AI Companion

Zoom AI Companionを組織のニーズに合わせてカスタマイズ

AI Companionに新しいスキルを追加したり、既存のスキルをカスタマイズしたりして、組織の独自のニーズに対応

更新日 July 09, 2025

公開日 April 16, 2025

Zoom AI Companionを組織のニーズに合わせてカスタマイズ
Robin Bunevich
Robin Bunevich
Zoom AI 部門プロダクト マーケティング マネージャー

Zoom プロダクト マーケティング マネージャーの Robin Bunevich は、Zoom AI 部門のプロダクト マーケティングおよび戦略を統括しています。Robin は、3 年にわたり Zoom のイベント ソリューション製品のマーケティングを主導し、Zoom で急成長している製品の 1 つである Zoom Events をリリースしました。現在は、組織が AI をワークフローにシームレスに導入できるよう支援することに注力しています。Zoom に入社する前は、ニューヨーク・タイムズ紙でライブイベントのマーケティングを担当し、2020 年 3 月には同組織のバーチャル イベント プログラムへの全面的な移行を支援するうえで重要な役割を果たしました。Zoom では、15 年以上にわたるマーケティングと広告の経験を活かし、Zoom AI ソリューションの認知度向上と普及に努めています。

複数のアプリに作業が分散していると、一日の終わりに「今日は生産的だった」と感じにくくなることがあります。カスタムAI Companionアドオンを使えば、AI Companionで組織固有の知識にアクセスでき、より関連性の高いミーティング要約を得られます。さらに、カスタムエージェントの構築や、互換性のあるサードパーティアプリへの直接接続によって、ビジネスプロセスを加速できます。

AI Companionをカスタマイズする方法をいくつか見てみましょう。

必要な時にAI Companionで重要な知識を活用

組織のあり方はそれぞれ異なります。AI Companionは、その多様なニーズに応える柔軟性を備えています。カスタムAI Companionアドオンの中心には、管理者がZoom AI Companionのサポート方法を調整できるポータル、Zoom AI Studioがあります。ローコードのドラッグ&ドロップビルダーにより、AI Companionの動作を自在にカスタマイズできます。ここでは、AI Companionの知識やスキルを拡張する方法をご紹介します。

Zoom AI Studio内でナレッジコレクションを作成すれば、そこに保管された自社データに基づいてAI Companionの応答をカスタマイズできます。SharePointやServiceNowのコネクタを活用することで、問い合わせへの応答をより関連性が高く、文脈に即したものにできます。ServiceNowのナレッジベースと直接やり取りして、より迅速に回答を得ることも可能です。これらはすべてZoom AI Studioで管理者が設定・管理します(2025年9月提供予定)。

また、Zoom Workplaceでのタスク完了をさらに容易にするため、Salesforce、Asana、Boxなど15のサードパーティアプリにAI Companionを接続することもできます。たとえば、ミーティング中にAI CompanionがJiraチケットなどの情報を自動的に取得して提示することで、会話を中断せずにチケットをすばやく作成、閲覧、更新できます。これにより複数アプリを切り替える時間や手間を省けるだけでなく、目の前で対話し一緒に作業している相手に集中し続けることが可能です。会話終了後も、ワークフローの自動化によって必要なアクションを実行できます。

カスタムAI Companionアドオンを使えば、Amazon QやGleanなどのサードパーティ製インデックスサービスと連携し、そこに保存された情報にアクセスできます。たとえば、AI Companionを自社の人事ポリシーに接続しておけば、従業員はそれらに関する質問への回答を迅速に得られます。

Zoom WorkplaceをCRM(Salesforce)、プロジェクト管理(Asana、Coda、Notion)、問題管理(Asana、Jira、Zendesk)、クラウドストレージ(OneDrive、Googleドライブ、Box)のいずれに接続する場合でも、ワークフローを簡素化する方法は多数あります。カスタムAI Companionで利用できるサードパーティ製アプリの詳細をご確認ください。

AI Companionをサードパーティのツールに接続すれば、必要な情報をすぐに入手できます。

AI Companionをサードパーティのツールに接続すれば、必要な情報をすぐに入手できます。

ミーティング要約をすぐに共有できるドキュメントに変換

カスタムAI Companionアドオンを使用すると、カスタム辞書に用語を追加し、AI Companionが業界や自社特有の用語をより自然に使えるようにできます。これは、社内の略語や用語、さらには専門業界で使われる複雑な語彙の文脈を補足する際に役立ちます。この追加知識によって、AI Companionはより正確な文字起こしと、より精度の高いミーティング要約を作成できるようになります。

Zoom AI Studioでは、カスタム辞書に用語を追加したり、企業や業界の知識を追加したりと、さまざまなことができます。

 

しかし、AI Companionに何を追加できるかというだけの話ではありません。組織のニーズに合わせてカスタマイズされた要約テンプレートを含め、カスタム ミーティング要約など、カスタマイズされた出力を得ることもできます。開催するミーティングのタイプに基づいて、ミーティング要約に使用する最適なテンプレートをAI Companion用に選択できます。AI Companionにカスタム用語や略語などを追加すれば、AI Companionはそれらを要約に直接取り込むことができます。

管理者はZoom AI Studioで、カスタム ミーティング要約テンプレートを作成できます。

管理者はZoom AI Studioで、カスタム ミーティング要約テンプレートを作成できます。

さらに、組織内でAI Companionを利用できる全員が、1対1、スタンドアップ、ブレインストーミングなど一般的な会議タイプ向けの既製要約テンプレートを使用できます。カスタムAI Companionアドオンを利用している場合は、管理者がZoom AI Studio上でカスタムミーティング要約テンプレートを直接作成できます。

組織内のあらゆるチームに合わせてAIをカスタマイズ

チームの働き方はそれぞれ異なるため、カスタムAI Companionは役割ごとの課題に柔軟に対応できます。ITから財務まで、どんな役割でもチームの目標達成をサポートします。

  • ITリーダーは、AI CompanionをAmazon Qのようなツールと接続することで、必要なデータをその場で自動的に抽出し、インシデント対応を効率化できます。また、次のステップを記録し、事後分析レポートを生成するミーティングテンプレートを作成することで、手作業にかかる時間を大幅に削減できます。

  • 営業チームは、管理タスクに追われることなく、顧客との関係構築に集中できます。カスタムAIエージェントはSalesforceやHubSpotのCRMレコードを更新し、AIはミーティングメモに基づいてパーソナライズされたフォローアップメールを作成できるため、担当者は商談をよりスムーズに前進させることができます。

  • マーケティングチームは、複数の言語で一貫性のあるプロフェッショナルなコンテンツを提供できるカスタムアバターを活用することで、キャンペーン制作を加速できます。また、既存の素材をダイナミックなビデオクリップに再利用することで、グローバルな視聴者に新たなアプローチを仕掛けることも可能です。

  • カスタマーサービスチームは、関連ガイドをリアルタイムで提示するナレッジエージェントを作成することで、ケース解決の質を高めることができます。未知の問題が発生した場合も、AI Companionが対応案を下書きし、チームがそれを改良して自信を持って送信できます。

  • 人事チームは、ポリシー、研修資料、よくある質問などを新入社員と自動的に共有するミーティングテンプレートを設定することで、オンボーディングを効率化できます。また、AIサマリーを活用して複数セッションにわたるエンゲージメントを追跡し、従業員が必要なサポートを確実に受けられるようにすることも可能です。

  • 財務チームは、なるシステムからのデータを統合し、共有可能な更新情報としてまとめるエージェントを作成することで、繰り返しの多い報告業務を削減できます。また、AI Companionを使ってカスタムミーティング要約テンプレートからエグゼクティブサマリーを作成することで、分析や戦略的な計画により多くの時間を充てることが可能になります。

カスタムエージェントでワークフローを変革

カスタムAI Companionを使えば、カスタムエージェントを作成して組織独自のワークフローに合わせてAIを調整できます。これらのエージェントは、日常業務の自動化、適切な情報の提示、チームのツールやナレッジベースとの連携を可能にします。サードパーティのアプリやツール、自社のデータコレクションに含まれる文書など、組織のデータを活用できるため、カスタムエージェントをナレッジにさまざまな方法で接続できます。エージェントをナレッジに接続する方法はさまざまあります。

  • MCP(モデルコンテキストプロトコル): Asana、Linear、Confluence、Jira、Boxなどのアプリとの間でデータをプッシュ/プルし、独自のAPI接続を追加して作業を効率化、関連するインサイトを提示できます(2025年9月提供予定)。

  • A2A(Agent2Agent連携): ServiceNow AIエージェントをはじめとするAIエージェント同士が、Zoom上で直接通信し、Zoomから離れることなくタスクを完了できるようにします。(2025年12月提供予定)

  • ツール: Zoomの内蔵ツールを活用したり、サードパーティ製アプリとのカスタム接続を構築したりして、AI Companionがシステム間でカスタムワークフローや自動化を実行できるようにします。

  • ナレッジコレクション: 組織固有のナレッジ(SharePointやServiceNowを含む)をAI Companionに取り込むことで、応答をより文脈に即し最新のものにできます(2025年9月提供予定)。

カスタムエージェントを作成し、自社の情報ソースに接続します。

カスタムエージェントを作成し、自社の情報ソースに接続します。

 

カスタムAI Companionを試して、さらに効率を向上

Zoom Workplaceは、変わることなく最高の仕事ができるオープン プラットフォームです。新しいカスタムAI Companionアドオンにより、さらに柔軟なプラットフォームとなり、思い通りの作業ができます。 

カスタムAI Companionアドオンの詳細(価格、利用資格、提供状況など)をご確認ください。

*カスタム エージェントは今年後半に提供開始予定です。

編集部注: この記事は当初2025年4月に公開され、より正確なプロダクト情報を反映するために2025年7月に更新されました。

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