い始めたことが一番の変化」と語るのは伊藤氏。「以前からコールセンターにクラウド型のカスタマーサービス・プラットフォームを導入し、コミュニケーションの可視化を進めてきましたが、Zoom Phone との連携で相乗効果が得られました」と紹介。「電話に応対すると自動で問い合わせのログを残せるので重宝しています」と述べました。

「ここ 2~3 年で、多くのビデオ会議システムやチャットツールが登場する中、 Zoom 一色だったオフィスに変化が現れています」と語ったのは齋藤氏。「ユーザーの選択肢が増えるのは好ましいことです。いつも Zoom の画面ばかりだと見飽きてしまうので、ときどき別のアプリを使いたくなるんですよ」と会場の笑いを誘った。

テーマ 3 「隠れ Tips」: Zoom をより便利に使うテクニック

 多様な業種で利用されている Zoom は、使われ方も千差万別。ときには、ZVC 社員が驚くような活用をされているケースもあります。そこで、パネリストに「隠れ Tips」を聞きました。

 原田氏のお勧めはアバターの使用です。「部下たちと会話するとき、アバターだと和みます。怒っていても、アバターが可愛く口を膨らますだけなので、深刻な感じにならない。今後、身振り手振りが付くと、もっと楽しくなると思います」

 伊藤氏が挙げたのは、カレンダー連携です。「Zoom でミーティングを設定すると、自動でカレンダーに予定が登録されるのは便利です」と評価しました。

「Zoom の録画データを API 連携でチャットツールに転送、ミーティング内容を自動通知しています」と言うのは齋藤氏。映像を文字に起こしてデータベースに蓄積し、分析した結果も共有するという高度な Tips を紹介。

3 年ぶりのユーザー会 イベントでつながり、拡がるユーザーコミュニティの輪

 事例紹介や、熱のこもったパネルディスカッションの後、 Zoom Workplace、Zoom Rooms のデモンストレーションが実施されました。オフィスの受付、フリーアドレスの端末のアサイン、会議室の利用などが紹介され、参加者はグループに分かれ、新時代のコミュニケーション、ハイブリッドワークを実現する Zoom ソリューションを体験しました。また、社員も加わっての撮影会や懸賞抽選会などのアトラクションも行われ、ユーザー同士、名刺交換や会話がはずみ、交流を深めていました。

Zoom One のデモンストレーション
Zoom Workplace のデモンストレーション

 

ユーザー会の皆さまに社員も加わって集合写真を撮影
ユーザー会の皆さまに社員も加わって集合写真を撮影

 

時代によって、働き方、コミュニケーションは変化していきます。2023 年には、ユーザーの方々と一緒に、リアルタイムなコミュニケーションの世界を探索できるように、ユーザー会をはじめ、様々な企画を実施していきますので、ぜひご期待ください。

 

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