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050から始まる電話番号は出ても大丈夫?怪しいと言われる理由や対処法について

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更新日 December 23, 2025

公開日 December 23, 2025

050から始まる電話番号は出ても大丈夫?怪しいと言われる理由や対処法について

050で始まる電話番号からの着信が増えたと感じている方は多いのではないでしょうか。050番号は、導入側にとっては、通信料金が安い、工事が不要ですぐに利用を開始できるなどのメリットがあります。一方、電話を受ける方のなかには、怪しい番号だと感じる方も少なくありません。

この記事では050番号について、怪しいと感じる理由や対応策をまとめました。また後半では、050番号のビジネス上のメリットについても解説します。ぜひ最後までお読みください。

1. 050番号とは?

050から始まる電話番号はインターネット回線を利用した電話サービスで使われる番号で、国から認定された電気通信事業者が提供しています。

従来の固定電話や携帯電話と違い、インターネット回線(IP回線)を使うため、スマートフォンやパソコンにアプリをインストールするだけですぐに導入でき、手軽に電話サービスを利用できる特徴があります。

市外局番や携帯の番号との違い

050番号(IP電話)は、市外局番(03、06など)や携帯電話(090、080など)とは異なる電話サービスです。その違いを以下の表にまとめました。

比較表

比較項目

050番号(IP電話)

市外局番(03、06など)

携帯電話(090、080など)

回線の種類

インターネット回線

加入者電話回線

または 光ファイバー(ひかり電話)

無線(モバイル通信網)

紐づくもの

インターネット契約(ID/アプリ)

設置場所(住所)

SIMカード/ 端末

通話料金

050電話番号同士:無料が多い

固定電話:8.8円〜/3分

携帯電話:16〜19.8円程度/分

加入電話同士:8〜9.35円程度/3分

携帯電話:16〜17.6円/分

22円程度/30秒

(=44円/分 程度)

※標準プランの場合

信頼性・品質

ネット環境に依存

高い

電波状況による

 

固定番号は電話線、携帯電話は基地局の電波を使用しています。一方、050番号は専用回線ではなくインターネット回線を利用するため、他より通信料金が安価になるのが特徴です。 

3. 050からかかってくる電話が怪しいと言われる理由

050からの電話は怪しいと言われることがあります。その理由を解説していきます。

3.1. 迷惑電話や営業電話での利用が目立つため

050番号は、インターネットを介して自動的に、また一度に多くの電話番号に発信できる特徴があります。そのため、コンピュータを介した営業電話や自動音声のアンケートに利用されることも多く、050番号=営業電話や迷惑電話という印象を持つ人が増える要因となっています。


3.2. 取得が容易で「使い捨て」にされやすいため

050番号は従来の固定電話や携帯電話と比べ、インターネットから容易に番号を取得できます。また、解約も同様に容易であるため、悪質な利用者が短期間だけ使用し使い捨てるような利用形態も見られ、発信者の身元がわからないイメージを持つ人が少なくありません。

ただし現在では、法律改正により番号取得時の本人確認が厳格化されています。


3.3. 馴染みがない・見慣れない番号のため

市外局番の03や06、携帯電話の090や080に比べると、050番号は見慣れない電話番号のため、着信を受ける側は漠然とした不安を感じる方も少なくありません。

市外局番の「03(東京)」や「06(大阪)」であれば、着信時に相手の地域をおおよそ特定できるため、ある種の安心感があります。しかし、050番号には地域情報が含まれていないため、国内のどこから、あるいは海外からかけられているのか、受ける側には判別がつきません。

そのため、「見知らぬ局番=得体が知れない」という心理が働きやすく、着信時に反射的に警戒してしまう方が少なくないのです。

4. 050からの電話がかかってきたらどうすればいい?

では、050番号から電話があった場合、どのように対応すればよいのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

4.1. 知らない番号なら出ない・折り返さない

まずは、心当たりがない着信には応答せず、留守番電話にメッセージが残されているかを確認するとよいでしょう。また、心当たりのない着信には折り返し電話をかけないことが大事です。

4.2. 電話番号をインターネットで検索してみる

050番号を代表番号などとして使っている企業も実際にあるため、着信があった電話番号をインターネットで検索してみましょう。迷惑電話であれば迷惑電話のデータベースや口コミサイトにヒットすることもあるため、まずは調べてみるのが安心です。

4.3. 着信拒否設定をする

迷惑電話と判断できる番号から何度も着信がある場合は、スマートフォンの着信拒否機能や通信キャリアの迷惑電話撃退サービスを利用しましょう。これにより迷惑電話の着信をブロックできます。

4.4. もし出てしまったら個人情報は絶対に言わない

もし、心当たりのない050番号に応答してしまった場合は、相手が警察などの公的機関を名乗っても、個人情報(名前・家族構成・口座番号など)を伝えないことが重要です。また万が一出てしまっても、すぐに切ってしまうのも一つの方法です。

5. ビジネスや個人でも活用されている050番号のメリット

050番号はすべてが怪しいわけではありません。特長を活かしてビジネスや個人で上手に活用する例も増えています。ここでは、050番号のメリットについて解説します。

5.1. 通話料金が安い

050番号は、固定電話や携帯電話に比べ、通話料金を抑えて利用ができます。また、提携している050番号同士では通話料が無料になるため、コスト削減の施策として050番号を導入している企業もあります。

5.2. 場所を選ばない

050番号はスマートフォンアプリから使うことが可能なため、携帯電話と同様に、使用場所に縛られることはありません。会社用の050番号を個人のスマートフォンアプリで利用すれば場所を問わず発着信が可能であり、リモートワークやフリーランスの仕事用電話番号として使われることもあります。

フリーランスの場合、仕事用に050番号のアプリを利用すれば、個人の支出と業務にかかる経費を明確に区分できます。

5.3. 導入(取得)がしやすい

050番号の導入では、固定電話で必要となる工事は不要です。また、携帯電話のようにキャリアとの契約も必要ありません。そのため導入しやすいメリットがあり、契約後、最短で即日利用できる場合もあります。

6. 050番号を企業で使用する場合に気をつけるべきこと

続いて、050番号を利用する際に企業として注意すべきポイントを解説します。

6.1. 社会的信用の問題がある

前述の通り、050番号に対しては怪しいという印象を持つ人もいるため、企業のWebサイトや名刺などに050番号だけを載せていると、「この企業は大丈夫なのだろうか」「実態はあるのだろうか」と不信感を持たれてしまうかもしれません。特に、BtoCビジネスや信頼性が重視される金融・士業・不動産関係などでは、050番号だけでは信頼を損ねてしまう恐れもあります。

その対策としては、Webサイトに掲載する代表番号やお客様窓口の電話番号は信頼性の高い市外局番(03や06)を掲載し、050番号は部署への直通電話などサブの電話番号としておくとよいでしょう。

6.2. 通話品質(安定性)の問題がある

050番号はインターネットを利用して通信するため、回線品質はインターネット環境に左右されます。

例えば、オフィスでインターネット回線の利用が集中した場合、音声の途切れや遅延が発生することもあります。重要な商談や顧客のクレーム対応中などに通信状態が悪くなってしまうと、企業の利益や顧客満足度に悪影響を与えてしまうことも考えられます。重要な電話対応には050番号を使わず、固定電話や携帯電話を利用するなどして対策しましょう。

また、ビジネス向けでは帯域を確保した光回線が利用されますが、家庭用では帯域を確保していないベストエフォート型インターネット回線が利用される場合がほとんどです。そのため、企業よりも家庭のほうがネットワーク環境は劣る傾向にあります。家庭での利用では、Wi-Fiではなく有線でLAN接続するなど、不安定要因を可能な限り取り除いて利用するとよいでしょう。

6.3. 緊急通報(110番・119番)ができない

050番号からは、110番、119番といった緊急通報ができません。万が一に備えて必ず050番号以外の通信手段を確保しておきましょう。

ただし、オフィスで緊急時の通信手段が確保されていても、それが従業員に伝わっていなければ、スムーズな緊急通報ができず、人命に関わる重大な事態となりかねません。すべての社員に対し、050番号からは緊急通報できないことを周知しておきましょう。

6.4. 番号ポータビリティの制約がある

番号ポータビリティとは、携帯電話のキャリアを変更したときなどに今まで使っていた番号を新しい携帯電話でも使えるようにする仕組みです。050番号では、この番号ポータビリティは基本的に利用できないという制約があります。

そのため、将来050番号の変更が予想される場合は、Webサイトや会社案内には記載しないほうが望ましいでしょう。また、名刺や会社案内などの印刷物の場合、番号の変更に合わせた刷り直しに手間や費用がかかるため、代表番号には使わないようにするなどの対策を取ることが大切です。

IP電話の仕組みをビジネス用に特化し提供するサービスとして最近注目されているのが、クラウド電話(クラウドPBX)ですが、「Zoom Phone」は、050番号が持つメリットを最大限活用できるクラウドPBXサービスです。

050番号だけでなく、03や06といった全国主要都市の市外局番を発信番号として使用できるため、オフィスの所在地にとらわれることなく、どこにいても信頼性の高い市外局番から発信できます。また、0120や0800など、市外局番以外の電話番号での発信も可能です。

また、Zoomミーティングで培われた音声技術を基盤とし、従来のIP電話の課題であったネットワーク環境による品質の不安定さを解消。クリアで安定した通信を提供しています。

その他、Zoomミーティングとのシームレスな連携やIVR、通話録音など、ビジネスに必要な機能を完備。Zoomのエコシステムに電話機能が統合されていることも大きな強みです。詳しいサービスについては、ぜひ以下のリンクよりご確認ください。

>>詳細はこちら

8. まとめ

050番号は、通信料金が安い、すぐに利用ができる、などのメリットがある一方、着信が表示されると警戒されやすいデメリットもあります。

ですが、Zoom Phoneであれば、この問題を解決できます。市外局番のほか、0120や0800などの発信表示で社会的信用を確保しつつ、Zoomミーティングで培われた音声技術で安定した通信品質を提供しています。

この記事をご覧になり050番号に関心をお持ちになったら、ぜひZoom Phoneの導入をご検討ください。

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