Zoom Phoneと同時に、営業担当向けインテリジェンス機能「Zoom Revenue Accelerator」(以下、ZRA)も導入しました。打ち合わせや商談の内容を通常のAI Companionよりさらに詳細に分析できる機能で、次回に向けたタスクの抽出や、個々人のセールストークの項目別スコアリングも可能になります。
「営業スタッフ向けの教育やOJTの従来のやり方と言えば、ロールプレイングをしたり、一緒に商談に出て指摘したり。全件対応するには限界があるうえに、結局は評価者側の主観になりがちでした」(増形氏)
ZRAを使えば、商材別に評価基準を設定でき、「お客様の発言をしっかり聞けているか」「必要なキーワードを発しているか」「コストメリットをしっかり説明できているか」など具体的な要素にわけて評価できます。
「ファクトをもとに話せることで、上司と部下のコミュニケーションも納得度が高まるはず」と増形氏は期待を寄せます。
「どこの会社でもそうだと思うのですが、『売り上げがいい営業スタッフは何をしているのか』は実はブラックボックスになりがち。録画データから特に重要な箇所だけ抜き出して聞いたり、各項目のスコアを参考にしたりできるので、全体の営業スキルの向上にもつなげていけるのでは」(増形氏)

通話を終えるとすぐに要約が表示されるため、アフターコールワーク(通話内容の記録)も簡単に。1件1件の入力は数分でも、1日に何十件も積み重なると負担になるこの作業をほぼゼロにでれば、大幅な業務効率化につながります。
「Zoomプロダクトはカスタマイズ性が高いのも魅力。取引先企業を管理するCRMや社内の別ツールとの連携をさらに進め、もっと便利に使えるようにしていきたいです。販売代理店としても、私たちが活用する中で感じたメリットを、光通信グループの他の企業やクライアント様にしっかりと伝えていければ」(増形氏)
業務効率化につながるツールは他にも豊富に用意されており、社内外との会議が多い増形氏が特に気に入っていると話すのは「Zoom Scheduler」です。
打ち合わせやWeb会議の調整用のURLを送ると、自身の最新のカレンダーの空き枠を自動で表示し、相手はそこから都合のいい時間を選ぶだけ。
「私にとっては革命的で、生産性が劇的に向上しました。日程調整のためのメールのやりとりが少なくとも2、3往復は発生していたところ、URLを送るだけで済むように。カレンダーにも自動で入力されて当日のURLも発行されるので、複数人での調整もスムーズ。採用関連の面接もこの機能を使っています」