EdTechのスタートアップがZoomを使用して学生体験とビジネス収益を向上させた方法

インド工科大学デリー校の卒業生が運営するAccioJobは、工学部の学生の学習とスキルアップの方法に革命をもたらしている急成長中の教育テクノロジースタートアップ企業です。AccioJobは、綿密に設計および更新されているカリキュラムを提供するだけでなく、学生の就職先が決まるまで、アプリを通じて卒業生や企業の上層部から指導を受ける機会を提供しています。2022年だけでも、AccioJobは300社以上のテクノロジーパートナー企業に1,000人以上の学生を就職させることに成功しました。

学生に魅力的でインタラクティブな学習体験を提供

AccioJobは毎日20～30のクラスを提供しており、それぞれ約500名の学生が出席しています。また、毎月平均8,000回の1対1セッションをオンラインで実施しており、学生は卒業生から指導を受けたり、テクノロジーパートナー企業の面接を受けたりしています。

飛躍的な成長を遂げたAccioJobは、学生のための魅力的でインタラクティブな学習体験の構築がいかに難しいかということを実感していました。クラスのスケジュール調整から出席の追跡、レコーディングの取得に至るすべての業務に、AccioJobチームは多大な時間を割く必要がありました。同社には、各クラスに出席している学生数、各クラスの期間、もっとも成績のよいクラス、その他の重要な指標を正確かつ迅速に測定する方法がありませんでした。競争の激しいEdTech分野では、データ主導の意思決定ができなければ成長が妨げられます。

信頼性と安全性に優れた教育、メンタリング、職業紹介のためのソリューションを実装

こうした課題に対処するため、同社はオンラインクラスや1対1の面接、学生とのメンタリングセッションを実施するための実績と信頼性、そして安全性を備えたプラットフォームを求めていました。Zoomは幅広い業界の他社が導入しているプラットフォームで、その信頼性とパフォーマンスを知るにつれAccioJobの最有力候補に挙がりました。

AccioJobは、同社のプロダクトをZoom WebinarsとZoom Meetingsと連携させることで、学生やメンターとのコミュニケーションを取りながらクラスやメンタリング、職業紹介を行うことができました。また、ZoomのMeeting SDKとVideo SDKを使用して、学生の最終候補者リスト、キャリアカウンセリング、就職面接のためのクラスや面談への出席経験を、ウェブサイトに直接埋め込んでいきました。さらに同社は仕事関連のフェアやマーケティングイベントにもZoom Webinarsを使用しました。

「ZoomのMeeting SDKとVideo SDKを使用することで、弊社のプラットフォームを使用しながら学生に一貫した体験を提供できました。学生の全アクティビティはポータル内で行われ、プラットフォームの外部にリダイレクトされることはありません」とAccioJobの共同創設者であるHarsh Sharma氏は言います。「さらに、SDKを連携させることでミーティングを追跡し、さまざまなアクションを自動化できるようになりました。たとえば、レコーディングへのアクセスを学生に自動的に提供したり、面接官がミーティングに参加しなかった場合に追跡したり、認証済みユーザーのみがミーティングに参加できるようにしたりしました。」

学習体験をパーソナライズするテクノロジーの力

Zoomを使用することで、AccioJobでは学生が授業後すぐにレコーディングにアクセスできるようになりました。これは、欠席したセッションの内容把握や重要な概念の確認に役立ちます。メンターとの1対1のセッションも、Zoomを使用すれば簡単に行うことができ、さらにパーソナライズされた学習体験につながります。

また、Zoomの使用でAccioJobはオンラインクラスや面接をレコーディングできるようになったため、あとで品質保証や改善のために確認できます。これによりSharma氏と彼のチームは月に300時間以上も節約できました。以前は、同社はクラスのスケジュールやビデオのアップロードを手動でしていたからです。さらに、ZoomによってAccioJobは多くのクラスを同時に実施できるため、基盤となるインフラストラクチャを気にせずに迅速に拡張できます。

「Zoomは、ミーティングのスケジュール作成、レコーディングへのアクセス、出席データの取得など、多くのプロセスの自動化に役立ちました。また、出席率や参加率などの分析も提供してくれるため、学生のエンゲージメントを追跡し、プログラムの高価を測定するのにも役立っています」とSharma氏は言います。「弊社のようなEdTechのスタートアップにとって、アイデアや戦略をスケールアップして実装することはプラットフォームを成長させるために非常に重要です。Zoomは、こうした目標達成に重要な役割をはたしています。」

また、ZoomはAccioJobが学生に向けて、参加したクラスタの数、取り上げたトピック、欠席したセッションなど、ウェビナー出席率をリアルタイムで可視化するのにも役立ちました。これにより学生は自分の進捗状況を追跡し、学習について常に把握できます。

さらに、ウェビナーチャット管理機能により、AccioJobはホストとパネリストのみが表示できるチャットチャネルを作成できるため、セッション中のシームレスなコミュニケーションが可能になります。パネリストは、特定のユーザーに返信したり、非公開でメッセージを送ったりすることもできるため、全員の質問に確実に対応できます。

「ウェビナーを利用すれば、多くの参加者に対応できます。出席者数が1,000人に制限されている他社のプラットフォームとは異なり、1回のセッションで最大3,000人をホストできます。弊社は毎月何千もの模擬試験を実施しており、各セッションには200人以上の学生とメンターが参加しているため、この機能は特に重要です」とSharma氏は語ります。「Zoomを搭載したプラットフォームの信頼性は、すべての参加者が中断や技術的な問題なしに参加できるようにするために不可欠です。私たちは、どんなに些細な中断であっても、ユーザーの学習体験に影響を与えることを理解しています。Zoomの安定性と信頼性は、学生にできる限り最高の学習体験を提供するうえで助けになります。」

総合的に、Zoomとの連携はAccioJobにとって画期的なプロジェクトであることが実証されており、同社は学生体験とビジネス収益の両方を向上させることができました。プロセスを自動化し、学生のエンゲージメントをリアルタイムで可視化することで、同社はデータ主導の意思決定を行い、業務をより効果的に拡大することができました。

教育テクノロジーが成長と進化を続ける中、AccioJobなどのEdTech企業がビジネスを成長させ、目標を達成し、学生の学習とスキルアップの方法を変革しながら業務を拡大するうえで、Zoomのようなソリューションがますます重要な役割をはたすことは明らかです。