オンライン学習体験を再定義する Global Schools Foundation

シンガポールに拠点を置くこの非営利団体は、Zoom を駆使し、楽しくインタラクティブで 21 世紀の生徒たちにふさわしい教育を生み出そうとしています。

Global Schools Foundation
Global Schools Foundation のロゴ
企業規模:

従業員数 50~999 人

設立:

2002 年

本社:

シンガポール

業界:

非営利組織

課題:

世界中の学校で、安全で信頼性が高く生徒と教師の役に立つバーチャル環境を構築する

メリット:

バーチャル授業から少人数グループでのディスカッション、オンラインイベントから保護者との連携まで、柔軟で使いやすい、生徒・教師・保護者のためのプラットフォーム

利用しているプロダクト

Global Schools Foundation(GSF)は非営利のグローバル教育組織です。アジア・中東地域の 9 か国に合計 35 のキャンパスを設置し、28,000 人を超える小中学生に授業を行っています。

 

GSF の目的は、教育を楽しくインタラクティブで 21 世紀の生徒たちにふさわしく生まれ変わらせ、未来のグローバル市民の下地を身に付けさせることです。

 

GSF が他と一線を画する点は、全人教育枠組みと教育工学インフラという 2 つの強みに注力しているところです。

 

この枠組みは学力、スポーツ、芸術、倫理、コミュニティ参加など、「9GEMS」とよばれる 9 つの重点分野にまたがっており、生徒たちをバランスの取れた優秀な個人に育てることに主眼を置いています。各国の系列校ではそれぞれ現地のカリキュラムに合わせ、生徒の総合教育に最適となるように、この枠組みを細かくカスタマイズします。

教育工学インフラへの投資

学校は教育工学分野のリーダー役も担っており、組織の枠を越え、コラボレーションを通じてシームレスかつインタラクティブに各教育課程が提供されるように、技術インフラに投資しています。

 

「高等教育機関では、すでにいくつか MOOC(大規模公開オンラインコース)の成功事例がありますが、K-12 の教育機関(初等・中等教育機関)は依然として、物理的な校舎に依存した教育スタイルがほぼ前提となっています」と Global Schools Foundation のディレクター、Arjun Temurnikar 氏は説明しました。

 

「私たちはバーチャル学習とハイブリッド学習の台頭を新型コロナウイルスのパンデミックの大分前から予見していました。そのため 2020 年にパンデミックが原因でバーチャル移行を余儀なくされたときには、すでにハードウェア・ソフトウェア両面でインフラが整っていたのです。」

 

たとえば GSF は、クラスルームでの学びを強化するために、Logitech インタラクティブホワイトボードなどのハードウェアを設置しました。また世界がパンデミックでロックダウンを迫られる相当前に、GSF は Zoom を利用して独自に国際的な学校ネットワークを構築して形成していました。

 

「私たちは Zoom を利用して生徒および教員交換プログラムを運営してきました。系列校の生徒たちが毎月、事前に決められたトピックの情報を共有し、教師がそれを評価します。GSF の系列校は世界のおよそ半分に分布しているため、生徒たちはこのプログラムを通じて、地理的境界線を越えた先にある知識にアクセスすることになります。

よりよい教育・学習法

パンデミックが勃発したとき、教師も生徒もすでに Zoom プラットフォームを使い慣れていたため、GSF はシームレスにバーチャルクラスに移行できました。

 

「MacBook や iPad など、すべての教師用のデバイスや生徒用の管理対象デバイスに Zoom は事前インストールされています。そのうえ最初の数週間は、GSF の IT サポートチームが導入期のモニタリングとトラブルシューティングのために各バーチャルクラスルームをみて回って対応してくれました」と Temurnikar 氏は当時を振り返りました。

 

「それに当時は多くの保護者が同じく在宅勤務を始め、Zoom を仕事に使用していました。こうした保護者たちが子どものクラス参加とよくある問題のトラブルシューティングを手伝ったのです」とも語りました。

 

バーチャルクラス運営を Zoom Meetings に頼り切っていた大半の学校とは異なり、GSF はオンライン教育で最大の効果を発揮できる Zoom Meetings と Zoom Webinars の絶妙な組み合わせを編み出しました。

 

「Zoom Meetings でオンラインクラスを提供しながら、騒がしい生徒をミュートし、チャット上の暴言を取り締まるのに、教師が苦慮することも時にはありました。そうなると指導の質が大幅に損なわれました」と Temurnikar 氏は指摘しました。

 

「そうした懸念は、Zoom Webinars がより安心・安全な指導環境を提供することで、随分小さくなりました。生徒の自己表現の自由度を広げるべき局面では、教師がいつでも Zoom ミーティングを開始し、生徒をグループディスカッションやブレイクアウトセッションに取り組ませることができました。」

 

パンデミックの影響で、GSF は Zoom を新しく革新的な方法で使用することを模索するようになりました。

 

「ロックダウン中、私たちはバーチャルイベントから保護者との連携まで何にでも Zoom を利用していました。歌を歌ったり踊ったり、さらには料理やクイズのような活動にさえ Zoom を利用しましたが、それは魅力的で好評でした」と Temurnikar 氏は共有しました。

将来の展望

GSF のテクノロジーおよびソフトウェア開発チームは引き続きハイブリッド学習プログラムの次の進化に取り組んでおり、Zoom は GSF の今後のジャーニーに不可欠となりました。

 

「私たちの系列校の多くは、まだインターネット接続が浸透していない発展途上国にあります。Zoom は私たちの実施した現実世界のテストで一貫したパフォーマンスを発揮し続けた唯一のビデオカンファレンス ソリューションです。Zoom は使いやすく、多様なアプリプラットフォームでアクセスでき、私たちのような大規模エンタープライズに最適な機能を満載しています」と Temurnikar 氏は語りました。

 

GSF が新たな Zoom プロダクトのうち、Zoom Phone と Zoom Events、そして Zoom SDK や API のような連携を検討していたことも共有してくれました。

「私たちがテクノロジーでもっとも大事だと思うポイントは、各テクノロジーが GSF の生徒・教師・保護者のコミュニティにもたらすメリットです。生徒たちにもっとも堅牢で適用範囲が広く、パーソナライズされた体験を提供するため、学習成果、使いやすさ、コラボレーションのしやすさ、生産性を何倍にも高める能力を特に重視しています。」

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