移行をご検討の Twilio ビデオ デベロッパーの皆様へ: Zoom Video SDK が成果を生み出す 3 つの理由
Zoom Video SDK への移行を選択した Twilio ビデオ デベロッパーの方は、ご利用いただけるメリットとリソースについてご確認ください。
更新日 October 24, 2023
公開日 October 24, 2023
ビデオは、エンゲージメントとコラボレーションに無限の可能性をもたらします。しかもビデオがアプリやウェブサイトにシームレスに組み込まれていると、体験が各段にレベルアップします。 企業はバーチャル コーチングからフィットネス教室、さらには不動産管理に至るまで、多用途で Zoom Video SDK(ソフトウェア開発キット)を活用し、Zoom の HD ビデオ、オーディオ、インタラクティブ機能をビデオベースの各種アプリケーション、デスクトップ体験に組み込んでいます。
新規サービス顧客層を開拓し、追加の収益機会を生み出したいデベロッパーの皆様向けに、Zoom の Video SDK は、自社のブランディングと独自のユーザー インターフェースを使用しながら、ウェブ、iOS、Android、Windows、macOS、Linux、React Native、Flutter 用のアプリ、サイトを構築するために必要なツールを提供します。 もう少し具体的に言うと、優れた信頼性と拡張性を備えた Zoom プラットフォームを活用しながら、すべての主要プラットフォームで顧客にシームレスなライブビデオ体験を提供できるということです。
Zoom は 2020 年に初めて Zoom Video SDK をリリースして以来、数多くの新機能を投入し、皆様のアプリやプラットフォームのカスタマイズをサポートしてきました。 本稿では Zoom Video SDK の魅力のすべてをご紹介します。
Zoom SDK(ソフトウェア開発キット)の 1 つで、事前にパッケージされたコードです。この SDK を利用すれば、デベロッパーはゼロから構築する必要がなくなり、Zoom プラットフォームでの構築時間を短縮できます。 Zoom Video SDK を採用すると、Zoom のコア テクノロジーであるビデオとオーディオのテクノロジーを独自のアプリケーションに組み込み、オーディオ、ビデオ、ライブストリーミング、画面共有、チャット、データ配信などをサービスとして利用できるようになります。 また、レポート、分析、セッション コントロール、QoS、QSS などに、REST API や Webhook を介してアクセスできるようにもなります。
Zoom はミーティング SDK もご用意しています。この SDK を利用すると、Zoom Meetings と Zoom Webinars をそっくり皆様のウェブサイト、モバイルアプリ、デスクトップ アプリに組み込むことができます。同じく Zoom Apps SDK は、Zoom プラットフォームで実行するアプリの開発に役立つ SDK です。
Zoom Video SDK セッションは、HD ビデオをサポートし、クラウド レコーディングに対応し、複数のビデオのレンダリング(ネイティブ プラットフォームでは一度に 49 本のビデオ、デスクトップの Chrome、Edge、Safari、Firefox ではビデオ 25 本まで、モバイル ブラウザではビデオ 4 本まで)をサポートします。 ウェブ向けの Zoom Video SDK は、iOS や Android WebViews への組み込みにまで対応しており、組み込めばネイティブ アプリのサイズを大きくすることなくハイブリッド環境を実現できます。
このため、実に幅広いオプションや機会を活かして、提供する体験をカスタマイズできます。 企業が Zoom Video SDK を利用した構築例は多岐にわたり、ます。以下はその一例です。
ソーシャル: Zoom の機能を SNS のアプリケーションと連携させることで、インタラクティブなチャット付きのライブストリーミングなど、信頼性が高く、魅力的なコミュ
ニケーション体験を作り出すことができます。
ゲーミング: Zoom の HD ビデオ、オーディオ、インタラクティブ機能を利用して、オーディエンスのエンゲージメント向上の機会となるデスクトップ ゲームアプリを構築できます。
小売: 企業は Zoom のインタラクティブな機能を活用することで、インフルエンサーの主導するショッピングのように、顧客に合わせた独自のショッピング体験を生み出し、収益を上げることができます。
アプリまたはウェブ体験の構築において、高品質のビデオは絶対に外せません。 ほかのものでは得られない体験を作り出すことこそ、今の過密市場で成功する鍵だからです。
お馴染みの Zoom の機能で、さらに魅力的な体験を作り出す方法を見てみましょう。
好きなバーチャル背景を設定するか、ぼかしオプションを利用します。 これらの機能は、ビデオ体験をブランディングしたり、顧客が自分の背景のプライバシーを保てるようにしたりするには最適です。
Zoom Video SDK のサブセッションは、Zoom のブレイクアウト ルームに相当します。 この機能を使用すると、待機室を構築したり、多人数の参加者を小ぶりのグループに分割したりできます。すべては同じセッション内で完結します。
ライブチャットは、大勢の参加者のエンゲージメントを維持し、こまめに情報をやり取りできる優れた手段です。 チャットの参加者全員または特定の参加者 1 人とつながったチャットへのインスタント メッセージ機能を構築しましょう。
Zoom Video SDK はコマンド チャネルと呼ばれる組み込み型 WebSocket 接続機能の一種です。このため、セッション中にリアルタイムでユーザーにデータを渡すことができます。 この機能は、ホワイトボードの構築、参加者からの投票、Q&A の設定、ライブ コンテンツに対するリアルタイムのリアクションのトリガーに、さらには共有モデルでの状態更新(ボードゲームなど)まで、幅広く活用できます。
Zoom Video SDK セッションは、RTMP を通じて無数の視聴のみのオーディエンスに配信できます。 この仕組みを活用すると、YouTube、Facebook Live、Twitch などのストリーミング プラットフォームにセッションをライブストリーム配信できるどころか、配信アプリの構築さえ可能です。
ライブ文字起こしと翻訳を利用すると、より多くのオーディエンスにビデオ コンテンツを楽しんでもらえるようになります。 JSON オブジェクトとしてリアルタイムで受け取った発言を、字幕、感情分析、言語翻訳などのユースケースに活かすことができます。
たとえば、クラウドベースの AI 翻訳ソフトウェア プロバイダー、Lingmo は、Zoom Video SDK を活用して、ミーティングにおいてリアルタイムで翻訳版字幕を表示する Lingmo Captions を構築しました。 このアプリケーションは、言語の異なる者同士のコミュニケーションを可能にするだけでなく、エンゲージメント向上の機会を増やすことで、ユーザー体験を強化することもできます。
「Zoom Video SDK は、弊社にとって理想のツールでした。弊社のテクノロジーとシームレスに連携し、新しい方法でエンタープライズのお客様を支援できるようになりました。 利用した結果、ソリューションの開発を加速化し、顧客へのプロダクト提供を強化するための柔軟性を確保できました。」
Lingmo International 最高経営責任者(CEO)兼共同創立者、Danny May 氏
セキュリティは Zoom があらゆる取り組みで最優先するポイントであり、この方針は Zoom のデベロッパー向けプラットフォームでも変わりません。 安全にビデオ体験を生み出していただけるように、Zoom SDK ツールは組み込み型のセキュリティ機能を備えています。
Zoom Video SDK ではデータセンター ルーティングも設定できるため、どの国のデータセンターを経由してトラフィックを伝送するかをアカウント レベルで選択できるほか、より細やかにユーザーレベルやセッション レベルでも選択できます。 なお、クラウド レコーディングなどのコミュニケーション コンテンツを保存する国も選択できます。
医療機関向けのアプリケーションを構築するときは、患者の情報を常に安全に保護することがいつでも最優先事項です。 Zoom Video SDK は、医療機関がそれぞれの HIPAA コンプライアンス義務(事業提携契約の提出が必須)を果たせるように設計されています。
Zoom はどの Zoom SDK を利用して構築する場合も、デベロッパー体験が向上するよう取り組み、大きな成果をあげてきました。 Zoom Video SDK は NPM、Swift Package Manager、CocoaPods、Maven からインストールできます。 Zoom は、デベロッパーの皆様が Zoom Video SDK で一段とスムーズに構築できるよう、参考になるドキュメントの発行も強化してきました。
Zoom Video SDK にはホスト、共同ホスト、ユーザーという 3 種類の事前構築済みロールが組み込まれています。 またデベロッパーがカスタムロールを構築したり、ユーザーのカスタム ID を渡したりできるプロパティ、user_identity をサポートしています。
上質な体験の提供をサポートするため、デベロッパーがセッション品質に関するリアルタイムのインサイトを取得でき、さらにはプログラムで Zoom に問題を自動報告できるようになっています。
今では、Zoom Video SDK などのソリューションを使用して、かつてないほど簡単にアプリケーションの開発を始められるようになりました。 最大月間 1 万分のセッションを無料でご利用いただけますが、さらに多くのセッションについても、ユニバーサル クレジット プラン、従量課金制プランなどの柔軟なオプションを取りそろえています。
今すぐ Zoom Video SDK で構築を開始しましょう。
編集部注: このブログは 2021 年 3 月に公開済みですが、正確さと包括性を期するため、2023 年 10 月に更新されました。