Synthesiaは、業界トップのAIビデオ生成プラットフォームとして世界中の企業に知られています。同社のプラットフォームでは機械学習テクノロジーを使用しており、トピックに対する人間側の入力を最小限に減らしながら、非常に多様な種類のビデオを作成できます。SynthesiaはAIへの大規模な投資が功を奏し、2023年6月に10億ドル以上の価値を持つ企業として評価され、ユニコーン企業の名誉を獲得しました。
ユーザーは、トレーニング、社内コミュニケーション、プロダクト説明向けビデオのナレーションを行うAIアバターを生成することで、あらゆるテーマに対して包括的かつ魅力的な完成度の高い体験を数分で構築できます。SynthesiaのRevOpsマネージャーであるRudy Wilson氏は「私たちは、誰もが簡単に構築してアクセスできるビデオを提供しています。スタジオは不要なうえ、効果的かつ専門的なビデオを迅速に作成するための障壁もほとんどありません」と述べています。
Zoom: 成長を促進するプラットフォーム
Synthesiaは、2020年からZoom提供のカンファレンスルーム、バーチャルミーティング、ホワイトボード、ウェビナー、ワークスペースを使用しています。当初、Zoomプラットフォームは主に顧客対応チームがZoom Meetingsで顧客とのミーティングやプロダクトのデモを行うために使用されていました。
しかし、Zoom機能が持つ可能性により、Synthesiaは異例のスピードでその利用が拡大していることをすぐに実感しました。ITオペレーションマネージャーのSam Williams氏は、世界中に新しいオフィスを開設するにあたり、最高品質の統合体験を求めていました。同氏は「私たちは、ビジネス目標に向けて前進し続けるために、最高のプロダクトを厳選して使用することを検討していました。私たちは、従業員体験をグローバルな視点で統一する必要があったのです」と述べています。
そのため、操作性と拡張性が高く、完全に信頼できるサービスが必要でした。Williams氏が、全チームにわたるZoomエコシステムの拡大を推進したのも当然と言えます。「私たちは、Zoomを選択したことに疑問を呈する財務部門から、ある有名な競合他社のソリューションが無料で利用できるにもかかわらず、なぜZoomに料金を支払う必要があるのかと問われました。営業部門とR&D部門がZoomライセンスを使用し、驚くべき成果を示したところ、従業員は『これは本物だ』と言葉を漏らしていました。」
Zoomルームに対するレビュー
Synthesiaがロンドン本社に初めてZoom Spacesを導入した後、同社全体から寄せられたレビューはきわめて肯定的なものでした。営業チームが優れたZoom体験を熱く語る一方で、R&Dチームはホワイトボードハードウェアでデザインと情報をシームレスに共有できる使いやすい機能を称賛していました。Zoom Spacesの優れた機能が認められ、チームはその利用をグローバルに拡大し始めました。Williams氏によると、このテクノロジーをめぐる熱狂は社内ですでに広がりを見せていました。「私たちはニューヨークオフィスを開設したのですが、最初に寄せられた質問は『ロンドンのようにZoom Spaceを利用できるのか?』というものでした。」
ホームオフィスからミーティングに出席する場合でも、大都市の中心部からミーティングに出席する場合でも、世界中の従業員が快適に仕事をしてエンゲージメントを高める文化を構築することは、Synthesiaにとって不可欠な要素です。Williams氏は「ニューヨークかアムステルダムに出張したとしても、すぐにロンドンのような環境で仕事ができます」と述べています。
上記のグローバルな従業員向け統合体験は、アクセシビリティ、適応性、使いやすさを基盤としています。Synthesiaの場合、ケーブルの取り扱い、接続、ミーティングの場所を探すのに苦労して時間を浪費することなく、シームレスなコラボレーションを背景に市場のシェアを拡大し、企業文化を成長させてきました。Williams氏は、同社の成功に向けた努力と、Zoomの適応力について次のように説明しています。
「オフィスが従業員であふれることもあるため、間に合わせのミーティングスペースをすぐに用意しなければならない場合もあります。建物内には予備のミーティングルームを借りていますが、ありがたいことにこれらのルームでもZoomを使用できます。これにより、まるで普段のオフィスのように簡単にサインオンして作業を進めることができます。Zoomのグローバルリーチにより、このようなアジリティが実現しています。」
対面ワーカーとリモートワーカーの連携は、新入社員のオンボーディングにも大きなメリットをもたらしてきました。Williams氏は、新入社員が働く場所に関係なく、すぐに自社の文化に溶け込む様子について力説しています。「新入社員は、サインインの瞬間から親しみやすい雰囲気を実感してくれています。第一印象は重要ですから、このことは非常に大きなメリットです。これは営業面だけでなく、従業員のコミュニケーションにおいても重要です。」
ウェビナーの活用: 統合されたZoomエコシステムに関するビジネスケース
Synthesiaではコンバージョンを推進するため、営業チームだけでなく企業全体でZoomを使用しています。同社が展開するビジネスの性質上、ウェビナーとオンラインデモは、既存顧客および見込み顧客とのインタラクションに不可欠です。Wilson氏は、Zoomウェビナーで得られたメリットについて「Zoomでウェビナーセッションを主催するようになってから、出席者は500%以上増加しました」と語っています。
Zoomウェビナーの成功により、現在Synthesiaは社内外のコミュニケーションを含め、企業全般にわたるウェビナーの利用拡大を検討しています。
リモート、ハイブリッドなど、あらゆる働き方に対応
人材プールを制限していては市場のリーダーにはなれません。これを成し遂げるには、場所に関係なく世界中から最高の人材を採用する必要があります。テクノロジー業界の仕事は、リモートワークと相性がよく、これはSynthesiaの事業拡大にあたり大きなメリットとなりました。一方、ハイブリッドモデルへの移行は、Synthesiaの新しい文化を本当の意味で確固たるものにしました。Williams氏は「私たちは引き続き世界中から人材を採用する一方で、働き方の選択肢を用意しなければなりません。オフィスで働く従業員は、リモートワーカー同様にZoomを使用してつながります。これは社内の公式ルールではなく、自発的にそうなったのです」と述べています。
SynthesiaがZoomで実現したようなシームレスかつ柔軟な職場文化を構築すると、万事うまくいく可能性が生まれます。同氏は「Zoomならば、あらゆる仕事がうまくいきます。実際に対面しなくても対面同様の効果が得られるからです。Zoom Spacesを使用すると、リモートワーカーの参加を促すと同時にこのような効果を実感できます。この優れたシステムのおかげで、オフィスの利用率が向上しています」と述べています。
Williams氏は、完全なリモートワークからハイブリッドワークへの移行が成功したのは、Zoomで構築できる居心地のよいテクノロジースペースによるものだと考えています。「とても快適かつフレンドリーでありながら、高度なテクノロジーを備えたスペースを利用できるので非常に助かっています。どのオフィスでも自由に仕事ができることが最大のメリットですが、オフィスで働くことができない場合は、自宅でオフィス同様の体験を利用できます。遠隔地に起因する外部雇用の機会損失をなくし、これらの効率的なオフィスを持つことは、弊社のビジネス拡大に不可欠な要素となっています。」
Synthesiaのチームは、チーム全体で作り上げた文化に非常に満足しています。統合システムがもたらした迅速かつスムーズなコミュニケーションにより、新入社員からベテラン社員まで、誰もがチームの一員であることを実感しています。
Wilson氏は次のようにわかりやすく説明しています。「私たちには、ほかの従業員とつながるタッチポイントが必要です。このタッチポイントにより、従業員同士の団結が強まります。たとえば、もっとも近い場所のチームメンバーがパリにいたとしても、バルセロナから1つのチームとしてお互いを認識し、絆を強めることができます。特にキャリアの早期段階では、このつながりが重要になります。私たちは可能な限りコラボレーションする必要があるのです。」
ではこの次は?
Synthesiaはここ数年でますます力をつけ、AIビデオ生成の市場リーダーとしての地位を確立しています。そして同社のチームは、その成長と優れた職場文化の発展に対するZoomの多大な貢献を認識しています。
チームは考えられる最高のプロダクトを提供することで、顧客に最大の価値を提供し続けることを目指しています。そしてシームレスなコラボレーションの維持を可能にするナレッジを活用することで、確実にこの目標に向かっています。また、Wilson氏は従業員や顧客との強固な関係を築くために、信頼性の高いつながりが持つ価値を把握しています。「私たちは何か問題が起きるのではないか、リモートでは対処できないのではないかと不安に思い、アクションを控えるのではなく、プロアクティブに行動し、ともに働く世界中の従業員にすばらしい体験を提供できます。従業員やお客様からから寄せられるフィードバックは『Zoomは期待どおりに機能する』と、常に肯定的です。」