音声内容のテキスト化が可能なため、必要なキーワードを抽出してその周辺だけを確認することで時間短縮にも大きく貢献。精度の改善が待たれるものの、会話内容のサマリーもデータ化できるため、ブラックボックスだった会話の内容把握も迅速になっていると好評です。
Zoom Phone に切り替えたことで、電話に関する費用は導入前と比べて 20% 削減でき、ガラケーの貸し借りなどがなくなったことで、メンバーの一部は出社を余儀なくされていた状況が回避できるようになりました。「代表電話を取るための電話番として交代で出社していましたが、今はその必要もなくなっています。出社するタイミングも、体感では半分以下にまで減らすことができています」と頓宮氏は説明します。接客型で会員が来社するタイミングには出社がもちろん必要ですが、リモートで対応できる環境が増えたことで得られている効果も大きいと山﨑︎氏。「リモートを中心に働けるようになっており、働きやすさの観点から採用の面でもプラスの効果が得られています」。
また、全員がアカウントを持つことで、以前は別部署に連絡を取るたびに Zoom Meetings を設定するなどの手間がかかっていましたが、現在は内線をかける要領で Zoom Phone で会話できるなど、メンバー同士のコミュニケーションが活性化していると好評です。「以前は出社が 1 人のときにガラケーを置いて休憩に出る際に、もし会員からの大事な電話に応答できずにクレームにつながってしまったらと心配でしたが、今は在宅勤務のメンバーも代表電話が取れるので、機会損失につながるようなこともなくなっています」と頓宮氏。
部署変更や社員の入社時などの際には、電話番号などの付け替えが発生することが一般的ですが、設定画面から簡単に追加・変更できることも Zoom Phone が持つ魅力の 1 つに挙げています。「以前はシステム部門に申請して通信事業者にお願いし、変更までに数週間かかっていたことも。今はその場で簡単に変更できるようになるなど、運用管理の面でもメリットが大きい」と山﨑︎氏。なお、Zoom については「過去の経験から外資の企業はガチガチで融通が利かないというイメージでしたが、利用方法などかなり柔軟に対応いただけています。いろいろ相談できるためとっても助かっています」と評価します。
グループ全体での電話環境の刷新とともに、AI 技術への期待を寄せる
今後については、グループ各社でもガラケーを使った運用が残されているため、全体的な電話環境の刷新について検討を進めている状況です。「今回我々がテストケースとなったことで、全体的な電話環境の見直しを進めています。リモート勤務のさらなる促進で出社体制の見直しが進めば、改めて人材採用にもメリットが出てくることは間違いありません」と山﨑氏は期待を寄せています。アルバイトも含めて出社を余儀なくされている環境を改善していくことで採用そのものを地方で行うなど、時給の高騰が続くアルバイト採用のコスト抑制にも役立つはずだと語ります。
また、Zoom Meetings の際に顔画像から表情を分析したり音声から感情を読み取ったりなど、 Zoom ソリューションが持つ AI 技術に期待を寄せています。「音声や映像を使ったコミュニケーションのさらなる質向上に活かせる環境についてもぜひ期待したい」と山﨑氏に今後について語っていただきました。